ものを作る喜びを再確認、iPhoneアプリを作る考え方が楽しみながら学べる入門書 -よくわかるiPhoneアプリ開発の教科書
Post on:2013年5月1日
先日iPhoneアプリ開発の本を紹介した際に「一冊購入したのがあります」と書きましたが、その本の増補改訂版「iPhoneアプリ開発の入門書」を紹介します。
大きい書店を巡り、初心者の自分に分かる説明で、実際に使いそうなテクニックを学べる本を探したところ、この本でした。
増補改訂版は4月に発売されたばかりで、iOS6&Xcode4.6対応です。
先日紹介したのは「iPhoneアプリ開発の学校」で、同著者の本です。内容的には今回紹介する方が少し高度ですが、この方の説明はとても分かりやすく、ちょっと背伸びした感じでも大丈夫だと思います。
技術的な面は当然フォローされていますが、この本では「アプリを作る考え方」「考え方に気づくこと」ということも重視しています。
アプリを作る考え方を身につけることでアプリ開発だけでなく、「ものを作る喜び」を再確認できる本できました。
目次の概要
紙面のキャプチャで、中身を少しだけご紹介。
「よくわかるiPhoneアプリ開発の教科書」本は全ページオールカラーで、チャプターごとに色分けされているのも嬉しいポイントです。
これがないとはじまらないXcode、4.6に対応しています。
テスト環境のセットアップ。
Object-Cの基本から解説。ここらから「iPhoneアプリ開発の学校」とは異なります。
Xcode4.2からの新機能も個別に紹介。
イラストが随所にあるので、視覚的に分かりやすいです。
Xcode4.5からの新機能も!
基本を学んだら、アプリ制作の開始です。
制作はコードだけでなく、Xcodeや実機も伴って解説してあるので、躓きにくいですね。
勉強意欲にも応え、Object-Cの更に掘り下げた解説も。
アプリは制作するだけでなく、アイコンやローカライズなどリリースに必要な解説も揃っています。
サンプルデータは、全て専用サイトからダウンロードできます。
補足情報も含まれているので、ありがたいです。
よくわかるiPhoneアプリ開発の教科書の紹介
目次をベースに内容を簡単に紹介します。
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- アプリ開発の準備をしよう
- XcodeのインストールからInterdace Builder, iOSシミュレーターまで
- iPhoneとiOSとXcodeのバージョンごとの対応一覧
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- Objective-Cの基本
- Objective-Cってなに?
- ポインター変数、制御文、クラスの解説
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- アプリ開発の基本
- プロジェクトの構造と作成の流れ
- はじめてのアプリ制作
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- 基本的なパーツで作る
- 用意されている基本パーツで作る
- 文字を表示、ボタン、スイッチ、スライダー、アラートなど
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- 画像やアニメーションを扱う
- 画像を表示
- ぱらぱらアニメ、タイマーでアニメ
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- iPhoneらしい機能の実装
- 画面サイズに合わせて自動的にレイアウトを変える
- iPhoneの傾きを調べる
- 現在位置や方角を調べる
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- データの読み込みと保存
- ウェブページ、画像、XMLを表示する
- 一時的にデータを保存する
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- 複数の画面を切り替える
- もう少しObject-Cを深く学ぶ
- 裏表の切替、複数画面の切替、ページめくり、など
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- テーブル表示
- 複数のデータをリスト表示する
- 画面のスライドで階層表示する
- セルの表示をカスタマイズする
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- アプリを仕上げる
- アイコンの設定のポイント
- 起動画面の作り方
- 多言語へのローカライズ
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- 実機でテストする
- iOS Developer Programへの申し込み
- アプリを実機のiPhoneでテストする
iPhoneアプリ開発の本はたくさん書店に並んでいますが、一冊一冊に手にとり、中を読み、一番気に入ったのがこの本でした。これからアプリ開発してみようかなという人は、是非手にとってチェックしてみてください!
献本の依頼がきて、実は購入して持ってますよと言ったら、改訂版がでるってことで献本いただきました。
献本の御礼
最後に、献本いただいた著者の森さまに御礼申し上げます。
当サイトでは随時、献本を受け付けています。
お問い合わせは下記よりお願いいたします。
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