イラストで光と影の入れ方が分かると、塗りも上達する！ キャラクターの影入れに特化されたイラストの解説書 -YURIKO式 影指定ワークブック

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下絵や線画はうまくできたのに、色を塗るとなんかうまくいかない、、、
キャラクターを塗るとき、光と影を使って魅力的にしたい！

イラストを塗るときにキャラクターのどこに影を入れればよいのか、どのように塗ればよいのか、さまざまな方向の光に対応した影はどうなるのかなど、キャラクターの光と影の塗りに特化されたイラストの解説書を紹介します。

著者のYURIKO氏はイラストレーターとして活躍しつつ、アイビスペイント公式ガイド（紹介記事）などのイラスト関連の解説書も手がけています。YouTubeでもイラストのメイキング動画を公開しているので、見かけたことがある人もいると思います。

そんな氏による3冊目となる本書は、ゲーム会社勤務時代に習得した影指定による「影の入れ方」実践で培ったプロの技術を余すことなく詳しく解説しています。

Kindle版も同時発売されます！

• YURIKO式 影指定ワークブック Kindle版

版元様より許可をいただいたので、紙面のキャプチャを少しだけご紹介。

本書のタイトルにもなっている「影指定」とは、線画に影や光の場所を色つきのペンで指定することです。色を塗る前にあらかじめ影をどこに塗るのか指定を入れる訓練をすることで、迷わずに色を塗ることができるようになります。

本書は0+4章構成で、0では影指定と光と影の基礎知識を学びます。イラストにシャドウやハイライトを入れるには、まずは光と影の性質を知る必要があります。なんとなく理解していても、イラストと文字で解説を読むと理解が深まります。

物体に光が当たると、明と暗ができ、暗の部分は「陰」と「影」の2種類があります。「陰」とは光が当たらずに物体が暗くなった部分、「影」とは光が物体に当たることでできるシルエットのことです。

第1章は「斜め上からの光を想定した影指定」光源を左上に設定した場合、影は右下にできます。顔のイラストに左上手前からの光が当たると、顔の前面に光りが当たるため、影になる部分は意外と少なくなります。

影がどのようにできるかは、不自然な箇所や足らない箇所、よくある間違いとどのように修正するとよくなるかが詳しく解説されています。また、各例題にある画像はデータはサポートサイトからダウンロードできます。

光と影でイラストに立体感を与えたり、髪の質感などを表現することで、より魅力的なイラストに仕上がります。

左上から、影指定の完成見本、男性のバストアップ、女性の全身、完成イラストとコラム。コラムにも影を描くときのテクニックが解説されています。

第2章は「前方上からの光を想定した影指定」左は影指定の完成見本、右はありがちな間違いの修正ポイント。前方上からの光でも意外と影の量が多くなります。

第3章は「斜め背後からの光を想定した影指定」背後からの光なのでほとんどが影になりますが、キャラクターの輪郭が光によって強調されるので、キャラクターの存在感を出す演出に向いています。

第4章は「影指定応用編＆色塗りメイキング」さまざまなシーンの線画を元に、どこに影が入るのかの描き方を学びます。線画は全部で9枚収録されており、サポートサイトからダウンロードして練習に使用できます。

付録は「影指定早見表」さまざまな向きと顔と全身の素体を元に光源位置ごとにどのように影が入るのかを一覧にしたものです。光源の位置を意識しながら見ると、影がどのようになるのかよく分かると思います。

YURIKO式 影指定ワークブックの目次

YURIKO式 影指定ワークブックの目次

YURIKO式 影指定ワークブックの目次

影の入れ方に特化されたイラスト書は、初めて見ました。色塗りで大事なのが、ハイライトとシャドウです。どこにどのように入れるのかでイラストのクオリティが段違いに変わります。また、キャラクターのイラストだけでなく、物体を描くときにもこの影指定は重要です。

献本の御礼

最後に、献本いただいたマイナビ出版の担当者さまに御礼申し上げます。

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