確定申告でフリーランスの人が見落としがちな控除や特典、節税の方法がよく分かる解説書 -確定申告でお金を残す! 元国税調査官のウラ技
Post on:2023年12月1日
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税務署で教えくれることは質問したことだけで、こういうふうに申告した方が節税になるなどお得な申告方法を教えてくれることはないそうです。言われてみれば、確かにそうですよね。
実はこれも経費になる、経費のお勧めの積み上げ方、あまり知られていない所得控除、インボイス制度・消費税の対策方法など、フリーランスや個人事業主の確定申告に役立つ良書を紹介します。
本書は、確定申告が初めてという人向けではなく、何度か申告したことがある人向けの本です。今までの申告で見落としていた控除や特典をしっかり活用できるようになる一冊。元税務署の調査官による解説書なので、もっとも効率的で役に立つ節税の方法が分かります。
私は「ウラ技」と聞くとなんだか胡散臭い感じがしてしまうのですが、本書のウラ技は元国税調査官による確定申告に役立つ知識が満載です。
Kindle版も同時発売されています!
版元様より許可をいただいたので、紙面のキャプチャを少しだけご紹介。
本書は6章構成で、確定申告の基礎知識からフリーランスと個人事業主にとって節税になる方法、インボイス制度に伴う消費税への対策などが分かりやすく解説されています。私はこれまで青色申告をそれなりに長い期間してきましたが、今更ながら知らなかったこともけっこうありました。
第1章は「確定申告の心得」として確定申告に必要な知識を一通り学んでおきましょう。ページごとに大事なポイントがチェック項目としてタイトル下にあるので、大事なことを読み落とすことがないと思います。
第2章からはさっそく役立つことが満載です。税金を安くするためにもっとも手っ取り早い方法が、経費です。たとえば、自宅で仕事をしている場合に家賃をどれくらい経費にしてもよいのか、光熱費や電話代はどういう基準が認められるのか、交際費に該当するものとしないものなど、合法的な経費を最大限にして積み上げる方法が分かります。
青色申告で大きな利点が、備品購入が30万円未満までその年の経費にできることです。白色だと10万円未満です。注意が必要になるのが、セットで使うもの。セットで使うものは単体で未満でも、セットでその額以上になったらダメです。
第3章は、「所得控除を使い倒そう」所得控除とは、基礎控除や配偶者控除や医療費控除は普通に受けていると思いますが、14種類の控除があります。
たとえば、扶養控除。扶養控除は控除される額も大きく、範囲も条件もゆるめです。扶養していること、生計を一にしていることなどが一般的に知られていますが、ほかにも同居していない親や年金をもらっている親を扶養に入れることもできます。
社会保険料控除も自分が1年間に支払った国民健康保険や国民年金だけでなく、家族にかかっている社会保険料も控除できる可能性があります。また、シロアリ退治や害虫駆除をした場合は、雑費控除を受けられる可能性があります。5万円を超える部分を所得から引けるので、助かりますね。
医療費控除も病院に支払った治療費だけが対象ではありません。通院時の交通費、ドラッグストアで購入した市販薬、場合によっては栄養ドリンクの購入費やマッサージ代なども対象になります。さらに、自分ひとりの医療費だけでなく、家族全員分の医療費を合算して計上できます。
第4章はフリーランスと個人事業主にさらに税金を安くおさめるための強力な方法。「経営セーフティ共済」とは取引先に不足の事態が起きたときに資金手当をしてくれる共済です。掛金を全額経費に計上できるので、かなりの節税になります。もちろん、フリーランスも個人事業主もこの共済を利用できます。
パソコンやソフトウェアなど、高額なものを購入したときに必要になるのが減価償却です。確定申告のアプリに任せてしまうのも一つの手ですが、減価償却には定額法と定率法の2つのやり方があります。どちらが適しているのか検討してみる価値があります。
紹介が最後になってしまいましたが、令和5年分の確定申告でもっとも頭を悩ませるのがインボイス制度への対応かもしれません。特にフリーランスと個人事業主には大きな負担としてのしかかります。年間売上が5,000万円以下の場合、簡易課税が使用できますが、得する場合と損する場合があるので、要チェックです。
フリーランス&個人事業主 確定申告でお金を残す! 元国税調査官のウラ技の目次
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今度の確定申告は今までは異なり、インボイス制度や消費税に対応しなくてはいけない人も多いと思います。また、今回初めて申告する人、青色申告にするのが初めての人にも、一度本書を目に通しておくことをお勧めします。節税できるところはとことん節税し、受けられる控除や特典はしっかり受けておきたいですね。
献本の御礼
最後に、献本いただいた技術評論社の担当者さまに御礼申し上げます。
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