Webサイトやスマホアプリで注目されているUXデザインの知識やテクニックが網羅された解説書 -UXデザイン100の原則
Post on:2023年10月13日
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Webサイトやスマホアプリをデザイン・実装するときに取り組むべきUXデザインにどのように対応していくのか、必要な知識を一通り身につけることができるオススメの解説書を紹介します。
UXデザインにこれから取り組もうとして人は本書を通じてUXデザインの理解が深まり、実務レベルでの知識や思考のプロセスが分かります。
特にデザイナーやコーダーさんにかなり勉強になる一冊です。
本書は2023年3月に発売された「Universal Principles of UX」の翻訳版で、訳書が半年後に発売というのは非常に嬉しいですね。また、お値段も原書の現地価格とほぼ同じです(国内での洋書はお高いです!)。今年発売されたばかりなので、訳書にありがちな少し古いといったことは全くなく、今注目されているUXデザインの知識を学べます。
Kindle版も発売されています!
版元様より許可をいただいたので、紙面のキャプチャを少しだけご紹介。
本書は「UXデザイン100の原則」とある通り、UXデザインに関する100個の原則が1個につき1見開きページで解説されています。Webサイトやスマホアプリの実際のUIも豊富に掲載されており、UXデザインの知識やテクニックを学べます。
6つのカテゴリに100個の原則はまとめられており、その一つひとつの原則には意味が深いタイトルと解説がセットになっています。「最初と最後が一番記憶に残る」これはページのタイトルやSNSの投稿が最初にユーザーに示すものになり、伝えたいことや興味をもってほしいことを最初にもってきます。そして一番やってほしいことを最後に配置します。このバイアスは系列位置効果と呼ばれるもので、情報をデザインする際の重要なテクニックです。
Webサイトもスマホアプリも最近ではシニア層のユーザーが増えています(参考: シニア世代のネットショッピング利用率は91%)。これは国内だけでなく、海外も同様で、日本はこれから高齢化社会になるので、さらに増えるでしょう。文字や画像を大きめに配置する、選択肢はできるだけ減らす、コントラストはWCAG基準を満たす、アイコンにはテキストを添えるなど、さまざまな配慮が必要になります。
シニア層だけでなく、低年齢層の子供も早い時期からWebサイトやスマホアプリに触れるようになりました。子供は当然誰もが子供だったときがありますが、今のわたし達から見た子供はそれとは異なります。
デザインのテクニックについてもたくさんの原則が解説されています。「ないものが意味を持つ」とは、本当に必要な情報と機能だけを見せることです。たとえば、ユーザーがコンテンツを読んでいる最中にナビゲーションを隠す、現在のタスクと無関係な情報は格納するなど、コンテンツをより分かりやすく伝える方法です。
Webサイトもスマホアプリもターゲットとなる人を想定してデザイン・作成します。そのターゲットなる人を想定するのがペルソナです。20代女性向けとか30代男性向けとかありますが、周りの人を見ると分かるように20代女性も30代男性もさまざまな価値観を持ってさまざまな生活様式の中にいます。ターゲットなる人を想定するのは概念的なものではなく、より具体的にすることが重要です。
UXデザインは日常から学べることも多いです。普段は気にせずに通り過ぎているかもしれませんが、地下街を歩いている時、高速道路に乗る時、ショッピングをしている時、駅や空港で目的の乗物に乗る時など、ナビゲーションの仕組みを観察することから多くを学べます。
もちろん本書はWebサイトとスマホアプリのUXデザインに特化された解説書なので、それらについてにも新たな気づきを得られるかも知れません。また、分かっていたり知っていたりすることでも、改めて解説を読むと自分の中で解釈がすこし変化するかもしれません。
長いコンテンツを読むとき、最近はスクローリーテリングと呼ばれる長いページが好まれる傾向があります。それまではクリックしてページを次々に遷移するという方法でしたが、クリックは「別のページに移動する」という気持ちの表れで、スクロールは「もっと知りたい」という気持ちの表れです。単にスクロールさせる長いページということではなく、スクロールに合わせてコンテンツをダイナミックに表示します。
UXデザイン100の原則の目次
UXデザイン100の原則の目次
UXデザイン100の原則の目次
少し大きめのB5判変型で、100の原則が見開きで解説されており、かなり読み応えのある書籍でした。英語版の洋書を国内で購入するとお高いですが、翻訳版の本書はかなりお買い得だと思います。
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