これは読まないと! Sassの教科書改訂3版が大幅に刷新、最新のコーディング環境に役立つテクニックを徹底解説
Post on:2025年1月10日
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Sassの教科書が全章に渡り大幅強化され、改定3版として発売されました!
前書は当ブログのビジターも多くの人が愛用されたと思いますが、前書を持っている人だけでなく、初めて知った人もSassをさらに使いこなしたい人にもかなりお勧めの解説書です。
もちろん初心者の人でも大丈夫、インストールから基本的な使い方はていねいに分かりやすく解説されており、Dart Sassにも完全対応、さらに現代のトレンドに沿ったテクニックも詳しく解説されており、基本から実践までこの一冊で身につけることができます。
著者は2013年の初版からこれまで実際にSassを使用し、Sassのスキルを磨いてきたお二人です。さまざまなプロジェクトで培われたSassのノウハウがたっぷり収録されています。最近のCSSでは変数やネストがサポートされましたが、Sassにしかできないことも多く、まだまだSassを手放せないという人に特にお勧めします。
Kindle版も発売されています!
改訂3版にあたり気になるのは、内容がどう変わったかでしょう。最新のコーディング環境に合わせて内容は全章に渡り大幅に刷新されており、現在公式が推奨しているDart Sassに完全対応、もちろん@use
や@forword
の使い方についても詳しく解説されています。また、AIを活用した作業の効率化など、興味深い内容になっています。
改訂3版の帯
版元様より許可をいただいたので、紙面のキャプチャを少しだけご紹介。
まずは、Sassを使うと何ができるようになるのか。SassにはCSSをより便利に効率的にする機能がたくさん用意されています。
- 記述の簡略化ができる
- 専用のコメントが使える
- 同じ値を使いまわすことができる
- 一度使ったセレクタを使いまわせる
- コードの再利用が可能
- 1つのCSSファイルにまとめることができる
- 条件分岐などのプログラム的な処理ができる
- 関数でさまざまな処理を実行できる
- CSSファイルを圧縮できる
- 他にも魅力がたくさん
State of CSS 2024(CSSの現状調査)によると、Sass/SCSSの利用者は67%となっています。この数字は海外がメインですが、国内でもかなりの高い数字でプリプロセッサを採用している人や案件は多いと思います。求人情報とかでも必要なスキルとして「Sass」が挙げられている場合も多いです。
本書ではSassを導入する前の疑問や不安から、インストールして利用環境を準備する方法まで、初心者向けの解説もしっかり詳しく、分かりやすいと思います。改訂3版ではVS Codeでのコンパイル方法など最近の利用環境に合わせた内容にアップデートされています。
本書は7章構成で、第3章はSassの基本機能。基本的な機能には大きな変化はありませんが、@import
が非推奨になり、@use
と@forward
が導入されました。現在ではこの2つの機能をインポートに使用します。
解説にはSassのコードをはじめ、使用するHTMLやCSS(コンパイル後)のコードも記述されており、実際にどのようなシーンで使用するのかがよく分かると思います。
第4章は、@extend
や@mixin
をはじめ、@at-root
、@function
など、Sassのもっとも魅力的な機能が詳しく解説されています。「高度な機能」とありますが、特別難しいものではないので、初心者の人でも順番に進めていけば大丈夫だと思います。Dart Sassに伴い、改訂3版では関数周りも大幅にアップデートされています。
この章に書いてあることを身につけるだけで、CSSのワークフローは大きく改善されます。
そしてこの第5章が本書でもっとも充実している章です。実際の現場でつかうSassのテクニックが満載で、管理/運用・設計ですぐに役立つと思います。改訂3版では、ChatGPTによるAIを使った効率化のテクニックも加筆されています。
変数を使って余白調整用の設定をしたり、特定のCSSをすぐに利用できるようにしたり、ページごとにスタイルを変更したり、remを使ってフォントサイズを指定したり、レイアウトやパーツで使えるテクニックも詳しく、実用的なコードを学べます。
Sassをサポートしているフレームワークもたくさんあります。BootstrapやBulmaをはじめ、ReactベースのNext.jsやGatsby、Vue.jsベースのNuxtなど、Sassを使用できます。
最後の第7章は、Sassの全機能リファレンス。あれ?どうやるんだっけ?というときに、すぐにその機能の使い方を調べることができます。コードを書いているときは、手に取れる場所に置いておきたいですね。
Web制作者のためのSassの教科書 改訂3版の目次
Web制作者のためのSassの教科書 改訂3版の目次
Web制作者のためのSassの教科書 改訂3版の目次
Web制作者のためのSassの教科書 改訂3版の目次
Web制作者のためのSassの教科書 改訂3版の目次
Sassの解説書でお勧めは? と聞かれたら迷わず本書をお勧めします。Sassを使用している人向けの解説書ですが、初心者の人でも導入から基本機能までしっかり解説されており、必要な知識を身につけることができると思います。
献本の御礼
最後に、献本いただいたインプレスの担当者さまに御礼申し上げます。
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