デザインする時に知っておくと便利な色や形の法則がまとめられた即買いの一冊 -要点で学ぶ、色と形の法則150
Post on:2020年8月7日
等間隔なのに不揃いに見える、青と黒なのに白と金の組み合わせに見える、白なのにぼんやりとシャドウが見える、ボーダーを加えたら塗りも変わったように見える。
色や形によるデザインの原則と目の錯覚を効果的に使ったUIデザイン、ロゴ、イラスト、文字組みのデザインテクニックが満載、色と形のデザインの法則150個がまとめられた保存版の一冊を紹介します。
本書はロングセラーで人気が高い「要点で学ぶ、デザインの法則150」の第3弾、デザインの中でも色と形に特化されたデザインの法則がまとめられた一冊です。
150個の法則は要点が簡単につかめるようにまとめられており、パラパラとページをめくるだけでインスピレーションが刺激されます。
デザインに携わるすべての人にお勧めです!
版元様より許可をいただいたので、紙面のキャプチャを少しだけご紹介。
本書は12.7x12.7cmの四六判変型で、コンパクトで非常にかわいい書籍です。この本自体もデザインの法則に沿って装丁されているのだろうな、と思わせます。
色の法則75個、形の法則75個は、それぞれ見開きで掲載されています。
プルキンエ現象
掲載されているデザインの法則は全部で150個!
左ページは文字による解説で、右ページはイラストや図による解説で、デザインの法則の要点をささっとつかめます。
ヘルムホルツ-コールラウシュ効果
デザインでなんとなく使用していたテクニックも、法則として文字やイラストで再確認すると、意識して自分のデザインに活用できるかもしれません。
青と白に見えるドレス
2015年にSNSに投稿された一枚のドレス画像を巡って、青と黒の縞に見える人、白と金の縞に見える人で大論争が起こりました。見え方が人によってどうして異なるのか、その理由もしっかり解説されています。
ちなみに、販売会社による表記は青色です。
好まれる色
原書は英語ですが、ただの翻訳版というポジションではなく、データなどは日本のものになっています。例えば、「好まれる色」では日本色彩研究所のデータが使用されています。
錯視と視覚調整
当ブログのビジターには、UIデザインやフォントに携わっている人も多いと思います。文字をぴったり揃えたのにしっくりこない、正方形なのに長方形に見えてしまう、そんな経験はありませんか?
関連記事: 目の錯覚を効果的に使ったUI、ロゴ、イラスト、文字組みのデザインテクニック
上方過大視
スマホのUIデザインをする人は覚えておいて欲しい法則です。「上方過大視」とは、上方の要素は下方の要素よりも大きく認識される傾向があります。
円と直線のつなぎ目が角ばって見える
フォントを1文字ずつよく見てみると、気がつくことがあります。Oは上下の曲線がわずかに細くなっていたり、Xの2本線は下半分が逆方向に少しだけ移動されていたり、これらは錯視を使ったテクニックです。
アモーダル補完
一部が欠けただけの文字は読みにくいですが、欠けた部分を隠すようにすると読めるようになります。人の目には隠された部分を推定して補完する能力があります。
エンタシスの柱
歴史的な建築物にも、視覚調整の効果が使用されているものがたくさんあります。パルテノン神殿や法隆寺では、柱が上部に向けて細くなっており、奥行きを大きく見せる効果があります。
書体の印象
ロゴやタイトルでは、フォント選びが非常に重要です。書体によって特定のイメージを表現することもできます。
要点で学ぶ、色と形の法則150の目次
要点で学ぶ、色と形の法則150の目次
本書は150もの法則が収録されていますが、非常にコンパクトな書籍です。各法則は要点が簡単につかめるようにまとめられており、デザインに携わるすべての人にお勧めの一冊です。
献本の御礼
最後に、献本いただいたビー・エヌ・エヌ新社の担当者さまに御礼申し上げます。
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