Adobe Photoshop 20.0.7がリリース、macOS Catalinaで起きていた不具合に対応
Post on:2019年11月1日
先週の10/23にアップデートされたAdobe Photoshop 20.0.7で、macOS 10.15 Catalinaで起きていたいくつかの不具合が解消されたとのことです。
改善されていない問題に関しては、回避策があります。
Photoshop and macOS Catalina (10.15)
私は現在、macOS Mojaveを使用していますが、macOS Catalinaでは32ビットアプリが動作しないため、32bitアプリの掃除も含めて、macOS Catalinaは年末あたりにクリーンインストールする予定です。
参考: 32ビットAppとmacOS High Sierra 10.13.4以降の互換性 -Apple サポート
Photoshop 20.0.7で、改善された不具合
Photoshop 20.0.7で、macOS 10.15 Catalinaで起きていたいくつかの不具合が解消されました。
「名前を付けて保存」ダイアログのファイルの拡張子が変更されない問題
- Photoshop 20.0.6以下
- ファイル形式を変更しても、名前フィールドのファイルの拡張子は変更されません。
- Photoshop 20.0.7
- ファイル拡張子はデフォルトでは非表示になっていますが、「形式」ポップアップで選択した形式に自動的に一致します。
ドロップレットが機能しない問題
- Photoshop 20.0.6以下
- ドロップレットは起動しますが、実行できません。
- Photoshop 20.0.7
- ドロップレットを実行できます。
Appleカラーピッカーがクラッシュする問題
- Photoshop 20.0.6以下
- カラーピッカーを「Apple」に設定し、2回目にカラーピッカーを開くと、Photoshopがクラッシュします。
- Photoshop 20.0.7
- 「Apple」に設定してもクラッシュしません。
Photoshop 20.0.7で、改善されていない不具合
Photoshop 20.0.7で、改善されていない不具合はまだあります。ただし、回避策があるので、CatalinaでPhotoshopを使用している人はそれで対応可能です。
ファイル名に「コピー」がつなかい問題
- Photoshop 20.0.7以下
- 保存ダイアログで「複製を保存」をオンにしても、ファイル名に「コピー」は追加されません。
- 回避策
- 手動で編集して「コピー」を追加するか、名前を一意の名前に変更する。
- 対応状況
- この問題に対処するためにAppleと協力しています。
プラグインが見つからない問題
Webからダウンロードされた、またはドラッグアンドドロップなどの他の方法でインストールされた、公証されていないプラグインで発生する問題です。
- Photoshop 20.0.7以下
- プラグインを使用すると、「ファイルが見つかりませんでした」というPhotoshopエラー、もしくは「整合性が維持できないためプラグインを開けない」というOSエラーが表示される。
- 回避策
- macOS 10.15用に公証されているサードパーティ開発者から更新されたプラグインを使用する。
- macOS 10.15用に作成されていない古いプラグインの回避策
- コマンドを使用して検疫フラグを削除できます。
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sudo xattr -r -d com.apple.quarantine /Applications/Adobe\ Photoshop\ 2019/Plug-ins/<plug-in-name> |
詳しい解説は、下記をご覧ください。
ビデオのレンダリングは開始されるが、終了しない問題
- Photoshop 20.0.7以下
- 「ファイル -書き出し -ビデオのレンダリング」を選択すると、プロセスが完了しません。
- 回避策
- Finderから「システム環境設定」を起動し、「セキュリティとプライバシー」の「プライバシー」タブから「フルディスクアクセス」を表示、左下の鍵アイコンをクリックし、管理者のユーザー名とパスワードを入力し、「+」アイコンをクリックして、Photoshopを追加すると、ハードディスクへのアクセスが許可されます。
- 対応状況
- Adobeのエンジニアがこの問題を調査しています。
inderで[システム環境設定]を起動し、[セキュリティとプライバシー]> [プライバシー]タブ> [フルディスクアクセス]に移動します。左下の鍵のアイコンをクリックして、管理者のユーザー名とパスワードを入力します。+アイコンをクリックしてPhotoshopを追加し、ハードディスクへのアクセスを許可します。
Lens Profile Creatorが実行されない問題
- 対応状況
- 「Adobe Lens Profile Creator」は32ビットなので、64ビットにアップデートすることが検討されています。
Camera Rawでの問題
- Photoshop 20.0.7以下
- 消しゴムツールが調整ブラシで機能しない。
- 調整ブラシの使用時に新規を選択すると、以前に選択したブラシに追加される。
- グラデーション調整でブラシ選択ができない。
- ラジアル調整の内側を選択できない。
- 対応状況
- Adobeのエンジニアがこの問題を調査しています。
ExtendScript Toolkitが実行されない問題
- 対応状況
- 「ExtendScript Toolkit」は32ビットなので、「ExtendScript Debugger 1.1.0」へのアップデートが必要です。
Photoshop 20.0.7のアップデート内容
Photoshop 20.0.7のアップデート内容は、下記の通りです。
- macOS 10.15 Catalinaの公証アプリケーション。
- macOS 10.15 Catalinaにて、ファイル形式を変更しても「名前を付けて保存」ダイアログのファイルの拡張子が変更されない問題を修正。
- macOS 10.15 Catalinaにて、ドロップレットが機能しない問題を修正。
- macOS 10.15 Catalinaにて、Appleカラーピッカーを使用しているときにクラッシュする問題を修正。
- macOS 10.15 Catalinaにて、プリセットの保存が機能しない、または「プログラムエラー」が発生する問題を修正。
- macOS 10.15 Catalinaにて、レイヤーをファイルにエクスポート、レイヤーコンプをファイルにエクスポート、レイヤーコンプをPDFにエクスポートできない問題を修正。
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