アクセシビリティを重視した新時代のリセットCSS、ベースとなるより良いスタイルシートを求める人に最適 -UA+

モダンブラウザが主流となった現在、リセットCSSの必要性が薄れてきました。とは言え、各ブラウザに搭載されているUAスタイルシート(ユーザーエージェントスタイルシート)だけをベースにするのはまだ時期尚早です。

スタイルをリセットしたり、ノーマライズするのではなく、既存のUAスタイルシートを改善し、ブラウザの仕様が不十分な要素にのみスタイルを適用することに重点を置いた、これまでとは異なる新時代のリセットCSSを紹介します。

アクセシビリティを重視した新時代のリセットCSS -UA+

UA+
UA+ -GitHub

UA+の特徴

UA+(ユーザーエージェントプラス)は、これまでのリセットCSSとは異なるタイプのスタイルシートです。各プロパティのリセットとノーマライズ(正規化)を行うのではなく、既存のUAスタイルの改善に注目し、ブラウザの仕様が不十分な要素に対してのみスタイルを適用します。

このUA+は、ベースとなるより良いスタイルシートを求める人に最適です。他のリセットCSSよりも多くの機能を備えていますが、もっとも重要なのは独断的になりすぎず、過剰なリセットをしないように努めていることです。また、他のリセットCSSよりもアクセシビリティを重視しています。

先日の記事でも紹介したように、ブラウザのUAスタイルシートもアップデートされています。

ネストされたh1要素のデフォルトのUAスタイルがすべてのブラウザで変更されます

ネストされたh1要素のデフォルトのUAスタイルがすべてのブラウザで変更されます

他のリセットCSSとの比較

現在、他のリセットCSSを使用しているのであれば、このUA+とどう違うのかブラウザで確認することができます。UA+は必要な場合にのみスタイルを適用しているため、違いはほとんど目立たないと思います。
下記のデモページで、適用するリセットCSSを選択して比較できます。

サイトのキャプチャ

UA+ デモページ

左がUA+を適用した表示で、右はUAスタイルをはじめ、さまざまなリセットCSSに変更できます。

uaplus.cssの中身

CSSリセットには他のCSSリセットでお馴染みのルールだけでなく、CSSの新機能を取り入れたルールもたくさんあります。

uaplus.css v.0.0.1(2025/4/10)

:where()や新しいビューポート単位など、CSSの各新機能については以前の記事をご覧ください。

uaplus.cssの中身(コメント付き)

GitHubにコメント付きがあったので、意訳してみました。

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