2016年のロゴデザインのトレンド -2016 Logo Trend Report
Post on:2016年5月24日
デザインの引き出しを増やすには、人気があるトレンドを押さえておくことは大切です。
ロゴにはタイポグラフィ、カラー、形など、デザインの基本となる要素が詰まっており、最近のロゴデザインに使われているトレンド、デザインテクニックを紹介します。
ロゴのトレンドの最新版は、こちら。
トレンドの流れを見るのも面白いと思うので、過去分も。
- 2015年のロゴデザインのトレンド
- 2014年のロゴデザインのトレンド
- 2013年のロゴデザインのトレンド
- 2012年のロゴデザインのトレンド
- 2011年のロゴデザインのトレンド
- 2010年のロゴデザインのトレンド
- 2009年のロゴデザインのトレンド
- 2008年のロゴデザインのトレンド
ここから下が、2016年のロゴのトレンドです。
Ombré
「Ombré(オンブレ)」とはここ数年、海外セレブたちが火付け役となって人気になったオンブレヘアーの美しいグラデーションで、特定の2色間をグラデーションでつなぐデザインです。ロゴデザインではこのグラデーションをベクターベースの面白い形状で色分けして利用しています。
Circles
完璧と無限を表現する美しいサークルは、非常に人気が高いデザイン要素です。最近のトレンドは、サークルの上にサークルを重ねたり、繰り返して使用しています。こういった幾何学的な形はシンプルであればあるほど良く、要素に区別をつける時にはフラットにしたり透明にしたり、グラデーションにしても効果的です。
Half and Half
フラットなデザインを使うことに慣れたデザイナーは、ロゴをページから目立たせるのが上手です。このハーフ アンド ハーフは中心から分けて、片方を明るくデザインします。これはポジティブとネガティブに分割させているのではなく、3次元のシンボルを扱うと考えてデザインします。
Linked
リンクは2つ以上の要素を結合させることで、繋がりを表現したロゴデザインです。シンプルな幾何学的な形を鎖状に繋げ、結びつきや合併をイメージさせます。また、ソーシャルメディアにおける繋がりをあらわすこともできます。
Stimming
スティミングは反復的な動きでループを表現しているデザインで、8の字や複雑なパターンが使用されます。リズミカルな反復は魅惑的な見た目で、プロセスの完璧や一貫性を伝えることができます。
Dog Eared
矩形の対角線状の角が欠けた犬の耳のようなデザインのロゴです。これは2年前に流行った「Hexagons」の六角形の繰り返しが発展したデザインで、普通の矩形で囲うより目立つ効果があります。
Corners
小さな切手でも広大な土地でも、必ずコーナーがあります。矩形のエリアを定義するコーナーを使ったロゴのデザインです。コーナーはL字型で、そのL字を使ったり、フレームや屋根や矢印として使ったりしています。一緒に使う要素も重要で、タイポグラフィやカラーは強いコンテクストを与えることができます。
Line Dash
ライン ダッシュはモノラルの点線を使ったデザインのロゴで、ラインの階層を明確にすることが重要です。もしすべてがソリッドなラインだと、デザインは退屈になってしまうでしょう。ラインの使い方は無制限で、動き・境界・ボーダー・道しるべ・見えない要素・透明などを表現することができます。
Off Shift
オフ シフトはその並びに謎があるように文字を配置したデザインで、まるで暗号のようです。文字の並びに意味を持たせることで、その不思議な配置自体に興味を覚えるだけでなく、暗号を解き明かしたユーザーは達成感に溢れます。
Curls
カールは楕円状の要素が反り返ったり、捻れたりしているデザインです。グラデーションや透明を使うことで、それらの要素は非常に美しく見えます。反りを利用して3次元のデザインにすることもでき、ネガティブスペースで球をつくることもできます。カールしている要素は柔軟性を表現し、適度な緊張感の中で魅力的な形状を作り出します。
Pocket Shield
ポケット シールドはポケット状にデザインされたシールド(盾)で、保護や権威を示して公式のキャパシティをあらわすことができます。この幾何学的な形はコーナーやリボンなどの要素で立体を模倣することも可能です。ベースとなるのはシールドですが、そのフォームは曲線ではなく、まっすぐな垂直のサイドと一緒であると考えてデザインします。
Slices
断層撮影するCATスキャンのように、3次元の要素をスライスして配置したようなデザインのロゴです。スライス部分は透明・不透明どちらでも断層が分かるようになっています。平面のデザインですが、3次元のボリュームある形を想起させ、非常に魅力的に見えます。
Letter Block
矩形と円は、デザイナーにとって特別な要素です。レター ブロックは文字を正方形状にデザインしたロゴです。ポジティブな部分とネガティブなスペースを使い、バランスをとってデザインします。少し重量感があるようにするのもポイントです。
Benders
ベンダーはリボンのように捻れた形を使い、そのシンボルは浮かんだ感じにデザインされたロゴです。透明と交差を利用することで、多様性・柔軟性といったイメージを伝えることができます。
Bars
バーはデザインの基本要素であるリズムをつかったロゴです。シンプルな形状をリズムよく配置することで、複雑なデザインを生み出します。パターンを使っているので、一部だけを見せ、残りを想像させるのもよいでしょう。ラインの幅と間隔の正確さはディテールと一覧性を暗示します。
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