2023年、UIデザインで人気のツールを調査 -UIデザインやプロトタイプでよく使用されるツール、UIデザイナーがAIをどのように使用しているのか
Post on:2023年12月20日
デザインは新たな時代を迎え、デザインツールも新たな時代に入りました。UIデザインに使用されるツール、プロトタイプに使用されるツール、デザインシステム、ホワイトボード、ユーザーテストをはじめ、AIの登場によってどのような影響を与えたのか、2023年のデザインツールの調査結果を紹介します。
昨日、『アドビとFigma、合併契約の終了に両社間で合意』というニュースがありました。これによってどうなるかも注目ですね。
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去年の調査がどうだったか気になる人は、下記をご覧ください。
2023年のデザインツールの調査結果は、下記ページから。サイトからはRAWデータも無料でダウンロードできます。
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まずは調査対象、世界各国からUI/UXデザイナーをはじめ、プロダクトデザイナー、グラフィックデザイナー、インタラクションデザイナー、アートディレクターなど、さまざまな人々が参加しています。
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調査対象: ロール
勤続年数は、10年以上がもっとも多く、3-5年と6-10年が続き、経験豊富な人が多くなっています。
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調査対象: 勤続年数
この調査は毎年実施されていますが、今年からAIという新しい項目が増えました。デザイナーがAIをどのように使用しているかの調査です。
65%がすでに仕事でAIを使用しており、13%がAIを使用したことがなく使用することに興味もありません。また、AIアシスタントを使用している回答者の84%はChatGPTを使用しています。
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AIを使用しているもっとも高いカテゴリは12%でUIデザイン、リサーチとホワイトボードが続きます。
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ユーザーインターフェイスのディテールを作成・設計・指定するために使用してるソフトウェアは、去年に続いてFigmaが断トツです。セカンダリツールとして、PhotoshopとIllustratorも欠かせません。2020年くらいにSketchとFigmaのシェアが逆転して以来、Figmaの天下が続いています。
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トランジションやアニメーションを備えたクリック可能なプロトタイプを作成するツールも、Figmaが一強です。また、このカテゴリにおいては、AIの活用はしていないが圧倒的多数となっています。
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ホワイトボードツールはユーザーフローやアイデア出しをはじめ、デジタル付箋、コラボ、ワークショップなどに使用されます。リモートワークには欠かせないツールです。
2023年になって初めてFigJamがMiroを上回りました。Figmaと組み合わせて使用できるという点が大きな強みだと思われます。しかし、2023年秋にMiroはFreehandを買収したので、上向くかもしれません。
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デザインシステムはインタラクション、ビジュアルスタイル、デザイン要素の一般的な使用方法に関するガイドラインを維持するのに役立ちます。
このカテゴリもFigmaが一強で、ほとんどの回答者はツール内でデザインシステムを管理していることが分かります。
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ユーザーテストツールはプロトタイプ、コンセプト、研究資料、実際のプロダクトエクスペリエンスを提供します。このカテゴリの調査結果は大規模なコレクションになっており、さまざまなタイプのビデオ会議、アンケート、セッション記録ツールが含まれています。
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リサーチしたものを1つの集中的な場所に保存し、タグ付け、整理するためのツールです。最も人気のあるツールは汎用の生産性向上ツールで、Notison, Google Drive, Dovetailがよく使用されています。Dovetailは他の人気のあるツールと比較して二次的な使用がほとんどなく、他のツールの必要性を置き換えることが示唆されています。
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個人のポートフォリオやプロジェクトを紹介するWebサイトを構築する際によく使用されるツールは、コードで構築している人が24%でもっとも多く、Webflow, Framerが続きます。WebFlowとFramerは使用してる人の評価も非常に高いです。
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最後は、これからもっとも楽しみにしているツール。このカテゴリもFigmaが強いですが、自由回答の13%にAIが含まれていました。AIに期待している人も多いということですね。
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