ヴィンテージの無料素材のまとめ、時代ごとの使い方や特徴も解説
Post on:2022年9月13日
幾何学的な飾り、繊細なパターン、緻密なオブジェクトが美しいアール・デコ、アール・ヌーヴォーなど19世紀のヴィンテージ スタイルを中心に、その時代ごとのデザインの特徴と使い方を紹介します。
合わせて、個人・商用で無料・有料で利用できるデザイン素材・フォントもご紹介。
【更新: 2022/9/13】
元記事がアップデートされたので、合わせて当記事も更新しました。
- ヴィンテージ スタイルの手引き
- 唯美主義運動 -Aesthetic Movement
- アール・デコ -Art Deco
- アール・ヌーヴォー -Art Nouveau
- アーツ・アンド・クラフツ -Arts & Crafts
- バロック リバイバル -Baroque Revival
- 新古典主義 -Neoclassical
- ペンマンシップ -Penmanship
- ルネサンス リバイバル -Renaissance Revival
- ヴィンテージのフリーフォント
ヴィンテージ スタイルの手引き
ここでは主に19世紀のヴィンテージ スタイルを取り上げます。
19世紀はヴィクトリアン様式が発達した年代で、多くのデザイナーや工芸人たちが競って装飾に興味を持ち、ヨーロッパ、イギリス、アメリカの大衆文化が前進した時代です。
ヴィクトリアンといえば、装飾をイメージする人も多いでしょう。
幾何学的な装飾模様、織り交ぜられたパターン、中東の古典的な作図など、見事な装飾が数多くあります。現代のグラフィックデザインでそれらはラインとポイントを組み合わせたベクターで数学的に表現されます。デジタルなデータはスケーラブルで、そしてシャープで使いやすいです。
多くのデザイナーはこれらの過去の装飾を探しだし、それを現代のデザインにどのように使うべきか勉強しています。
幾何学的な美しい飾り、繊細なパターン、緻密なオブジェクトなどをいつ使うべきか、年代ごとのヴィンテージ スタイルを選択する手引きがここにあります。
唯美主義運動 -Aesthetic Movement
1860–1890年代、イギリスを中心に栄えた様式。
唯美主義運動は角張った幾何学的で、蜘蛛の巣のように緻密な装飾です。その優美さは密集したパターンの中に整理されており、精巧な装飾のコーナーや複雑な小枝模様が使われています。
唯美主義運動の使い方
唯美主義運動の装飾はヴィクトリアン様式が強く、その幾何学的なデザインを活かすスタイルがベストです。オイスターバーのメニューや石けんのパッケージなどでよく見かけます。
美しい曲線のカールを活かし、ラベルやタイトルのフレームに使用するのがお勧めです。
唯美主義運動の素材のダウンロード
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個人・商用利用無料
アール・デコ -Art Deco
1925年にフランスから発祥し、1930年代までヨーロッパやアメリカで栄えた様式。
アール・デコは非常に人気の高い装飾で、その多彩なスタイルは審美的な様式の幾何学模様とコンピュータ世代の装飾と力強い形を組み合わせます。パターンも人気が高く、アブストラクトなフローラルのラインから3D風の形までさまざまな形状があります。
アール・デコの使い方
この装飾は強く特定の時代を連想させて、決定的に使われる必要があります。アール・デコのパターンは軽くて楽しいイメージに利用できます。特にカードや包装紙、ブックカバーなどの紙製品に適しています。
アール・ヌーヴォー -Art Nouveau
1890-1910年代、ヨーロッパを中心に栄えた様式。
アール・ヌーヴォーは非常にアバンギャルドで、洗練されています。その特徴は波状で、有機的にインスパイアされた要素が使われており、非対称です。いろいろな文化から装飾のエキゾチックなスタイルが混ざり、葉やつるで構成され、神秘や贅沢や退廃を連想させます。
アール・ヌーヴォーの使い方
この装飾はどんなデザインにでも非常に強い影響を与えるので、慎重に使用するべきです。特にフランスやベルギーをイメージするデザインに適しています。ビストロなどのメニュー、香水やチョコレートのパッケージなどもいいですね。
アーツ・アンド・クラフツ -Arts & Crafts
1870-1920年代、イギリスを中心に栄えた様式。
アーツ・アンド・クラフツは唯美主義運動の流れを継承したもので、質朴さと重量感によって特徴づけられます。非常に中世的なデザインで、木版のような手細工を思い出させます。
アーツ・アンド・クラフツの使い方
ファンシーや軽やかに見えないことを望むなら、アーツ・アンド・クラフツはぴったりです。「指輪物語」の作者: トールキンのファンサイトや食べ物関係の会社、教会のプログラムなどに使うことができます。
バロック リバイバル -Baroque Revival
1700年代、イタリア・ヨーロッパで栄えたバロックがその1世代後に再び流行になった様式。
バロック リバイバルは17世紀のデザイン要素をリファレンスします。その装飾はルネサンス リバイバルに類似していますが、より多くの力強さを持っています。厚さと薄さ、ダークとライトの間のコントラストはルネサンス リバイバルよりダイナミックで柔軟性に欠けません。
バロック リバイバルの使い方
本などに適していますが、イタリア料理や音楽にもよいでしょう。官能性や高級感も持っているので、ホームインテリアにも適しています。
新古典主義 -Neoclassical
1790–1830年代、ヨーロッパで栄えた様式。
新古典主義の装飾は、花輪や花冠・月桂冠のようなモチーフで古代ギリシャとローマを想起させます。皇族のスタイルと西洋文化のはじまりをイメージさせます。
新古典主義の使い方
セレモニーなど、高貴さや重要さが高いプロジェクトに適しており、銀行などの古典の装飾を安定性と財産を示唆するために使います。新古典主義の装飾は伝統的な優雅さを伝え、多くの方法で適することができます。
新古典主義の素材のダウンロード
ペンマンシップ -Penmanship
1700–1900年代、商業的で派手なレタリングを教えた学校がたくさんありました。
最も人気が高いヴィンテージの装飾の多くは、手書きでつくられた優雅なループとスワールがベースになっています。ペンマンシップは文字通り、ペンで描かれたようなストロークで飾りやオブジェクトを流麗に描いたデザインです。
ペンマンシップの使い方
ペンマンシップはフレンドリーで軽いデザインながら、品があります。招待状や賞状などに適しています。デリカシーやフェミニン、文学、詩などにも結びつけられます。また、モダンデザインとサンセリフフォントに素晴らしいコントラストを提供します。
ペンマンシップの素材のダウンロード
ルネサンス リバイバル -Renaissance Revival
1400年代、イタリア・ヨーロッパで栄えたルネサンスが1890年代に再び流行となった様式。
ルネサンス リバイバルは豊潤と密度によって特徴づけられます。寓話的な形像や豊穰のホーンなど、1400-1600年代のルネサンスを彷彿させるがアレンジされています。装飾はテキストのグループ間の仕切り、本の見出しやエンディングにも利用されます。これは特に表現されることがなく装飾用です。
ルネサンス リバイバルの使い方
ビクトリアンから利用できるルネサンス リバイバルの装飾の多くは、古い本のページを飾るために使われたオリジナルに基づいています。公式なドキュメントに囲うボーダー、タイトルの飾りなどに適しています。
ルネサンス リバイバルの素材のダウンロード
ヴィンテージのフリーフォント
1800年代にインスパイアされたフリーフォントを集めました。上記のヴィンテージデザインの素材にぴったりなフォントです。
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