あなたのデザインはコピーされている
Post on:2017年8月30日
そのデザインを前に見たことがある、自分では気がつかずに利用していた、そういった経験、または聞いたことがあると思います。
デザインをはじめ、Web制作のコード、ロゴやイラストなどを盗むこと、コピー、模倣すること。クリエイターにとって、常に意識しておきたいことを紹介します。
Your logo is copied
by Ferdinand Vogler
下記は各ポイントを意訳したものです。
※当ブログでの翻訳記事は、元サイト様にライセンスを得て翻訳しています。
そのデザイン見たことある
「ちょっと待って! そのロゴ、前に見たことあるよ。
そのデザインにどうして、なじみがあると思いますか?」
左:Airbnb、右: Azuma Drive-In
デザインした後で、以前に使われていたものであることが分かります。私はいくつかの人気のあるロゴがどこから来たのかも知っていました。
いつからコピーすることが盗むことになったのでしょうか?
それさえも悪いことでしょうか?
左: Beats、右: Stadt Brühl(PDF)
気づかずに再利用している
デザインは最終的にユニークさを加えて、問題を解決しています。それが「クリエイティビティ」と呼ばれるものです。
わたし達は一日中、視覚的なメッセージに攻めたてられています。ひょっとしたら、あなたは素晴らしいデザインをどこかのブログで見たかもしれません。そして数ヵ月後に、それに似た何かを思いつきます。
このデザインを思いついた理由を覚えていないかもしれません。デザインをする時にはそれを意識しないで、再利用したかもしれません。
左: Medium.com、右: Metrocraft Publishing
盗むとコピーの違い
デザインを盗むことに対して、一部のWebサイトは大声で叫ぶことを好みます。ほとんどの場合、盗むとコピーの区別はありません。私はこれら2つの言葉をどのように区別するかを述べたいと思います。
デザインを盗むということは、デザインの端から端まで繰り返すことを意味します。通常、会社はデザインをコミュニケーションするという属性から利益を得たいと考えています。盗むということは、例えば高い価格で売るためにNikeのロゴを加えることです。
デザインは適用されるインスタンスに合わせて調整されるアプローチであり、それによって模倣することは困難です。盗むと、伝えられたメッセージとコンテンツとの間に矛盾が生じます。セルフのイメージとパブリックのイメージは、同じではありません。そのため、有名なブランドを簡単に模倣することはできません。盗むことは、発見されないという狡猾な試みです。
デザインをコピーすることは、盗むとは異なります。コピー、模倣するというのは学ぶ方法です。赤ちゃんがどのように育ち、新しいことを学ぶか考えてみてください。赤ちゃんは親を模倣します。数千年前には、ギリシャの彫像を正確に模倣することで、偶像的なローマの彫刻が作られました。
コピーすることで、わたし達は過去を認識し、既存の知識を構築しています。私は他のWebサイトからコードをコピーし、それを使って遊ぶことでプログラミングする方法を身につけました。
コピーとは、アイデアに影響を受け、それを別の形式や文脈で適用することを意味します。創作者に敬意を表し、常にそれ自身のために適切な用途にチャレンジするものです。
左: Carhartt、右: Carlo Cisventi
コピーのコピーの、そのまたコピー
フラットデザインを考えてみてください。そのコンセプトはGoogleのマテリアルデザインが利用しているスタイルですが、彼らはそれを思い付きませんでした。
誰かが何かを始めたのかを知ることは、難しいものです。創作者を見つけたとしても、それに気付いていなかったことや影響を受けていないことをあなたはどのように知るでしょうか? 元のソースを隠しているだけでしょうか?
このようにこの問題はすぐに、卵が先か鶏が先かの討論になってしまいます。
左: Kaufland、右: Knudsen Creamery Company
左: Sennheiser、右: Seiyu Stores
セマンティクスはコピーを利用する
セマンティクスはわたし達にとって、この世の中をより良くナビゲートできるようにします。一般的に知られているピクトグラムをわたし達はブランド言語に変えます。セマンティクスとは、意味を学んだシンボルを認識することを意味します。非常口のマーク、ハンバーガーアイコン、あるいは電源のスイッチを思い浮かべてください。こういったシンボルを受け入れることで、わたし達はさまざまなものを利用できるようになります。
誰もこれを盗むとは呼ばないでしょう。それでも、コピーはしています。
左: Astra、右: Schweizerische Zentralstelle für Flüchtlingshilfe
右: Ferrero
左: Uber、右: Carl Christiansen
by Dieter Rams
この言葉を噛みしめて、コピーと盗むという言葉の使い方を私は変えました。盗むことは何の努力も必要ないですが、コピーするということは学ぶ機会を提供します。盗むことは、デザインのあらゆる課題を同じ方法で解決することを暗示しています。
わたし達は常に再発明しているような行動をとる必要はありません。デザインにはコピーが可能な部分がたくさんあります。あなたはそれに耳を傾け、オリジナリティを追求しなければなりません。そうでなければ、満足していないクライアント、悪い評判、そしてあなた自身の成長はゼロに終わります。
あなたはどう思いますか?
あなたはアイデアをコピーしたことがありますか?
それとも、あなたが盗まれた人でしたか?
それにどう対処しましたか?
オリジナル以上の何かがありますか?
私はあなたの考えを聞きたいと思います。
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