PDFデータを軽量化する方法
Post on:2007年4月2日
Adobe製品を使用して、PDFデータを軽量化する方法です。
画像を多く使用しているPDFデータも、テキストのみのPDFデータでもかなりの軽量化が見込めます。
さらに、ウェブ上のみの利用であれば(高解像度の印刷用でなければ)、さらに最適化を行い、劇的に軽量化が見込めます。
※PDF制作時に軽量化をしている場合は、それが一番です。
また、一部のフリーのPDFソフトで閲覧できない不具合を解消することもあります。
不具合の原因は分からないですが、なぜか閲覧できるようになります。
PDFデータの軽量化に使用するソフト
- Adobe Acrobat
- Adobe Distiller
Acrobatに付属しているソフト
ここでは、Adobe Acrobat 7.0、Adobe Distiller 7.0で紹介しますが、6.0などの他のバージョンでもPDFデータの軽量化はできます。
PDFデータの軽量化の準備
- 軽量化するPDFデータを用意します。
例:sample.pdf(元のPDFデータ)
- 軽量化した後に元データへの上書きを避けるため、軽量化するデータをコピーして作成します。
例:sample-01.pdf(軽量化するPDFデータ) - 軽量化するPDFデータ(sample-01.pdf)をAdobe Acrobatで開きます。
- [ファイル] - [名前を付けて保存]を選択し、「名前を付けて保存」のウインドウを開きます。
- 「名前を付けて保存」のウインドウの「ファイルの種類」から、「PostScript(*.ps)」を選択し、適切な場所に保存します。
例:sample-01.ps
- 軽量化するPDFデータをPSデータに変換したら、準備は完了です。
PDFデータの軽量化の作業
- 作成したPSデータ(sample-01.ps)をAdobe Distillerで開きます。
通常、PSデータをダブルクリックするとAdobe Distillerで開きます。
- PSデータを開くと、Adobe Distillerでの作業が自動でPDFデータの変換作業が始まります。
※変換されるPDFデータは、拡張子「ps」が拡張子「pdf」に変更になって上書きされてしまうので、注意してください。 - Adobe Distillerでの作業が完了したら、PDFデータへの変換作業は完了です。
PDFデータの軽量化の確認作業
- 「元のPDFデータ(sample.pdf)」と「軽量化したPDFデータ(sample-01.pdf)」のファイルサイズを確認します。
ファイルサイズの確認方法は、Windowsの場合、PDFファイルを右クリックし「プロパティ」を選択し、「全般」タブの「サイズ」を確認します。
サンプルでは、テキストのみのPDFファイルが、656KBから201KBへ軽量化されました。
- 画像を使用している場合は、その画像のクオリティを確認します。
PDFデータの軽量化の設定
Adobe Distillerの設定方法です。
メニューバーの[設定] - [Adobe PDF 設定の編集] をクリックして、「Adobe PDF 設定」ウインドウで設定をします。
- [一般] - [互換性のある形式]
提供するAcrobatのバージョンを設定します。 - [一般] - [解像度]
プリント(出力)用には300~400dpi、ウェブ用には96dpiの解像度でPDFのクオリティを確認して調整します。 - [画像]
配布する用途に応じて、使用する画像の画質や圧縮率を調整します。 - [フォント]
「すべてのフォントを埋め込む」をチェックし、特殊なフォントを使用する場合は「埋め込み」でフォントを指定します。 - 「カラー」「詳細設定」「規格」は、必要に応じて変更してください。
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