デザインはすこしの工夫ですごく良くなる!確かなデザイン力が身につく良書 -人を動かすデザイン22の法則
Post on:2021年1月8日
デザインが上手くなりたい、自分のデザインをよくするためにはどうすればよいか、そんな悩みをもっている人に確かなデザイン力が身につく良書を紹介します。
プロのデザイナーによるデザインの思考プロセスが丁寧に解説されており、UIデザイン、グラフィックデザイン、プロダクトデザインの実例を見ながら、しっかりとデザインの理論とテクニックを学べる一冊です。
デザインに使用されたさまざまな工夫がよく分かり、知的好奇心も刺激されます。
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本書は当ブログでも大好評だった「デザイン力の基本(紹介記事)」のウジ トモコ氏の新刊です。前書が未の人でも大丈夫、「人を動かすデザイン22の法則」はUIデザイン、グラフィックデザイン、プロダクトデザインで、今すぐに使いたくなるデザインが満載の一冊。
Kindle版も発売されています!
そんな紙面をキャプチャで少しだけ紹介します。
本書では、デザインの原則、レイアウト、デザインシステム、デザインマーケティングに関する22の法則について一つずつていねいに、詳しく解説されています。
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人を動かすデザイン22の法則
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デザインをしている時、なんだか思っていたのと違う、という経験はありませんか? 本書を読むと、その引っかかっている部分を手助けしてくれます。
よいデザインには、人の心を動かすための原理や原則があります。
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22の法則はUIデザイン、グラフィックデザイン、プロダクトデザインの実例とともに、「なぜそうなるのか」というデザインの理論も詳しく解説されています。
1個目は「一点の法則」。見せたいものを見せるためにはどうすればよいかです。
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一点を意識したデザインは、Webページのデザインにも効果があります。なんとなく情報を配置するのではなく、コントラストにより情報を整理し、順番は視線誘導を考慮することで、明確になります。
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2個目は「余白の法則」。なんでも囲んでしまう、とりあえず線を引いておく、とにかく詰め込む、そんな人は余白を意識するとデザインがぐっとよくなります。
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線を引かずにスペースで分け、必要のない飾りを取り除き、余白をたっぷりとることで、デザインは見やすくなり、重要なものに視線誘導ができます。
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3個目は「書体の法則」。文字を含むデザインの多くは、使用する書体によってその印象が大きく変わります。無数にある書体から最適なものを選ぶためのポイントについても解説されており、また1つに絞れない場合は候補の書体でサンプルを作成し比べてみましょう。
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5個目は「コントラストの法則」。適切なコントラストを使用すると、デザインはシャープで明快になり、文字や画像などの情報がはっきりと見やすくなります。また、ダークモードを成功させるポイントとして、コントラスト比をわざと低くするというのもあります。
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10個目からはレイアウト。「引き算の法則」は見せるために、見せないものを決めることです。ここら辺の法則になると、少し上級者向けになってきます。重要な情報をしっかり見せたい、すっきりとした印象を与えたい時に効果的なデザインです。
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13個目は「重力の法則」。レイアウトでなんか落ち着かないなと感じたら、中心位置の取り方が原因かもしれません。例えば、上記の名刺のデザインでは、数値的な中央ではなく、重心を少し上にして、見た目の中央に配置すると美しく見えます。フォントの重心を調整したデザインが、人にとって自然であるということを意味します。
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14個目からデザインシステムで、16個目は「制限の法則」。デザインシステムという制限の中で、どのように戦略的にデザインするか、クリエイティブを愉しむか、手持ちの財産を活かしながら、新しい価値を創造します。
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17個目からはデザインマーケティング「逆張りの法則」。売れ線や定番のデザインを真似たデザインではなく、時にはデザインやコンセプトを真逆にしてみるのもありです。新しいデザインは市場を広げ、競争と共存で成長に繋がります。
人を動かすデザイン22の法則の目次
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人を動かすデザイン22の法則の目次
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人を動かすデザイン22の法則の目次
デザインはすこしの工夫で見違えるほどよくなります。
デザインの法則やテクニックを学べるだけでなく、インスピレーションやアイデアを得るための一冊としても繰り返し読みたくなる一冊ですね。
献本の御礼
最後に、献本いただいた著者さまに御礼申し上げます。
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