自分の作品集を作りたい! イラストや写真などをまとめて、作品集にしたい人にぴったりの解説書 -作品集のつくりかた
Post on:2025年2月21日
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自分で描いたイラストやアート、写真などを作品集としてまとめたいと思っている人にぴったりの解説書を紹介します。
作品集やアートブックや小冊子としてイベントやネットで販売したり、書店で販売したり、一冊の本をつくる工程が詳しく解説されています。ページのレイアウト、見出し・タイトルの付け方、画像の配置、文字組みなどに興味がある人にもお勧めです。
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著者は「デザインの現場」「Typography」などの編集長を経て、現在は個人出版社「Book&Design」を設立した宮後 優子氏。当ブログを通じて長くお付き合いをさせていただいていますが、本作りに対する情熱とエネルギーが満ち溢れた方です。
本書はそんな氏による、ビジュアル系の作品集のつくり方。編集だけの解説書や本のレイアウトだけの解説書はたくさんありますが、両方の視点から詳しく解説されたものは初だと思います。
本書は、昨日発売されたばかり!
Kindle版も同時発売されています!
版元様より許可をいただいたので、紙面のキャプチャを少しだけご紹介。
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本書は、イラスト、アート、写真などのビジュアル作品を一冊の本にまとめた作品集を自分でつくるための解説書です。趣味で描いていたイラストを作品集にしたい、うまく撮れた写真を一冊にまとめてみたい、これまでの活動を写真と共に記録に残したい、営業用のポートフォリオをつくっておきたい、アマチュアからプロまでさまざまな人が対象です。
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どこから手をつけたらよいか分からない、そんな人もいると思います。まずは全体の構成、これは6ステップに分かれています。1. まずは誰を対象に何のためにつくるのか、2. 掲載する作品を集める、3. 作品の分け方や並び方を考える、4. 冊子のサイズとページ数を考える、5. フォーマットを考える、6. ラフをつくって検証します。
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各ステップごとに具体的な事例を元に解説されています。たとえば、誰に何のためにつくるのか。対象読者と目的が異なると、冊子の作り方も大きく変わります。ファンの人向け、一般の読者向け、クライアント向けなど、誰に何を見てほしいのかを明確します。
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たとえばイラストの作品集の場合は、ファンが「欲しい!」と思ってもらえる構成になっているかがポイントになります。また、より大きなサイズで作品を見せたいときは判型を大きくすることも検討した方がよいかもしれません。
この画集は私も持ってたりします。確かに、満足度が高いですね!
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仕事に繋げたい人には、作品のポートフォリオを用意しておくべきでしょう。作品は単に時系列に並べるだけでなく、構図や色味などを考慮することが重要なポイントになります。
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全体の構成を決めたら、いよいよ中ページの編集です。編集にはいくつかの型があるので、まずは、それらに沿って始めます。
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ステップ1の「中ページの見え方を決める」では、左綴じか右綴じにするのか、掲載する作品のサイズは同じなのか、それとも変化をつけるのか、見開きに作品を掲載するか、などを決めます。
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中ページの編集の次は、中ページのデザイン。前の章はいわゆる編集者としての視点ですが、今回はどのように見せるかを考えるデザイナーの視点です。
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ステップ1はトンマナ、ステップ2はレイアウトの型です。せっかくの作品を魅力的に見せるには、このレイアウトのテクニックは非常に重要です。裁ち落としで大きなサイズで配置したり、また逆に余白を活かして作品を見せることもあります。
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文章を配置するときには、文字組みにも気をつけた方がよいです。たとえ文字が少なくても、作品を台無しにしてしまうことがあります。ここで解説されている基本的な組み方を取り入れるだけで、冊子の印象は一段階アップします。
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最後は、いよいよ表紙デザインと造本です。印刷する紙の種類、印刷・加工の種類、製本の種類などたくさんの種類が解説されており、あれもこれもやってみたいと迷うかもしれません。
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また、より多くの人に配布する場合は、デジタルで配布するという方法もあります。無料配布するなら、PDFが手軽ですが、有料の場合にはさまざまなサービスを利用するというのも手です。
作品集のつくりかたの目次
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作品集のつくりかたの目次
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作品集のつくりかたの目次
私は豆本を集めるのが趣味なのですが、豆本も作者自らが製本されているものが多く、本作りの知見が詰まった本書はかなり楽しめました。もちろん、純粋に作品集をつくりたいという人も楽しめ、学びが数多くある本だと思います。
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