見やすく、読みやすく、美しいデザインを生み出す文字組について基礎からしっかり学びたい人にお勧めのデザイン書 -文字組力
Post on:2025年10月24日
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デザインの現場では、文字の扱いがデザインの品質を大きく左右します。タイポグラフィのデザインだけでなく、UIデザインやバナーのデザイン、雑誌や書籍、商品のパッケージなど、至るところに文字が使用されています。
見やすく、読みやすく、美しいデザインを生み出す文字組を知識やテクニックだけでなく、どう考えれば文字組が上達するかにもフォーカスしたデザイン書を紹介します。

本書はドット絵ダウンロードサイトDOTOWNがバズった前田氏が代表を務めるデザイン会社「NASU Co.,Ltd.」名義で2冊目のデザイン書。今回は文字組のデザインについて初心者でも分かりやすいよう基礎から、プロのデザイナーが大切にしている知識と技術を解説したものです。
本書は先日発売されたばかり!
Kindle版も同時発売されています。
版元様より許可をいただいたので、紙面のキャプチャを少しだけご紹介。

ここの掲載している画像だと小さくて分かりにくいかもしれませんが、文字組は小さいテクニックの積み重ねで大きな効果を得ることができます。フォントの選び方、文字間、行間、そしてレイアウトが重要です。

本書は5章構成で、文字組の基礎知識から、フォントの選び方、文字組をする方法、文字間と行間の調整方法、文字組におけるレイアウトについて学びます。

第1章は「文字組とは?」私も多くのデザイナーと一緒に仕事をしてきましたが、文字組が苦手なデザイナーは文字組で見るべき箇所がみえていない人が多かったように思います。知識にないことは目に見えないものです。「ッ」「ぃ」の左右や「?」の左右の文字間が広がっていることが分かるようになると、それを調整すると見やすく、読みやすく、美しい文字組になることが理解できます。

1つの章に10個くらいのチャプターがあり、各チャプターは見開き2ページです。ちょっと難しく感じる基礎知識でも分かりやすい図解付きで解説されており、イラストとともに楽しく学べる構成になっています。

文字組を難しくしているのは、唯一の正解がないことかもしれません。プロのデザイナーでも文字組を一発で決めることは非常に難しいものです。本書ではその正解にたどり着くためのプロセスや考え方にも着目して解説されています。

第2章は「フォントの選び方」デザインに使うフォントは、自分の好みのフォントではなく、デザインに合ったフォントを使用すべきです。フォントがデザインに合っていないとデザインの伝わり方やフォントの読みやすさにも影響を与えます。

たとえば、日本語のテキストに英語が混じるときに、日本語フォントの英語を使用していませんか? 太字にしたいときにアプリで太字にしていませんか? 確かに日本語フォントにも英語がふくまれていますが、英語フォントを使用した方が表現の選択肢が増えます。また、太字にするときは太字にするのではなく、同じフォントでウェイトを上げたものを使用します。太字を使用すると、機械的に太くしているので、文字がつぶれて読めないことがあります。

フォントを選ぶときに迷ったら、ますはこの3つのルールを思い出して確認してみましょう。1つ目はそのフォント自体が美しいか、2つ目はそのフォントが機能的で使う環境に適してるか、3つ目は作りたいデザインに雰囲気や印象が合っているか、美しさの基準や適しているかどうかどう確認すればよいかなど、本書で詳しく解説されています。

第3章は「文字組におけるレイアウト」文字組においてもレイアウトは非常に重要なポイントです。レイアウトの4原則を使うだけで、文字の読みやすさや分かりやすさが大きく変わります。

難しいのは、揃えるのは数値で揃えるではないこと。一つひとつの文字の形は異なり、凸凹があるので、数値で揃えてしまうと見た目にズレが生じます。特に、日本語に英語が混じるとさらに難しくなります。

第4章は「文字間と行間」文字はアプリでそのまま配置しても美しく配置されません。文字の形にはばらつきがあるため、いわゆるツメ組で文字間を調整することで、読みやすく美しいデザインが完成します。文字間は文字の組み合わせで最適な数値が異なり、一言でこれが正解というものはありませんが、基本ルールを知るだけで上達します。

ここまでスルーしていまいましたが、各章ごとに練習問題やコラムも充実しています。やっぱりデザインは手を動かすことが一番の近道です。

付録には総復習として「文字組練習問題」が10問あります。各問題に使用するデータはサポートサイトからダウンロードでき、さまざまな文体や構成を使い、見やすく、読みやすく、美しいデザインの文字組をマスターしましょう。
文字組力の目次

文字組力の目次

文字組力の目次

文字組力の目次
デザインの多くは正解がありませんが、特に文字組は熟練のデザイナーでも試行錯誤して取り組んでいるのをよく見かけます。まさに経験がその成果にあらわれるものだと思いますが、何からはじめればよいのか、どこからどう手をつければよいのか、そんな文字組について基礎からしっかり学びたい人にお勧めします。
献本の御礼
最後に、献本いただいたインプレスの担当者様に御礼申し上げます。
当サイトでは随時、献本を受け付けています。
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