情報をデザインするこつがよく分かる!デザインの手順がこんなにも詳しく解説された本は初めて -伝わる[図・グラフ・表]のデザインテクニック
Post on:2020年8月21日
プレゼンや企画書で、図・グラフ・表のデザインに悩んだことはありませんか?
データや数字、文章などを並べるだけでは、分かりやすく伝えることはできません。
情報をどのようにデザインすれば、意図した通りに伝わるか。文字の大きさや色や配置、図形の組み合わせ方、適切な情報量など、ビジュアルコミュニケーションにおけるデザインのテクニックが解説された入門書を紹介します。
本書はA5版の横長で、かわいい装丁が目印です。中身も表紙のイメージ通り。
デザインのテクニックが解説された本ですが、手順が詳しく解説されているので、ノンデザイナーの人にも非常に分かりやすい内容となっています。
Kindle版も同時発売されています。
版元様より許可をいただいたので、紙面のキャプチャを少しだけご紹介。
「一番伝えたいことは何か?」図・グラフ・表に限らず、デザインでもっとも大切なことですね。第1章で、デザインに入る前の心構えを確認しましょう。目的や前提条件を確かなものにしておくと、デザイン中に軸がぶれません。
第2章からは、さっそく実践です。
A5版横の見開き1ページで、1つのデザインテクニックが紹介されています。片方のページずつ見てみましょう。
左ページはビフォーの悪い例です。
行の先頭が揃っていないので、上から順に読みにくく、行間が狭いので、次の行に視線が移動しにくいデザインです。
右ページはアフターの改善例です。
行の先頭を揃え、行間を広げたことにより、視線が移動しやすくなりました。ほんの少しデザインを変えるだけで、見やすさは劇的に変わります!
このくらい知ってるよ!という人は待ってください。これはまだほんの入り口です。
第2章はテキスト主体で構成された情報の見せ方です。
先頭をそろえたり、色をそろえたり、大きさをそろえたり、形をそろえたり、情報に合わせて使用します。まずは、「そろえる」デザインのテクニックです。
続いて、「まとめる」デザインのテクニック。余白で情報をまとめられるようになると、デザイナーとして一歩進んだ感があります。デザインが終了した後に一旦離れて見直した時に、不自然感がないか確認するとよいです。
「まとめる」の次は、「メリハリ」です。情報にメリハリをつけることで、重要な情報を伝わりやすくしたり、情報の構造が理解しやすくなります。
第3章では、2章の平面構成のデザインテクニックを土台に、さらに複雑な図・グラフ・表を作成します。たくさんの情報を掲載したり、複雑な情報を分解したり、関係性や過程を視覚化します。
図形や矢印の使い方も重要です。たまたま目についた矢印を使用するのではなく、適切な形、適切な色、適切な大きさの矢印を使用し、矢印の意味する内容を置くようにしましょう。矢印を適切に使用することで、図解が分かりやすくなります。
情報量が多い時は、配置がポイントです。少なければ横でも問題ないですが、多くなると縦に並べた方が効果的な場合があります。項目に対する解説文の読みやすさに重点をおいて配置方法を決めます。
第4章は、データです。棒グラフ・円グラフ・折れ線グラフなど、それぞれに適したデータがあります。例えば、変化がきれいではないデータでも、4ヵ月の移動平均の折れ線を加えることで、グラフの変化が分かりやすくなります。
データは信頼性も大切です。左と右は同じデータの棒グラフですが、左は基準線が0ではないため、差が誇張されています。グラフを見た人の信頼性を損なわないために、正確な比較ができるようにしましょう。
伝わる[図・グラフ・表]のデザインテクニックの目次
伝わる[図・グラフ・表]のデザインテクニックの目次
伝わる[図・グラフ・表]のデザインテクニックの目次
伝わる[図・グラフ・表]のデザインテクニックの目次
伝わる[図・グラフ・表]のデザインテクニックの目次
図・グラフ・表のデザインが苦手だと人は少なくないと思います。作成してしまいがちな伝わりにくい例と、どのようにすればそれが改善されるのか明確に説明されているので、本書でさまざまなデザインのテクニックが身につくと思います。
また、プレゼンや企画書でどれを使えばいいんだろう、という時にも役立ちます!
献本の御礼
最後に、献本いただいたMdNコーポレーションの担当者さまに御礼申し上げます。
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