デザインの引き出しが確実に増える! 小さなスペースに潜むデザインのさまざまなテクニックがよく分かるデザイン書 -バナーデザインの教科書
Post on:2025年6月6日
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バナーのデザインは、非常に奥が深いです。限られた小さなスペースに、伝わるデザイン、分かりやすいデザイン、クリックしたくなるデザインのテクニックが詰まっており、視線誘導・情報設計・フォント・配色・効果的な装飾など、デザインのさまざまな知識も必要になります。
バナーのデザインはもちろん、Webデザイン・UIデザインに携わるすべての人にお勧めのデザイン書を紹介します。デザイン全般の知識やテクニックをはじめ、デザインで使いたくなるアイデアが満載です!

著者のJAGZ DESIGN氏は初めて見る名前だという人が多いと思いますが、これまでにも多数のデザイン書にいろいろな形で携わっている方です。「3色だけでセンスのいい色」「あたらしい、あしらい。」「いろいろな、いろ。」「あるあるレイアウト」など、読んだことがある人も多いと思います。
そんな氏による単独としての初の書籍は、すべてのページに渡り保存版とも言える非常に充実したデザイン書となっています。本書のために作成したデザインは1,400点超え!! まさに「バナー制作の極意を完全網羅!」に相応しい内容です。
Kindle版も同時発売されます!
版元様より許可をいただいたので、紙面のキャプチャを少しだけご紹介。全ページが本当に保存版レベルなので、どのページを掲載するか非常に悩みました。

本書は6章構成で、第1章は「バナーデザインの基本」いつもなら基本はさらっと見るだけという人も少なくないと思いますが、本書では基本から充実しています。普通のデザイン書ならこの章だけで半分くらいの内容が詰まっています。

バナーデザインの種類や役割、各プラットフォームの設置場所、効果、制作の流れなどが詳しく解説されており、バナーに関する知識を十分に学ぶことができます。重要なポイントはハイライトやメモで分かりやすく明示されているのもいいですね。

第2章は「デザインの基礎知識」この章も普通なら半分くらいの内容が詰まっています。基礎知識なので目新しいことはないかもしれませんが、デザインの基本となる知識がていねいに解説されています。

「近接」「整列」「反復」「対比」デザインの4原則もOKとNGなデザインを実際に見ながら学べるので、かなり分かりやすいと思います。さらに基本だけでなく、ワンランクアップするためのテクニックも解説されており、読んでいるとワクワクします。

「デザインの基礎知識」では他にもレイアウト、フォント、配色、ビジュアルについての基礎知識を学ぶことができます。例えば、フォントでは和文書体と欧文書体の種類と特徴、それぞれのフォント名なども分かります。さらに、デザインのクオリティを上げるカーニングや行間調整、コントラストの作り方、文字加工のアイデアなど、かなりのボリュームです。

配色も色に関する基礎知識はもちろん、トーンや配色比率といった実践的なテクニックや、配色によるイメージの作り方もデザインの事例とともに解説されています。左上のセール画像は夏の配色と春の配色、右上の副業画像はビギナー向けと男性向けの配色です。明度を高くして優しい世界観を創り出したり、コントラストを強くして男性向けにしたりという感じに、解説も非常に分かりやすいです。

第3章は「業種別 使えるデザイン」もっとページ数が多く、充実しています。この章だけで一冊の勢いです! 左上から、ファッション系のバナー、食品・飲料・レストラン系のバナー、インテリアショップのバナー、不動産系のバナーで、各業種ごとのデザインについて効果的なポイントと改善例について詳しく解説されています。

各業種ごとに6ページくらい解説があり、各業種で好まれるフォントや配色、レイアウトをはじめ、バナーならではのデザインテクニックについてもよく分かります。たとえば、左ページの事例だと上は見やすいレイアウトだけど、何を見せたいのか分からないデザイン。「何を見せたいのか分からない」ってよくありますよね。そんな時は、あえて見切れたトリミングでその部分をクローズアップさせるテクニックが有効です。思い切ったトリミングは、人の興味を掻き立てる効果があります。

業種はほかにもたくさんあり、左上から、イベント系のバナー、アニメ・漫画・ゲームのバナー、テレビ・ドラマ・メディアのバナー、シーズンごとのバナーなど、全15種類の業種が収録されています。

第4章は「パーツ別 あしらいアイデア」バナーのデザインによく使用されるデザインパーツ。見出しのデザイン、ボタンのデザイン、リボンのデザイン、吹き出しのデザイン、ナンバリングのデザイン、日付のデザイン、金額のデザイン、矢印のデザイン、罫線のデザイン、フレームのデザイン、リストのデザインなど、パーツごとにデザインのポイントを分かりやすく解説。パーツの精度を上げることで、デザイン全体の精度もあがり、細部までこだわる理由がよく理解できます。

第5章は「困ったときに使えるアイデア」たとえば、なんか背景が寂しいなと思ったことはありませんか? デザイン要素のほとんどが文字の場合は、背景にシンプルな柄(ドットやストライプなど)を入れるだけで印象ががらりと変わります。それだけでは足りない場合は、さらに図形と組み合わせとデザインに動きがでて人の目を惹きつけることができます。

この章は、左ページでテーマに沿った2段階のアイデアが解説されており、右ページではさらなるアイデアも解説されています。視線を集中させたい場合は、円をど真ん中に置いてみたり、円に視線が集まりすぎるようであれば複数の円を組み合わせ、画像を円でトリミングしたり、文字フレームとして円を使用したり、とさまざまなデザインのアイデアが解説されています。
他にも、「見せたいものがボヤけているとき」「情報整理に悩んだとき」「抜け感を作りたいとき」など、計17個のテーマが収録されています。

最後の第6章は「バナーを作ってみよう!」クライアントからの依頼として実際にバナー画像を作成する手順を学べます。

提供された素材の使い方をはじめ、制作に入る前にデザイナーがすべきチェック項目、ラフ制作、フィードバックと改善、完成と実際の流れに沿って詳しく解説されています。
各章が書籍一冊分ないし、半分くらいの内容で、かなり充実したデザイン書でした。
バナーデザインの教科書の目次

バナーデザインの教科書の目次

バナーデザインの教科書の目次
バナーの案件がある人はもちろん、たまにしかないんだよねという人にもかなりお勧めのデザイン書です。小さなスペースにデザインのさまざまな工夫とテクニックが詰まっており、UIデザインにとっても非常に興味深い内容になっています。
献本の御礼
最後に、献本いただいたSBクリエイティブの担当者さまに御礼申し上げます。
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