言葉の使い方、少しの違いが大きな成果に!WebのUXを劇的に改善するライティングの解説書 -ザ・マイクロコピー

言葉って面白いですよね。言葉を少し付け加えたり、入れ替えたりするだけで、その言葉の印象が大きく変わることがあります。WebページやスマホアプリのUXに特化されたコピーライティングの解説書を紹介します。

思わずクリックしたくなるタイトル、迷わずクリックできるボタンなど、見かけませんか? ボタンに書かれているラベル、ボタンに添えられたテキスト、これらに使われている文言はほんの少し工夫を加えるだけで、劇的な効果を発揮します。

本のキャプチャ

本書の帯にある「たった2文字を変えただけで、売上が1.5倍になった!」というような宣伝文句に私は懐疑的なのですが、本書には良い意味で裏切られました。
当ブログのビジター全員にお勧めします!

Webページやブログ、そしてスマホアプリなどで使用する言葉、ボタン、フォーム、ナビゲーションなどに使用する文言など、言葉の魅力でWebのUXを改善するためのライティングについて詳しく解説されています。

本のキャプチャ

Webコピーライティングの新常識
ザ・マイクロコピー
ISBN 978-4-7980-4924-3
[Amazonでみる]
[楽天でみる]

著:
山本 琢磨
出版社:
秀和システム
発売日:
2017/8/25

Amazonでも高評価レビューがたくさん!
Kindle版はお値段が少しお得です。

そんな紙面をキャプチャで少しだけ紹介します。

誌面のキャプチャ

「マイクロコピー」という言葉自体を私は知らなかったのですが、マイクロコピーとは細部のコピーのことです。ボタンの文字やフォームまわり、エラーメッセージ、ナビゲーションの文言、画像のキャプションなどに使われるテキストです。

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ピンとこない人のために、目次を少しお見せします。

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マイクロコピーの改善例として、ボタンの文字を「資料を無料ダウンロード」から、「無料で資料をダウンロード」に変更した例があります。「無料」を前に入れ替えただけで、資料請求が1.5倍もアップしたそうです。
たったこれだけの作業で効果があるなら、やってみる価値があります。

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マイクロコピーによる改善には、A/Bテストの実施は欠かせません。自己満足で済ませるのではなく、改善前と改善後の数字を比較して検証します。

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マイクロコピーのライティングテクニックをいくつか見てみましょう。
「ボタンラベルではベネフィットを伝える」これは私も以前から非常に意識しています。事実を伝えるだけではアンテナを強く張っている人にしか届かないので、ユーザー自身にどのような価値があるのかを伝わるようにします。

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ボタンの下に添えるテキストも効果的です。本書では「クリックトリガー」と呼ばれており、ユーザーの背中を一押しする役目として非常に大切なテキストです。

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マイクロコピーはコンバージョンのためだけではありません。例えば、Amazonプライムのボタンではボタンの周りに分かりやすいコピーが実際に使われています。ボタンをクリックした後に何が起こるのかがよく分かり、ユーザビリティを高める効果もあります。

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コピーに数字が効果的、というのを聞いたことがあると思います。数字を書くことで、ぼんやりとではなく具体的に見せることができます。本書では数字について更に掘り下げます。例えば、同じ数字を使っても、7-21日間と1-3週間のどちらが長く感じますか? これは何に使用するかによって変わります。購入前の人には数字を小さく見せ、購入後の人には単位を小さく見せると効果的です。

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本書は11章構成で、マイクロコピーの効果的な使い方がWebのUIごとに詳しく解説されています。上記までの3章はクリック要素、4章はサインアップ用のフォームです。サインアップにも実例が方法に掲載されており、サインアップ率がアップした事例・ダウンした事例それぞれ非常に興味深い解説でした。

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5章はメルマガの購読フォーム、6章はお問い合わせフォームです。ここら辺も少しテキストを変えるだけで、大きな効果を発揮します。

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7章はフォームのラベルとプレースホルダー。フォームを入力する際に、重要な要素です。ラベルもプレースホルダーもシンプルすればいいのでは? これだけでは十分ではありません。例えば、Twitterの投稿フォームでは「いまどうしてる?」と表示されます。以前までは「いまなにしてる?」でしたが、Twitterの現在の使われ方を反映して文言が変わりました。

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エラーのメッセージも非常に重要です。システム的な専門用語のメッセージでは、ユーザーに価値がありません。適したコピーを使用することで、ユーザーのストレスを和らげ、サイトからの離脱を防ぐことに繋がります。

誌面のキャプチャ

本書では多くの事例が紹介されていますが、オリジナルのマイクロコピーの作り方も解説されています。自分のサイトやブログに適したコピーの組み立て方が順を追ってよく分かります。

ザ・マイクロコピーの目次

  1. マイクロコピーの魅力
  2. マイクロコピー改善の準備
  3. 思わずクリックしたくなる強力なコンバージョンボタンのマイクロコピー
  4. 会員獲得を容易にするサインアップフォームのためのマイクロコピー
  5. 読者をラクに増やすメルマガ購読フォームのマイクロコピー
  6. サポート精神あふれるお問い合わせページのマイクロコピー
  7. スムーズに記入を促すプレースホルダーのマイクロコピー
  8. 相手の心を汲み取るエラーメッセージのマイクロコピー
  9. 口コミが広がりバズる404ページのマイクロコピー
  10. ユーザー体験をもたらすマイクロコピー集
  11. オリジナルのマイクロコピーの作り方

本書はWebやスマホアプリに携わるすべての人に強くお勧めします。
また、ブロガーやアフィリエイターにも実利に繋がる本だと思います。
言葉のちょっとした使い方、並び順、表記方法などに興味がある人にお勧めです!

本のキャプチャ

Webコピーライティングの新常識
ザ・マイクロコピー
ISBN 978-4-7980-4924-3
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著:
山本 琢磨
出版社:
秀和システム
発売日:
2017/8/25

献本の御礼

最後に、献本いただいた著者さまに御礼申し上げます。

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