Webサイトの会社情報・採用コンテンツのデザイン、ブランディング、情報設計に特化されたデザイン書
Post on:2021年10月22日
企業サイトを受注した際に欠かせないのが、会社情報・採用コンテンツ。私もたくさんの企業サイトのローンチ・リニューアルにコアメンバーとして参加しましたが、企業ごとに異なり、やりがいのある非常に面白いコンテンツです。
そういえば、一部上場の呼称が来年から「プライム市場」に変更されますね。
今回はちょっと珍しい、Webサイトの会社情報・採用コンテンツのデザイン、ブランディング、情報設計に特化されたデザイン書を紹介します。
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会社情報・採用コンテンツを受注すると、自社はもちろん、競合他社のコンテンツを調査します。しかし、それ以上広げることはなかなか難しいものです。そんな時にぴったりなのが、本書です。さまざまなジャンルの採用コンテンツが掲載されており、デザイン、ブランディング、情報設計についてまとめられています。
会社情報から、プロダクトやオンラインショップ、さらには企業のブランディングにまで繋がる案件にもなるので、特に力を入れて取り組みたいプロジェクトです。
Amazonでは在庫がもう少ないですが、来週入荷予定です(版元様より)。
価格は少し高く感じるかもしれませんが。中身を見ると納得の価格です。
Kindle版も発売されています。
版元様より許可をいただいたので、紙面のキャプチャを少しだけご紹介。
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採用ブランディングの本は何冊か読みましたが、Webサイトのデザインやコンテンツに特化されたものは初めてです。40社のケーススタディだけでなく、採用ブランディング戦略の取り組みからWebサイトの目的・デザインとコンテンツまで詳しく解説されています。
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本書は3章構成で、Part 1は「採用ブランディングとは」
採用ブランディングの考え方や取り組み方がくわしく解説されています。
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自社サイトの採用コンテンツは、採用ブランディングの核となります。ここらへんは、企画や提案書、プレゼンなどに役立つ情報が満載です。ぼんやりとしたゴールはどの会社でも同じですが、それを達成するために必要なものや手段、体制などは会社ごとにかなり異なります。
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本書は、採用ブランディングのデザインとコンテンツに特化されているので、Webメディアの特性を活かしたアイデアも満載です。
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Part 2は「ケーススタディ」
40社の企業情報・採用のコンテンツとデザインのアイデアが掲載されています。また、採用活動における課題や目的、その解決策・目的に応じた施策やコンセプト、コミュニケーションツールごとの目的とデザインの方向性も解説されており、各コンテンツの制作者(制作会社・ディレクター・デザイナー・ライター・デベロッパーなど)の情報を掲載されています。
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株式会社 WOWOW
各会社ごとに4-6ページ、企業名・課題・解決策・施策・制作者クレジットが掲載されています。
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株式会社 WOWOW
各ページのデスクトップ・スマホでの表示、コンテンツとデザインの注目すべきアイデアもピックアップされています。
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株式会社 バンダイ
もちろん、サイトにアクセスして見ることもできますが、こうやって俯瞰して見たり、コンテンツやデザインで注目すべきポイントも紹介されているのは、いいですね。
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株式会社 日経BP
コンテンツのアイデアを少し紹介します。職種紹介に「お仕事相関図」というコンテンツがあり、社内の業務カテゴリやフローが分かります。また各職種からインタビュー記事に遷移できます。
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菱電商事 株式会社
大胆なレイアウトが目を引くデザインで、スクロールして次も見てみたい、次のページは、と好奇心がそそられます。プロジェクトヒストリーや研修制度のコンテンツは、情報が視覚的に分かりやすくなるよう工夫されており、参考になります。
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東京製綱 株式会社
動画や画像など、全面写真のみのビジュアルで潔さを伝えたコンテンツ。代表者インタビューは敢えて設けず、対談で社の雰囲気やカルチャーを伝えています。
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株式会社 エス・グルーヴ
通常の採用とは異なり、デザインをスタイリッシュにし、感度の高い四大生の女性にターゲットを絞ったコンテンツ。配下のコンテンツも洗練されたデザインですが、事業内容や福利厚生などの情報もしっかりと伝えられています。
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株式会社 シグマ
ここで紹介したサイトの中にも私が携わった会社様が2つほどありました。今はこんな感じになっているのですね。
採用ブランディングのためのデザイン&コンテンツの目次
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採用ブランディングのためのデザイン&コンテンツの目次
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採用ブランディングのためのデザイン&コンテンツの目次
会社情報、採用コンテンツのプロジェクトに携わる人に、かなりお勧めします。それ以外のプロジェクトでは直接参考にならないかもしれませんが、Web制作という括りで必ず役立つ一冊です。
ディレクターはもちろん、ライター、デザイナー、コーダー、プロジェクトに携わるすべてのメンバーにお勧めします。
献本の御礼
最後に、献本いただいたビー・エヌ・エヌの担当者さまに御礼申し上げます。
当サイトでは随時、献本を受け付けています。
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