創作のキャラクター作りに役立つ!感情を表現するときの言葉や仕草や反応のアイデアが見つかる -感情類語辞典
Post on:2020年4月24日
当ブログでも好評だった「感情類語辞典」の増補改訂版が発売されました!
普通の類語辞典とは全く異なり、創作に役立つアイデアやヒントが満載。小説、脚本、テレビ、映画、アニメ、マンガ、ラノベ、同人誌で、キャラクターの感情を表現するときの新しいアイデアを引き出す助けとなる類語辞典を紹介します。
会話がなんかわざとらしくなってしまう、キャラクターに共感してもらえない、そんな時にセリフだけでなく、非言語コミュニケーションによる感情表現の引き出しを増やすことができます。
増補改訂版ですが、ただの増補に収まっていません!
感情の項目数が75から130と大幅に増量し、倍近く増えています。ページ数も前書の180ページから324ページに増えており、2冊分のボリュームです。
紙面のキャプチャで、中身を少しだけご紹介。
まずは、大幅に増量した項目を見ておきましょう。
感情表現を豊かにするのに参考となる数々の表現がインデックスされており、キャラクターや人物の感情を表現するさまざまな類語や文例が掲載されています。
「嬉しい」「悲しい」と書くのは簡単です、しかし目に見える結果だけを書くのではなく、細やかな感覚、巧みな比喩、具体的な動作、体の反応を表現することで、キャラクターの感情を伝えることができます。この描画によって読者とキャラクターの距離は縮まり、キャラクターへの感情移入の手助けになります。
まえがきの「感情の書き方」にも感情を表現する方法のノウハウが丁寧に解説されています。会話や口調やボディランゲージといった言語と非言語の要素を巧みに交ぜることで、キャラクターに深みが加わります。
本書では130の感情一つひとつに対して、外的シグナル・内的な感覚・精神的な反応・現れる反応・隠れた感情を表すサイン・想起させる動詞など、キャラクターの動きや変化や状態が掲載されています。
1つ感情に対して見開き1ページです。
版元様に許諾を頂いたので、「愛情」を詳しく見てましょう。
そのシーンでの感情をどう伝えればよいか、さまざまな感情が入り交じった状況をどう伝えればよいか、感情を表現するためのアイデアを思いつくことが重要です。
ページ下部にも注目です。その感情の発展形に繋げることも可能で、「愛情」だと「崇拝」「平穏」「満足」「欲望」といったワードに繋がります。
各感情ごとに、外的なシグナル、内的な感覚、精神的な反応、長期の感情を表すサイン、隠れた感情を表すサインのカテゴリごとに豊かな表現が紹介されています。
こちらのページ下部は後退形で、「感謝」「受容」「切望」「つながり」と愛情が後退する様を表現した感情となります。
「愛情」の発展形のひとつが「崇拝」です。愛情が崇拝に変わる時、仕草や反応にどういった変化が現れるかさまざまな事例が掲載されています。
そして、「愛情」の後退形の一つ「つながり」。愛情がつながりに変わる時、また逆につながりが愛情に変わる時、ストーリーでも重要なポイントですね。
「愛情」のさらなる発展形が「欲望」です。各感情ごとにそれを表現するさまざまな言い回しが掲載されています。
類語辞典シリーズは全4種類刊行されています。
「感情類語辞典」に興味を持った方には、他のシリーズもお勧めです。
紹介記事: 小説やマンガの創作アイデアが豊富!感情や性格を表現する自分なりの言葉が見つかる類語辞典
紹介記事: 心の闇が深すぎる!キャラクターに心の闇・トラウマを与える、100以上のアイデアが解説された -トラウマ類語辞典
献本の御礼
最後に、献本いただいたフィルムアート社の担当者さまに御礼申し上げます。
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