年々進化しているボタンをデザインするポイントを解説、デザイナーの追求に終わりの文字はない
Post on:2017年9月22日
Webデザインにおいて、ボタンの存在は欠かせません。検索する時、サイトにログインする時、ソーシャルでシェアする時、ショッピングカートに入れる時、たくさんのボタンが使用されています。
これらボタンのデザインはWeb業界と共に進化し続け、気がついたら数年前のデザインだったということもあるでしょう。
年々進化しているボタンがどのように変わってきたか、Dribbbleをベースにしてデザインするポイントを紹介します。
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下記は各ポイントを意訳したものです。
※当ブログでの翻訳記事は、元サイト様にライセンスを得て翻訳しています。
- 2009年のボタンのデザイン
- 2010年のボタンのデザイン
- 2011年のボタンのデザイン
- 2012年のボタンのデザイン
- 2013年のボタンのデザイン
- 2014年のボタンのデザイン
- 2015年のボタンのデザイン
- 2016年のボタンのデザイン
- 2017年のボタンのデザイン
2009年のボタンのデザイン
2009年はインターネットが40回目の誕生日をむかえ、Dribbbleに最初のショットが登場しました。
ボタンのデザインはグレースケールが主流で、繊細なグラデーション、角丸、シャドウがデザインに使われました。これらの美学はネイティブのシステムボタンを指しています。
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Wojciech Dobry, Dan Cederholm, Josh Bryant, Dribbble, Sarah Parmenter, Matthew Smith
2010年のボタンのデザイン
2010年はInstagramが登場しました。
ボタンの形に大きな変化はありませんが、より多くのカラー、ディテール(内側のシャドウなど)、装飾的なタイポグラフィが特徴です。
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Wojciech Dobry, Morgan Allan Knutson, Troy Bergland, Claudiu Cioba, Liam McKay, Jared Christensen
2011年のボタンのデザイン
2011年はCSS3が初公開され、インターネット利用者数は10億人を超えました。
スキューモーフィズムは引き続いており、多くのデザイナーはクリエイティブな方法でこのスタイルを発展させました。この時点ではシャドウやライトを使うためのルールを見いだすことはできませんが、これらの要素が存在することを確認できます。
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Wojciech Dobry, Julien Renvoye, Claudiu Cioba, Meagan Fisher, Josh Hemsley, Jonathan Moreira
2012年のボタンのデザイン
2012年はスキューモーフィズムの下落、そしてフラットデザインの始まりです。
スキューモーフィズムは一部のデザイナーの間ではマスターレベルに達しましたが、他の人たちは新しいデザインを模索している中、フラットデザインが浸透しました。
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Wojciech Dobry, Eduardo Santos, Mike | Creative Mints, Maykel Loomans, Ian Collins, Dawid Liberadzki
2013年のボタンのデザイン
2013年はiOS7がリリースされ、Appleもスキューモーフィズムから卒業しました。
この年が間違いなく、今日のフラットデザインのトレンドが始まった年です。Dribbbleでもショットのほとんどが立体的なデザインから、フラットなデザインに変わりました。
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Wojciech Dobry, Cosmin Capitanu, Eddie Lobanovskiy, Jonathan Moreira, Riki Tanone
2014年のボタンのデザイン
2014年はGoogleから、マテリアル デザインがリリースされました。しかしながら、多くのデザイナーはこのスタイルに共感しませんでした。
この年の面白い傾向は、誰もがゴーストボタンやフラットボタンを突然使い始めたことです。Dribbbleでもそれを確認できます。鮮やかなカラーの境界線、それが2014年です。
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Wojciech Dobry, Eric Hoffman, Ramil Derogongun, Mason Yarnell, Colin Garven, Bill S Kenney
2015年のボタンのデザイン
マテリアル デザインがUIデザイナーに注目されはじめたのは、ガイドラインがリリースされてからです。繊細なシャドウを備えたフラットなデザインは、現在のトレンドに大きな影響を与えています。多くのデザイナーがそのデザインを取り入れました。
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Wojciech Dobry, Victor Erixon, Leo Leung, George Vasyagin, Hoang Nguyen, Joshua Krohn
2016年のボタンのデザイン
デザイナーはすぐ飽きるので、マテリアルとフラットデザインとの新しい要素を模索します。ボタンの表面のグラデーションは、3次元を強調するのではなく、ボタンの素材そのものを強調しています。そして、色つきのシャドウを与えて輝かせています。
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Wojciech Dobry, Anastasiia Andriichuk, Gleb Kuznetsov✈, Ghani Pradita, Kristofor, Ben Mingo
2017年のボタンのデザイン
2017年は今のところ、ミニマリズムとフラットが注目されています。そして、多くのデザイナーはまた新しいものを探しています。現在のデザインは技術的には制限されない段階です。そのため、トレンドとファッションのフレームだけを考えて、デザインに取り組むことができます。
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Ben Cline, Anton Aheichanka, Vera Voishvilo, George Vasyagin, Ghani Pradita
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