読んでよかった!デザインにおけるコミュニケーションのスキルを磨けるオススメの本
Post on:2016年6月10日
デザインはその技術やセンスを磨くだけでなく、コミュニケーションのスキルも非常に大切です。デザイナー同士、ディレクターと、またチーム内や対クライアントとの間でのアドバイスやフィードバックやプレゼンなど、制作のプロセスに欠かせません。
デザインにおけるコミュニケーションが苦手な人、コミュニケーションのスキルを磨きたい人にオススメの本を紹介します。
デザインは「作って、はい終わり!」ではありません。デザインを説明する時に目に見えるものを説明するだけは意味がなく、目的や問題点に対してどのようなアプローチを行ったかを加えるとプレゼンは魅力的になります。
自分のデザインについて語れることもデザイナーにとって重要なスキルですね。
個人やチーム、組織、クライアントとデザインやアイデアについて有意義なコミュニケーションをとれる方法が分かる一冊です。
そんな本書の中身を少しだけ紹介します。
デザインについて意見を交わしたいのに、役に立たないフィードバックしかもらえないことってありますよね。本来は有益であるはずの第3者の目も、感情論や筋違いの意見では役に立たないだけでなく、モチベーションも下がってしまいます。
デザインにおけるコミュニケーションについて真剣に向き合えるのが本書です。
プロジェクトを成功に導くためにはチーム内のメンバーと、またクライアントとのコミュニケーションは欠かせません。中でも会話は特に重要で、ゴールを共有し、そのために何をするべきか議論し、意見を交わす必要があります。
デザインやアイデアについてフィードバックを求めることはよくあることだと思います。フィードバックを依頼する時には、何についての意見を求めているか具体的に説明しておくことで、よりよいフィードバックを得ることができます。
フィードバックする際にはその理由についても明らかにすることで、理解を重視した建設的な会話へと繋がります。
意見の交換はデザインに詳しい人だけのものではありません。プロジェクトに関係するすべての人がそれぞれの知識に基づいて担うものです。
また最近では、デザインレビューやブレインストーミングといった協働の場を設けているプロジェクトも増えてきました。
デザインプロセスにこういった意見を交わす場を取り入れることは優れた方法ですが、プロジェクトのどのタイミングで行い、目的を参加メンバーで共有されていないと逆にマイナスの効果になってしまいます。
クライアントやチーム内のメンバーに説明することもあるでしょう。
見た目を単に説明するだけでなく、目的や理由、そしてその解決手段と課程を加えると非常に分かりやすく、魅力的なプレゼンになります。
好みで言う人、意見をネガティブに捉えてしまう人など、扱いにくい人ややっかないな状況に遭遇することがあります。
例えば、意見をネガティブに捉えてしまう人には言い方を少し変えるだけで、建設的なディスカッションを行えるようになります。
みんなではじめるデザイン批評の目次
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- 批評を理解する
- 会話が重要
- 「フィードバック」を頼むときの問題
- 批評はなぜそれほど重要か
- ライフスキルとしての批評
- 批評を取り入れて、先に進む
- まとめ
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- 批評とはどのようなものか
- 批評に関する2つの立場と、心構えの重要性
- 批評を与える
- 批評を受ける
- 批評、会話、質問
- まとめ
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- 文化と批評
- よい批評を生み出す組織文化の育成
- インクリメンタル・プロセスとイテレーティブ・プロセス: その意味と重要性
- 批評のための基盤を作る
- 人が作る批評の障壁
- 批評の練習
- 分散型チームおよびリモート・チームのメンバーと批評を行う
- まとめ
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- 批評をプロセスの一部にする
- 批評の機会を作る
- 頭に入れるべきこと
- スタンドアロン型の批評
- 協働活動
- デザイン・レビューを行う
- まとめ
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- 批評のファシリテーション
- 批評のルールを理解する
- 「好き」「嫌い」ルール
- 準備とスタート
- 効果的なファシリテーションのためのツールとテクニック
- 批評を集め、活用する
- まとめ
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- 扱いにくい人々、やっかいな状況
- 扱いにくい人に対処する
- やっかいな状況に対処する
- まとめ
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- サマリー: 批評はすばらしい協働の中核をなす
- フィードバックの先に進む
- 批評を取り入れる
- 難しい状況に対処する
- やってみる
- 付録
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- 批評をダメにする10の悪しき習慣
例えばブレインストーミングでは、いろいろな意見やアイデアが飛び交います。もし自身で反対の意見やアイデアがあるなら、否定するのではなく、それとは関係なく別の意見としてアイデアを誘発すべきです。人の意見を否定し、自分の意見を述べるのは建設的ではありません。
Twitterなどでも同じですね。矛先をどこに向けるのかもコミュニケーションでは非常に大切です。
デザインにおけるよりよいコミュニケーションとは何かを改めて見直せる、デザイナーだけでなく、プロジェクトに関係する全ての人に読んでほしい一冊です。
献本の御礼
最後に、献本いただいたビー・エヌ・エヌ新社の担当者さまに御礼申し上げます。
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