絵はすぐにうまくならない!同じように悩んでいる人に目からウロコの一冊、絵を完成させる力を身につける
Post on:2020年11月20日
「これなら簡単にできる」「すぐにマスターしてうまくなる」という絵の解説書を読んでみたけど、思っていたようにはうまくならない、そんな経験はありませんか?
絵がうまく描けなくて悩んでいる人にお勧めの本を紹介します。
絵は好きだけどどう勉強すれば分からない、絵の勉強を感覚的にではなく理論的に進めたい、絵の解説書を何冊も積読している、そんな人にお勧めです。
本書は「簡単にできる」「すぐにマスター」のように短期間でテクニックを身につけられる解説書とは正反対の本です。絵には「すぐに上手くなる部分」と「すぐに上手くならない部分」があり、それらを分類して、自分に何が必要でどのように学べばよいのかがよく分かる指南書です。
絵がうまくなるために、自分が何をすればよいか、どのような解説書がよいか、本書を読むとすっきり分かると思います。
版元様より許可をいただいたので、紙面のキャプチャを少しだけご紹介。
本書は、絵を描くためのトレーニング方法や絵を描くための思考方法をじっくり解説したものです。絵をうまく描けなくて悩んでいる人が知っておきたい情報、自分にぴったりな技術書の選び方、自分がどのレベルにいて何が必要なのかがはっきりと分かります。
解説はテキストが主体で、分かりやすいイラストが添えられています。本書は絵を描く技術書ではなく、絵を学ぶ思考と方法がよく分かる画期的な一冊です。
絵がうまくなるために、よい絵を見たり、デッサンを続けたり、技術書を何冊も購入したり、など上達への道はいろいろあります。本書では絵を描くという能力を分解し、自分に合ったトレーニング方法とそのやり方がていねいに解説されています。手当たりしだいにやるのではなく、目的を絞って確実に進めることができます。
絵における能力は、8つに分解することができます。アイディア・オリジナリティ・形状ストック・構図構成力・形を取る力・立体を把握する力・テクニック・完成させる力。これらひとつ一つに対して、何が得意で、何が欠けているのか、その能力をどのくらい伸ばせるのか、まずは自分を知っておきましょう。
8つの能力には、絵の業種によって必要とされる度合いが変わります。グラフィックデザイナー・Webデザイナーであれば、アイディア・構図構成力が必要とされ、オリジナリティ・形状ストック・完成させる力が求められます。
マンガやアニメの絵を描く人であれば、描いた絵がそのまま使用されるので、高い画力が必要となります。それぞれの業種によって、必要とされるトレーニング方法も異なります。
自己診断テストとして、手のクロッキーと能力別自己診断シートで自分の現在のレベルを把握することができます。クロッキーでは12の例が掲載されており、どのタイプに近いかでおおよそのレベルが分かります。自己診断は○×で、前述の各業種の能力チャートが完成します。
自分が絵でどのくらいのレベルなのか、何が足りないのかが分かれば、あとはそれを磨くためのトレーニング方法です。長所をさらに磨くのも、短所を克服するのも、絵がうまくなる一歩となります。
絵のトレーニングには、さまざまな方法があります。トレニーングの目的と効果、必要な道具、方法などていねいに解説されています。
構図感覚を養うには、写真でトレーニングするのも効果的。視点を意識することで、Webやグラフィックのデザイン、マンガやイラストの背景などの勉強になります。
色が苦手、という人もいると思います。色のセンスがないからと思っている人は間違いです。色は知識と技術だけで、かなりのことが上達します。
絵はすぐにうまくならないの目次
絵はすぐにうまくならないの目次
絵はすぐにうまくならないの目次
まさに、目から鱗の一冊でした。
「絵はすぐにうまくならない」本当にその通りです。明日から急にうまくなったり、本を一冊読んだだけでうまくなったり、ということはありません。本書を読み、ちょっと認識を変えるだけで、自分が進む道のりが見えてくると思います。
献本の御礼
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