Adobeの進化がすごすぎる! 生成AIによるデザインの新しい作り方が学べるデザイン書 -Adobe生成AI 活用ガイド
Post on:2024年6月7日
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Adobe Fireflyの正式版がリリースされてから早くも1年が経ちました。この1年の間に、ブラウザから利用するWebアプリをはじめ、PhotoshopやIllustratorにも移行され、先日にはAcrobat生成AI「AI Assistant」も発表されました。
そんなAdobeの生成AIをデザイナーはどうやって活用すればよいのか、何が便利なのか、デザインの新しい作り方が学べるデザイン書を紹介します。生成AIによる成果物の著作権の扱いや商用利用についても、詳しく解説されています。
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本書は明後日、6/9の発売!!
一足お先に紹介します!
著者のタマケン氏は、当ブログでもお馴染みのAdobe Firefly Campにも登壇されており、私も先日のイベントでAIによる生成塗りつぶしについて学ばさせてもらいました。1時間くらいでAdobeの新機能が学べるので、お勧めです。
本書はそんな氏によるデザイナーのためのAdobe生成AIの活用ガイド。Fireflyによる最新の生成AIをはじめ、Photoshopによる画像の拡張・生成・レタッチ・合成・文字の加工、Illsutratorによるベクターデータ生成などが学べます。
Kindle版も発売されています!
また、6/23までの期間限定で、早期購入者特典もあります!
書籍版でもKindle版でもOKです。
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版元様より許可をいただいたので、紙面のキャプチャを少しだけご紹介。
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本書は6章構成で、Adobeの生成AIについてたっぷり学べます。第1章はAdobeの生成AIの現状、Fireflyをはじめ、PhotoshopやIllustratorなどでどのような機能が使用できるか把握しておきたいですね。
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Fireflyは、CCコンプリートプランやPhotoshop単体プラン・Illustrator単体プランなどで追加料金なしで利用できます。ただし、Fireflyには生成クレジットというものがあります。生成クレジットは機能を使用するたびに消費され、プランごとにクレジット数が決められています。たとえば、CCプランだと1,000クレジットあり、テキストから画像を生成すると1クレジット消費されます。クレジットの総数は毎月ごとにリセットされます。
どの機能がどのアプリで使用できて、クレジットがいくつなのかなど詳しくは本書で一覧できます。
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Photoshopの生成AIは3つの章に分けられており、第2章は画像の加工。画像の不足部分を自然な形で拡張したり、見切れている人物写真を補完したり、画像に新たな要素を加えたりします。
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たとえば、画像の不足部分を拡張するページを見てみましょう。チュートリアルは全8ページに渡って詳しく解説されています。元の画像は高さが足らない状態ですが、これを自然な形で高さを拡張できます。生成AIで拡張した木々はバリエーションも生成され、その中から気に入ったものを使用できます。最後の2ページにはアレンジとして、他の画像を使用して拡張しています。
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Photoshopの生成AIは他にもいろいろなことができます。左上から周りに、テキストからイチゴを生成、テキストからテクスチャを生成、テキストから光の素材を生成、テキストから植物のシルエットを生成など、実用的な使い方が満載です。
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第3章は、Photoshopの生成AIによるレタッチ。画像から不要な要素を削除したり、人物の服装を変更したり、簡単にできます。上記は人物の服装を変更したもので、スーツからドレスに、スカートからパンツに、シャツから看護師の服装に、とかもできます。
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特にすごいのが生成塗りつぶしです。この機能を使用すると、画像の雰囲気を保ったまま水面に合成させることも簡単にできます。これを手作業でやるとかなり大変です。生成塗りつぶしを使用すれば、水面に反射してる様子も簡単です。また、氷や雪や大理石やフェザーや草原や砂浜など、他の素材にするのも簡単です。
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本書は、コラムも充実しています。2024年6月現在ベータ版として提供されている生成AIの新機能もたくさん紹介されています。私が特に注目しているのは参照機能です。これは前回のAdobe Firefly Campで初めて知ったのですが、生成AIというのは何かを学習して生成するものですが、参照機能は学習ではなく、参照させて生成します。この説明では違いがよく分からないと思いますが、参照させることでより狙い通りの結果が生成されます。イベントを見た人は分かると思いますが、フォントの擬人化とかかなりクオリティが高かったです。
第4章はPhotoshopの生成AIによる文字加工。既存のフォントを使用して砂浜に手描き文字を生成とか、これもイベントを見た人にはすごさが分かると思います。ボリュームが多くなってきたので、この記事での紹介は省きます。
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第5章はIllustratoの生成AIによるベクターデータの生成。テキストからベクターのイラストを生成したり、既存のイラストを参照して同じテイストのイラストを生成することもできます。
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配色が苦手な人は、Adobeの生成AIで配色を生成みてもよいかもしれません。「アクティブなレッド」「アンティーク」などのテキストから簡単に配色が生成されます。
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最後の6章はFireflyの生成AI。Fireflyはブラウザから利用できるWebアプリ、PhotoshopやIllustratorに組み込まれた機能として使えるアプリの2種類があります。ほとんどの機能はWebアプリが先行していますが、参照機能はPhotoshopのベータ版が先行しています。
Fireflyの生成AIでは、人物モデルもテキストから生成できますが、使用する場合は「モデルは架空のものです」などの注意書きが必要といったことも本書では解説されています。また巻末には法律の専門家によるQ&A形式で、生成AIの注意点がよく分かります。
Adobe生成AI 活用ガイドの目次
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Adobe生成AI 活用ガイドの目次
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Adobe生成AI 活用ガイドの目次
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Adobe生成AI 活用ガイドの目次
生成AIって使えるの? って思ってた人は、是非本書をお勧めします。Fireflyをはじめ、PhotoshopやIllustratorなどでどのように生成AIを活用して、実務に役立つのかがよく分かります。また、Adobeの生成AI機能から出力されたものは商用利用OKというのも安心ですね(ベータ版の生成AIは除く)。詳しくはAdobe 生成AI ユーザーガイドラインをご覧ください。
献本の御礼
最後に、献本いただいたSBクリエイティブの担当者さまに御礼申し上げます。
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