かなりお勧めのデザイン書！ デザインの確かな知識と基礎力を身につけることができる -デザイン入門教室

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デザインにはセンスや経験も大切ですが、一番大切なのは確かな基礎力。

伝わるデザイン、読みやすいデザイン、印象に残るデザイン、抱えている課題を解決するデザインに必要な基本ルールと制作の流れをしっかりと身につけることができる何度も繰り返し読みたいオススメの本を紹介します。

本書は9年ほど前に刊行されて以来ロングセラーである「デザイン入門教室［特別講義］」（Amazon）の増補改訂版です。待っていた人も多いと思います。

「ノンデザイナーズ・デザインブック（Amazon）」や「デザインの教室（Amazon）」と同系統のデザインの基礎力を磨く解説書で、デザインの基本を押さえつつ、現代のスタイルが取り入れられた事例や制作の流れを詳しく解説した一冊になっています。

Kindle版も発売されています！

• デザイン入門教室［特別講義］増補改訂版 Kindle版

版元様より許可をいただいたので、紙面のキャプチャを少しだけご紹介。

本書は8章構成で、制作の流れの順にデザインの基本をしっかり学べます。
第1章は「デザインをはじめる前に」なぜこれを作成するのか、作成したものはいつどこで誰がどのように見るのか、どのような結果が求められるのか、項目を立てて情報を整理していきます。

次のステップは第2章「レイアウトの基本ルール」第1章で成果物の目的を明確にしたので、その目的を達成するためのレイアウト、配置設計をします。デザインの領域とマージンを決め、グリッドを設定し、どの部分に情報を配置するか役割を考え、その役割に応じて強弱をつける方法を学びます。

デザインの実践的なテクニックの解説も充実しています。たとえば、「揃える」では、テキストとテキスト、テキストと画像などを揃えて配置することで、整然とした美しさだけでなく、情報のグルーピングにも必須のテクニックです。

レイアウトにおいて「余白」も非常に強力なテクニックです。要素をどこに配置するかだけでなく、余白をどこに作るかという視点を持つことで、できあがったレイアウトの印象は大きく変わります。

余白デザインの基本テクニックをはじめ、余白による空間の演出方法、揃えるときの余白の扱い方、空間の逃げ場を余白でつくる方法など、実践的なテクニックが詳しく解説されています。

第2章「レイアウトの基本ルール」は他にも「グリッドの基礎知識」をはじめ、「グループ化」「コントラスト」「反復・繰り返し」「重心と見た目」「黄金比・白銀比」など、デザインのテクニックが満載です。

第3章は「写真と画像」写真画像もそのまま使用するのではなく、トリミングして空間をつくることで、魅力的なものに変わります。たとえば、人物の視線の先に空間をつくると前向きな印象、背後だと思い返す印象を与えます。

第4章は「配色の基本」デザインの印象は配色によって決まるといっても過言ではないほど、大きな力をもっています。実践的な配色理論を活用しながら、色を選定します。

写真の上に文字を乗せるときもさまざまなテクニックがあります。文字の色を決める際は、写真に含まれている色、それらの色と相性のよい色、デザインのアクセントとなる色などから選びます。

第5章は「文字と書体」読みやすく、人を惹きつける文字と書体には基本的なルールがあります。たとえば、タイトルやキャッチコピーなどは使用する書体だけでなく、文字の間隔をほんの少し調整するだけで見栄えがぐっと良くなります。

第6章は「文章のデザイン」文章のデザインは、写真やイラストのような派手なインパクトはありませんが、文章の読みやすさはデザインの善し悪しに大きな影響を与える要素です。文章が読みやすいというのは、非常に重要です。

第7章は「インフォグラフィック」本書では地図やチャート・グラフや表組みといった小さめのインフォグラフィックのデザイン方法を学べます。表組みもシンプルな升目状に罫線の表現を変えることで見え方が大きく変わります。

最後の第8章は「実戦演出」として13個のビフォーアフターとアレンジ方法が解説されています。「大人の女性的なデザイン」はA4サイズのチラシで、美容室のポスターをデザインします。

デザインのポイントを詳しく解説されており、余白を活かす方法、大人の女性向けの書体選び、エレガントな印象を与える配色、アイコンの効果的な使い方などが分かります。また、アレンジとして、透明感のある印象にしたり、キュートで明るい印象に変えることもできます。

デザイン入門教室の目次

デザイン入門教室の目次

デザイン入門教室の目次

書籍を購入するときは、中を見ていくらくらいか検討をつける癖があるのですが、本書はその内容とボリュームからいい意味で大きく裏切られました。書籍版が2,000円＋税はかなりお買い得です！ しかも表紙のゴールドがさらに満足度を高めます。

デザインをこれから始めようとしている人、デザインスキルを磨きたい人、デザインを独学で学んできた人、デザインに真剣に取り組みたいと思っている人に是非手にとって見て欲しい一冊です。

献本の御礼

最後に、献本いただいたSBクリエイティブの担当者さまに御礼申し上げます。

当サイトでは随時、献本を受け付けています。
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