次のWebデザインですぐに役立つ!UIデザインに関する知識を深めステップアップを考えている人にオススメの本
Post on:2015年3月13日
Webデザインで大切なのは、そのデザインが分かりやすく使いやすいこと。UIデザインにおける分かりやすさ・使いやすさをしっかりと身につけることができるオススメの本を紹介します。
「ページごとにボタンのデザインを変えない」「文章は構造化して箇条書きに」「プルダウンなど狭い幅を移動させるのは困難」といった当たり前に使ってるUIデザインの原則も、文章でしっかり解説されると理解が深まり、デザインするのが楽しくなる一冊です。
本書は、本日発売!
ちょっとマニアックな本なので、大きい書店に行かないとないかも。
紙面のキャプチャで、中身を少しだけご紹介。
UIデザインの原則を具体的な事例をまじえながら、人間の視覚や脳の機能、物理学的・心理学的な背景から、見やすくて操作しやすいユーザインターフェイスを幅広く学ぶことができます。
本書では実例が豊富で、具体的にどのようにすると使いやすくなるか分かります。例えば、よくある箇条書きのテキスト。同じ単語が繰り返されており重要な情報が埋もれてしまっています。
情報を構造化し、無駄な繰り返しを避けることで、人間の読み取り能力と情報を探し出す能力の助けとなります。
Web上でもよく見かけますね。円柱の影になっているAとBは一見異なる色に見えますが、実は同じグレーです。これは人間の視覚は色の明度よりも、色の差(コントラスト)に敏感に反応することを使ったトリックです。
UIデザインで色を組み合わせる時も、コントラストを上手に使うことがポイントです。
また、人間の脳と思考についてのアプローチも非常に面白いです。
人は一般的に経験による学習は容易に身につけることができますが、慣れないことや問題解決・計算などが苦手です。
「メンバーIDとユーザー名って同じこと?」「戻るをクリックすると一つ前に見ていたページが表示されるんだよね」とかユーザーにとって期待通りのサービスを提供できるすることが大切です。
こういった知識を身につけることで、UIデザインの原則もその意味がしっかりと理解でき、自身のデザインにも効果的に使えるようになります。
UIデザインの心理学の目次
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- はじめに
- UIデザイン原則 -その起源と効果的な適用方法
- UIのデザインと評価には知識と経験が必要
- UIデザイン原則の比較
- デザイン原則の起源は?
- 対象読者
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- 認知バイアス
- 経験によるバイアス
- コンテキスト
- 目標
- 認知バイアスに配慮したUIデザイン
- まとめ
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- 構造と視覚
- 近接
- 類同
- 連続
- 閉合
- 対称性
- 図と地(前景と背景)
- 共通運命
- ゲシュタルトの法則の組み合わせ
- まとめ
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- 構造の利用
- 簡潔化と繰り返しの排除
- 桁数の多い数字
- データ専用のコントロール
- 視覚的な階層化
- まとめ
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- 色覚の限界
- 色覚の仕組み
- 明度ではなく色差を感知
- 色の表示方法に左右される色の識別能力
- 色弱の人もいる
- 色の識別能力を左右する外的要因
- 色使いのガイドライン
- まとめ
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- 周辺視野
- 中心高と周辺視野の空間分解能の違い
- 周辺視野に得意技はあるのか?
- UIの例
- メッセージの可視性を高める手法
- 目を引くためのさらに強力な手法
- 視覚探索は直線状
- まとめ
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- 読む能力
- 文章を読む技能は生得的言語能力に含まれない
- 「読む」処理は特徴駆動か文脈駆動か
- 熟達した読み手と未熟な読み手では使う能の部分が違う
- 情報の不適切な提示方法は「読み」の妨げに
- ソフトウェア内の説明文の多くは不要
- ユーザーテスト
- まとめ
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- 注意力と記憶力
- 短期記憶と長期記憶
- 記憶に対する最近の研究
- 注意と作業記憶の性質
- UIデザインへの応用 -作業記憶の性質がもつ意味
- 長期記憶の性質
- UIデザインへの応用
- まとめ
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- 注意力と短期記憶の限界
- 目標に集中し、道具に目を向けない
- 目標に関連する事物には気づきやすい
- 短期記憶と注意力の限界は道具訳風で補う
- 匂いを頼りに情報を追跡
- 慣れ親しんだ道を選ぶ
- 「目標→実行→評価」の思考サイクル
- 目標の達成後に「後始末」を忘れがち
- まとめ
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- 認識と想起
- 認識は容易
- 想起は困難
- 認識 vs. 想起 -UIへの影響
- まとめ
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- 脳の得手・不得手
- 人間の脳は3層構造
- 人間には2種類の思考モードがある
- 経験による学習は(普通は)容易
- 熟練技能の再現は容易
- 慣れないことは難しい
- 問題の解決と計算は苦手
- UIデザインへの応用
- 問題の答え
- まとめ
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- 学習
- 習熟を早めるには頻繁に、定期的に、正確に練習する
- 習熟を早めるにはタスク指向で単純な一貫性のある作業に
- 習熟を早めるにはタスク指向で一貫性となじみのある表現に
- 低リスクの方が探索も学習も進む
- まとめ
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- 意思決定
- 人はたいてい非論理的
- 損失は利得より強く感じられる
- 言語表現次第でバイアスも変わる
- 意思決定はイメージや記憶にも左右される
- 認知能力の長所と短所を利用する
- まとめ
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- フィッツの法則とステアリングの法則
- フィッツの法則
- ステアリングの法則
- まとめ
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- 時間の要件
- 応答性の定義
- 人間の脳のさまざまな時定数
- インタラクティブシステムの応答性を改善する補足的ガイドライン
- 応答性の確保の重要性
- まとめ
感覚的に分かっていることも文章でしっかりした説明を読むと理解が深まります。
UIデザインの原理や原則をしっかりと身につけ、効果的に使えるようになりたいWebデザイナーやUIデザイナーにオススメです。
献本の御礼
最後に、献本いただいたインプレスジャパンの担当者さまに御礼申し上げます。
当サイトでは随時、献本を受け付けています。
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