和の配色ですべてのページが美しい配色本！ 日本の伝統色や四季の色が満載、まさに保存版の一冊 -和の配色パターン
Post on:2024年1月26日
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デザインやイラストをはじめ、写真、塗り絵、ファッション、インテリアなど、色に携わるすべての人にお勧めの『和の配色パターン』を紹介します。
収録されている和の配色パターンは、1,000種類！
すべてのページが和の世界で美しく、ページをめくる度にインスピレーションが刺激されます。日本の伝統色や四季の色が満載で、保存版の一冊です。
本書は海外で人気のColor Palette Ideasの著者による『配色パターンブック』（紹介記事）の続編で、今回は日本の四季や自然を撮影した写真や伝統色から抽出された和の配色パターン1,000種類をまとめた配色見本帳です。
デザインやイラストの配色だけでなく、ファッションやインテリアなど日常の色づかいにも使える永久保存版の一冊です。
Kindle版も発売されています！
版元様より許可をいただいたので、紙面のキャプチャを少しだけご紹介。
季節・自然別配色: 春分
本書は2部構成、前半は「季節・自然別」の配色、後半は「伝統色別」の配色。
それぞれに10テーマがあり、1,000種類の配色が収録されています。各カラーは画面用のRGB、印刷用のCMYK、Web用のHEX値が記載されており、さまざまなデザインですぐに使用できます。
季節・自然別配色: 春分
「季節・自然別配色」は、「春分」「新緑」「梅雨」「盛夏」「秋分」「冬至」「雪景」「植物」「生物」「空」の10テーマ。
季節・自然別配色: 春分
1テーマは12ページで、そのテーマの配色のポイント、写真から抽出された配色が掲載されています。もちろん配色本として役立ちますが、写真集としてもかなり楽しめます。
季節・自然別配色: 春分
各テーマごとに2色、3色、4色の配色パターンも掲載されており、それぞれ画面用のRGB、印刷用のCMYK、Web用のHEX値が記載されています。
季節・自然別配色: 新緑
各テーマの最初のページにあるテーマの配色のポイントも勉強になります。たとえば、「新緑」は、彩度が高く明るいグリーンを使用すると、新緑らしいフレッシュな印象を与えることができます。差し色には淡いイエローや明るいベージュがぴったりで、グレーなどの渋い色で引きしめると和の雰囲気を演出できます。
季節・自然別配色: 盛夏
「盛夏」は、1年の中でもっとも日差しが強い時期で、さまざまな景色がくっきりと見えます。碧い空や海、緑色の木々、ひまわりの黄色や夏野菜の赤など、鮮やかで彩度が強い色を使用すると、夏の雰囲気を演出できます。
伝統色別配色: 紅緋
もうひとつの「伝統色別配色」も10テーマ、「赤」「橙」「黄」「緑」「水色」「青」「紫」「桃」「茶」「白黒」
伝統色別配色: 茜色
「赤」だけだとどんな伝統色がよく分からない人に、「赤」だと「紅緋」「真朱」「茜色」の伝統色が収録されています。たとえば「茜色」は、鎧の糸を染めるときに使用されていた伝統色で、夕暮れの真っ赤な空を表現するときなどにもよく使用される色です。ダークトーンに属する色で、漆黒や金銀によく調和し、和の雰囲気を表現できます。
伝統色別配色: 白群
「白群（びゃくぐん）」は、暗めの水色です。アズライト（藍銅鉱）を砕き、粉末状にした岩絵の具の顔料として知られています。和の配色では欠かせない色で、特に赤みを帯びた黄色や明るい藤色と合わせると、さわやかな配色になります。
伝統色別配色: 舛花色
もう一つ暗めの水色「舛花色（ますはないろ）」五代目市川団十郎が使用していたと言われる色で、「舛」は市川家の家紋である「三舛」、「花色」は「縹色（はなだいろ）」を表しています。濃い灰色のような水色で、彩度が低い橙色や緑をアクセントにすると効果的です。
伝統色別配色: 真朱
「真朱（まそお）」は鈍い赤色で、穏やかでグレイッシュな色合いは、同系色の藤色や桃色や黄土色とよく調和します。和の配色に使用するときは、明度や彩度が近い色がおすすめです。また、2024年のトレンドカラーは、やさしい桃色「ピーチファズ（Peach Fuzz）」です。
和の配色パターンの目次
和の配色パターンの目次
和の配色パターンの目次
前書の『配色パターンブック』（紹介記事）も素晴らしかったですが、和に特化された本書も持っているだけでいろいろ楽しめる配色本です。和の配色を探すために、インスピレーションを刺激するために、気分転換に良いものを見たいときに、ぴったりの一冊です。
献本の御礼
最後に、献本いただいたビー・エヌ・エヌの担当者さまに御礼申し上げます。
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