デザインやイラストで使える配色テクニックが満載！見た目はゆるいけど、中身は濃いデザイン書 -失敗しないカラーリング

「ほんとに、フォント。（紹介記事）」「デザイナーじゃないのに！（紹介記事）」のソシム社から、またまた面白いデザイン書が登場です！

今度は、デザインやイラストでそのまま使える配色のテクニック本！
配色見本ももちろん豊富に掲載されていますが、注目すべきはその配色をデザインでどのように使用すればよいかまで丁寧に解説されています。

見た目はかなりゆるいですが、中身は非常に濃く、配色で悩んだ時の色の選び方など実践的で、すぐに試したくなる配色テクニックが満載です。

本書は昨日発売されたばかり！
当ブログでもかなり評判だった「配色アイデア手帖（紹介記事）」の著者の新刊です。アイデア手帖は文字通り、配色の見本が豊富に掲載されたものでしたが、本書は配色の見本に加えて、配色の知識、色選びの方法、配色のテクニックまでていねいに解説されています。

Kindle版も発売されました。

• 失敗しないカラーリング Kindle版

版元様より許可をいただいたので、紙面のキャプチャを少しだけご紹介。

本書は6章構成で、色や配色の基礎知識からデザインやイラストで使えるテクニックまで楽しく解説されています。

第1章は配色でやりがちな失敗をどのように直すか。
文字を目立つように配色したのに、見えづらくなってしまった、デザインのよくある失敗例を元に何が原因でそうなったのか、その問題をどのように解決すればよいのかをビフォーアフターを見ながら詳しく解説しています。

さらに、その知識やテクニックを元に、バリエーションや活用方法もあるので、さまざまなデザインで役に立つと思います。
各ページにあるマンガにもいいことが書いてあります。

他の失敗例を見てみましょう。
色数が多すぎて情報過多になってる、目立たせたい要素に似た別の要素がある、近似色の要素がある、など何が原因なのか知識として知っておきたいことです。

和風のデザインにしたのに何かが違う、同じ色なのに違って見える、違う色なのに同じに見える、ストライプ柄を入れたら汚くなった、要素を目立たせたらそこだけ悪目立ちする、など配色におけるデザインあるあるです。

本書ではコラムやメモも充実しており、配色に関する知識を学べます。

第2章は、こんな時はどうする？配色のお悩み。
どの色を使用するのか、配色はどうするのか、デザインやイラストの目的・内容をヒントにすると、使用する色が絞れます。女性向けだから「とりあえずピンク」は過去の考え方です。

第3章は、反対語の配色テクニック。
自然と都会、情熱と冷静、ゴージャスとシンプル、エレガントとワイルド、新鮮と熟成、ファンタジーとミステリー、爽やかと艶やか、など対照的なイメージを色で表現するテクニックです。

例えば、同じカフェでも本格系のカフェとほっこり系のカフェでは、異なります。ハイコントラストとローコントラストの配色を使うことで、それぞれの印象を作り出すことができます。

もちろん、配色の見本も満載です。各色は、CMYK, RGB, HEX値が掲載されており、紙でもWebでもすぐにその色を使用できます。

第4章は、そのまま使える！季節の配色アイデア。
季節のデザイン案件は多いので、ここで紹介されている配色をそのまま使用したり、必要に応じてアレンジを加えたりするとよいでしょう。

ちょうど今の時節だと、春うらら、新生活応援、花粉対策など。これからだと、梅雨対策、夏だわっしょい、涼を呼ぶ日本の色、夏インテリア、ステキな休暇など、見ているだけでも楽しめます。

第5章は、各色について詳しく解説されています。その色がもつイメージ、向いているテーマ、色のバリエーション。

その色の個性を活かす配色など、各色の使い方のポイントがまとめられており、デザインで役立ちます。オレンジをはじめ、ブルー、レッド、グリーン、イエロー、ピンク、ブラック、グレー、ホワイトなど主要な色について掲載されています。

失敗しないカラーリングの目次

失敗しないカラーリングの目次

失敗しないカラーリングの目次

失敗しないカラーリングの目次

単なる配色本だと思うのは、間違いです。
もちろん、魅力的な配色の見本もたくさん掲載されていますが、色や配色に関する知識、配色をデザインに取り入れる方法など、実践的なテクニックの解説も満載です。しかも、肩の力を抜いて楽しく学べる、オススメの本です。

献本の御礼

最後に、献本いただいたソシム株式会社の担当者さまに御礼申し上げます。

当サイトでは随時、献本を受け付けています。
お問い合わせは下記よりお願いいたします。

• お問い合わせ｜コリス