ChatGPTで何ができるの? 今更聞けないことがよく分かる、ビジネスでの活用事例など一通り知りたい人にぴったりの解説書 -ChatGPT 対話型AIが生み出す未来
Post on:2023年4月28日
2022年11月に公開されて以来、ChatGPTは加速度的に注目を集めています。その進化も早く、2023年3月にはGPT-4もリリースされました。
ChatGPTでどんなことができるのか、技術的な背景、可能性と課題、ビジネスでの活用事例など、一通り知りたい人にぴったりの解説書を紹介します。
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表紙に既視感を覚えた人は、大正解。
先日紹介した「先読み!IT×ビジネス講座 画像生成AI(紹介記事)」のシリーズで、その分野の第一人者による「この先どうなっていくかがわかる」「リアルな話がわかる」「手っ取り早くわかる」の3つの「わかる」をコンセプトにした解説書。
第3弾となる本書はChatGPT 対話型AIの特集で、ChatGPTの技術的な仕組み、ChatGPTの利用方法やテキストの作り方、ビジネスでの活用事例、著作権などの法律上の問題点などについて、分かりやすく解説されています。
Kindle版も同時発売されています!
版元様より許可をいただいたので、紙面のキャプチャを少しだけご紹介。
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本書は、日本語文章生成AI「Catchy」を手がける株式会社デジタルレシピのCEOである古川氏、ライターの酒井氏、2人の対話形式になっています。対話型AIであるChatGPTをうまく使いこなすために必要な知識を学ぶことができます。
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本書は5章構成で、第1章はChatGPTが注目された経緯と今までの対話型AIと何が違うのか。
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ChatGPTの「GPT」とは「Generative Pre-trained Transformer」の略で、事前学習モデルという意味になります。Web上の大量のデータを学習しているので、ユーザーが質問すると、それに対して答えを返してくれます。
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「Chat」とあるように単一の回答だけでなく、連続して会話できます。ビジネスで使用する文章をChatGPTに作成してもらうこともできます。
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第2章は、ChatGPTの使い方。OpenAIのサイトに登録すれば、誰でも簡単に利用できます。無料版ではアクセス集中時に利用できないなどの制限がありますが、一通りの機能が利用できます。
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思い通りの答えをChatGPTから引き出すには、こつが必要です。たとえば、前提条件や自分の立場を明確にしておくと、より狙い通りの答えを引き出せます。また、日本語でも使用できますが、英語圏内の方が情報が豊富なので、「英語で検索して、日本語で回答してください」と最後に付け加えると、よりよい答えを引き出せるかもしれません。
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ChatGPTを使用するのは楽しいですが、注意点もあります。GPTのバージョンによって学習しているモデルが異なり、古い情報を参照していたり、不正確な情報が生成されてしまう可能性もあります(※公式にも明記されています)。また、他人の権利を侵害していないかなど、機密情報を入力してはいけないなど、本書で一通り確認しておきましょう。
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第3章は、ChatGPTの技術的な仕組み。機械学習の基本的な仕組みを知ることで、答えの制度もあがると思います。
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第4章ではビジネスでの活用事例、ChatGPTを実際の業務でどのくらい使えるのか。今年は、さまざまなジャンルの業種に日常業務の効率化としてAIが取り組まれるのが期待されています。
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ChatGPTの文章生成AIで特に相性がよいのが企業のWeb記事コンテンツの生成、ほかにもキャッチコピーの候補をたくさん生成させたり、企画書のアイデアを出させることもできます。プログラミングコードを生成させたり、小説や漫画などのアイデア出しにも利用できます。
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最後の第5章は、生成系AIとどのように付き合っていけばよいか。情報の正確性や法律上の問題点など、気になりますよね。
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そして、AIとどのように共存していけばよいか。AIに仕事を奪われると危機感を抱く人もいるかもしれませんが、AIが得意なことはAIに任せて作業の効率化をはかるというのもひとつの手です。自分はやりたいことに集中する、自分にしかできないことを見つける、そういう風になるかもしれません。
ChatGPT 対話型AIが生み出す未来の目次
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先読み!IT×ビジネス講座 ChatGPT 対話型AIが生み出す未来の目次
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先読み!IT×ビジネス講座 ChatGPT 対話型AIが生み出す未来の目次
今年は、ChatGPTを始めとするAIとどのようにうまく付き合っていくかがポイントになりそうですね。まだ少しですが、私も業務のアシスタントとして取り入れています。日本政府 ChatGPTなど有効活用や大学のレポートでChatGPT必須という動きがある一方、イタリアでは禁止になったりと、これからの動向にも注目です。
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最後に、献本いただいたインプレスの担当者さまに御礼申し上げます。
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