こういう本を待ってた!WebやスマホのUIに使用する言葉の使い方、語順、表記が学べる -UXライティングの教科書
Post on:2021年2月19日
企業サイトをはじめ、オンラインショップ、スマホアプリ、そしてブログでも制作する上で一番重要なのはライティングだと思います。
ボタンの文言は言葉を適切に選ぶだけで、クリック率は格段にアップします。また、コンテンツのライティングでユーザーエクスペリエンスは上昇し、フォームや登録画面のライティングで誤操作は減少します。
ユーザーエクスペリエンスにおけるマイクロコピーを実例とともに詳しく解説した良書を紹介します。
マイクロコピーとは、UIに付記するちょっとした言葉や短文のことです。ボタンの文言、登録を促す文言、エラーの文言、エンプティ時の文言など、WebページやスマホアプリのさまざまなUIに使用されています。
本書は当ブログでも大好評だった「ザ・マイクロコピー(紹介記事)」と同じ監修者のもと、ユーザーエクスペリエンスに特化された内容となっています。
Kindle版も、同時発売されています!
そんな紙面をキャプチャで少しだけ紹介します。
ライティングをこれから始めてみようという人でも大丈夫です。難しいことはありません。ページのタイトルやボタンの文言、コンテンツに使用する短文など、本書で解説されていることを実践するだけで身につきます。
本書は翻訳版です。そこで気になるのが、日本語でも通用する内容なのか。その心配はまったく必要ありません。上記のように、UIの実例は英語ですが、日本語にうまく変換されています。この点は、翻訳・監修で特に注意されたところで、日本人に効果的に伝わる、生きた言葉が使用されています。
中身を見てみましょう。
19章構成で、1-3章はライティングやマイクロコピーの基礎知識。4-13章はマイクロコピーの実践的な解説です。
4章では、会員登録、ログイン、パスワードの復元に与えるマイクロコピーです。「ログイン」「サインアップ」「登録」などの文言はどうすれば分かりやすいか、そして紛らわしい使い方なども解説されています。また、最近ではSNSのアカウントを使う登録も増えていますね。
パスワードを忘れてしまったユーザーには、パスワードを復元するページに誘導する必要があります。安心感を与え、救いの手を差し伸べましょう。
9章は、エンプティステート。ショッピングカートが空の状態や機能を利用し始める前の状態のことです。単に「カートは空です。」と表記するだけでなく、興味を持たせて商品に導くマイクロコピーを加えると、購入意欲を向上できます。
プレースホルダーは、入力欄にあらかじめ表示されている薄いグレーのテキストのことです。フォームでよく見かけますが、ラベルと同じ文言だったり、入力すると消えてしまって確認する時に困る、ということもあります。どんな状況に必要なのか、適さないのか確認しておきましょう。
「キャンセルをキャンセルしますか?」???たまに見かけます。こういったラベルの書き方は混乱を与えます。こういう場合は、主語や目的語を加えるだけで、その役割が明確になります。
14章から19章は、ユーザービリティを向上させるためのマイクロコピーの使い方です。ユーザーが目的を簡単に達成できるように、マイクロコピーで手助けします。
ユーザーは個人情報の入力を求められると、不安を感じます。対応が必要な7種類のよくある不安や懸念を取り除くために、マイクロコピーを使用します。
フォームの実装にマイクロコピーを意識することは非常に重要です。ぱっと見、かっこいいデザインにするだけなく、ユーザービリティやアクセスビリティに配慮して提供します。
本書には、マイクロコピーに関するチップスや言葉のリストも掲載されています。上記は、ブランド価値を定義するときに使える単語のリストで、1つの言葉を広げたり、複数の言葉を組み合わせたり、ライティングの武器として使えます。
UXライティングの教科書の目次
UXライティングの教科書の目次
本書はWebサイトやスマホアプリのプロジェクトに携わるすべての人にお勧めです。また、ブロガーやアフィリエイターにも実利に繋がる本だと思います。
効果的な言葉の使い方、語順、表記などに興味がある人にお勧めです!
献本の御礼
最後に、献本いただいた著者さまに御礼申し上げます。
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