フリーランスの確定申告、インボイス制度への対応もこれ一冊でしっかり学べる王道の定番書 -フリーランス&個人事業主のための確定申告
Post on:2023年11月10日
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11月に入ると、年末まであっという間ですね。インボイス制度によって確定申告がどうなるのか知りたい、という人にお勧めの解説書を紹介します。
フリーランスと個人事業主向け、2024年対応の最新版の確定申告の解説書です。本書は版を重ねている王道の定番書で、スピーディに漏れもミスもなく進められるように分かりやすく解説されています。もちろん、インボイス制度にも完全対応。
私はフリーランスとして青色申告をしていますが、本書を読んで得るものがけっこうありました。特にインボイスがやっかいですよね。たとえば660万の売上がある場合、インボイス導入によって納付する消費税は60万円、それが簡易課税でみなし50%だと30万円に、適格事業者の2割特例を受けると12万円になります。
本書は、令和5年分の青色申告と白色申告に対応したフリーランスと個人事業主向けの解説書です。申告に必要な準備をはじめ、帳簿や経費の計算方法、実際の書類の作成と申告の手順、申告後の手続き、e-Taxやスマホアプリによる納付、インボイス制度や消費税についても本書一冊でしっかり学べます。
Kindle版も発売されていますが、お勧めは書籍版です。気になるページに付箋をつけて、今年分の申告は漏れなく進めたいですね。
版元様より許可をいただいたので、紙面のキャプチャを少しだけご紹介。
本書は、青色申告と白色申告の両方に対応しています。以前から青色の人はそのまま青色で問題ないと思いますが、白色だった人は白色のままでいいのかフローチャートで一度確認してみるといいかもしれません。
本書は三部構成に、10個の大ステップがあります。必要な箇所のみ読むのもありですが、一度目は一通り順番に目を通すことをお勧めします。各ステップごとにチェック項目があり、大事なポイントを見逃してしまうことはないと思います。
第一部は4つの大ステップで構成されており、1つ目の大ステップは「確定申告の基本」で、その中に7つの小ステップがあります。たとえば、ステップ1-4は「源泉徴収のしくみ」です。
2つ目の大ステップは「青色申告に必要な準備をしよう」本書は青色と白色の両方に対応していますが、お勧めは納税上のメリットが多い青色申告です。ただし、青色は書類にいろいろ手間がかかったり、事前に手続きをしておく必要があります。とはいえ、本書を読んで順番通りにやるだけで、問題なく進めると思います。
次の2つの大ステップは「帳簿付けの基本」「必要経費の計算」白色と比較すると面倒に感じるかもしれませんが、領収書をきちんと保管しておいて帳簿につけておくだけです。確定申告のアプリを使うと、ここらへんも簡単にできます。
第二部はいよいよ「確定申告書の作成」青色と白色の確定申告書を作成し、申告までの手順が4つの大ステップで解説されています。まずは、所得から控除できる金額を徹底的に把握します。この第二部から意外と漏れていることがあるかもしれません。
たとえば、医療費控除。医療費は年間10万円を超えた場合に受けられる控除です。本人が医療にかかった費用だけでなく、家族の分の医療費も含めることができます。さらに通院した際の交通費、ドラッグストアで購入した風邪薬などの治療薬も含めることができます。
ステップ6は、所得税額の計算。ここらへんは、収入分をアプリに入力すれば自動で算出されるので、チェック項目を確認しておけば大丈夫でしょう。
ステップ7は、青色と白色の申告決算書と収支内訳書を作成します。
各書類ごとに記入方法もステップで順番に解説されているので、分かりやすいです。
ステップ8では、確定申告書を作成して税務署に提出します。青色申告であれば、e-Taxで確定申告をおこなうことで、青色申告特別控除の額が65万円になります。マイナンバーカードが必要になりますが、e-Taxを利用しない手はないですね。もちろん、本書ではその手順も詳しく解説されています。
今回の確定申告でもっとも大きく変わるのが、インボイス制度です。特にフリーランスと個人事業主には影響度が大きすぎます。消費税を正しく理解しておく必要があります。
インボイス制度で特に重要なので、簡易課税とみなし仕入れ率の計算です。売上が5,000万円以下の事業者は簡易課税を選択でき、みなし仕入れ率を使用して消費税納税額を計算できます。
最後の第三部は、「申告後の手続きと法人化」確定申告書を提出した後は、税金を納付したり還付金の入金を確認します。また、フリーランスや個人事業主の人は、法人化するとどうなるか気になる人もいると思います。どのようなメリットとデメリットがあって、どのような手続きが必要になるかなども詳しく解説されています。
付録には、「必要経費の科目」や「勘定科目と控除の早見表」があり、これがまた便利です。経費をどのような科目に記せばよいか、たとえばパソコンの購入費(10万円未満)・購入費(10万円以上)・リース料・修理代をどの科目にすればよいかなどが一目で分かります。
フリーランス&個人事業主のための確定申告の目次
フリーランス&個人事業主のための確定申告の目次
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例年通りだと準備をするにはまだ早い時期ですが、今度の確定申告ではインボイスや本書で得た節税対策も取り入れてみようと思うので、今ぐらいから始めるのがよさそうです。
献本の御礼
最後に、献本いただいた技術評論社の担当者さまに御礼申し上げます。
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