使いやすいアーカイブコンテンツの6つのポイント
Post on:2010年5月27日
アーカイブとは過去にリリースした記事のことで、それをより使いやすく機能的にする6つのポイントとその重要性をSmashing Magazineから紹介します。
Website Archives Design: Good Practices and Examples
下記は各ポイントを意訳したものです。
また、元記事ではアーカイブの多くのショーケースが紹介されていますが、それは省略しています。
- はじめ
- 1.アーカイブのスペースは贅沢に
- 2. アーカイブは見つけやすく
- 3. アーカイブの境は明白に
- 4. アーカイブにカテゴリを使う
- 5. アーカイブでは全部を見せない
- 6. アーカイブの表示オプション
- 7. アーカイブを分ける
- アーカイブの重要性
はじめ
アーカイブは注目を得ないウェブサイトのコンテンツとしてしばしば見落とされがちです。多くのウェブサイトで他のページと異なっていたり、まったく無視されています。しかし、アーカイブはクリエイティブのために多くを提供します。
サイドバーやフッタなど全ページで提供するかに関わらず、ここにアーカイブを際立たせる機会があります。
アーカイブを機能的で、そしてユーザーフレンドリーであることを確認するために念頭におくべき6つのポイントを紹介します。
1.アーカイブのスペースは贅沢に
あまりにも小さいスペースにアーカイブをたくさん提供するのはセンスがありません。もしアーカイブが大規模であるなら、サイドバーやフッタに強引につめこむより、むしろ1ページを使用して提供してください。
Neographyではアーカイブに多くのスペースを使用しています。すべての記事がカレンダーに赤でハイライトされています。また、短い抜粋がカレンダーの下に時系列で表示されています。
もしあなたのアーカイブが少なかったりシンプルなものであるなら、ページは必要としないかもしれません。その際は、サイドバーやフッター、あるいはドロップダウンなどで配置することを検討してみてください。
2. アーカイブは見つけやすく
アーカイブはサイトにふらっと訪れたユーザーにも簡単に見つけられるようにするべきです。アーカイブ、もしくはアーカイブへのリンクは見つけやすくします。ヘッダ、フッタ、サイドバーなどが最も良い場所でしょう。そして文言は必ずはっきりと分かるようにしてください。
Astheriaでは、アーカイブのラベルを「ブログの記事(blog posts)」「過去記事(older blog posts)」「最新の記事(recent articles)」などと命名する代わりに「Archive」とつけ、メインナビゲーションの最上部に目立つように配置しています。このアーカイブのデザインアプローチに注目してください。各記事はタイムラインにそって垂直に配置されています。見つけることが難しいアーカイブのデザインは、アーカイブをもっている意味がありません。
3. アーカイブの境は明白に
アーカイブをサイドバーやフッタに配置する際は、はっきりと定義し、周囲のコンテンツと異なるべきです。これはボーダー、異なるフォント、カラーなどを使用して簡単にできることです。アーカイブがどこで始まり、どこで終わるのか明白であることを確認してください。
Backstories - The Bold Italic - San Francisco
アーカイブをもしページの一部に配置する場合は、ビジュアルが散らからないようにサイドバーのようにオミットすることを検討してみてください。もしそうでなければ、ページのどこがアーカイブで、どこが通常のサイドバー、ヘッダ、フッタのコンテンツであるか明白であることを確認してください。
4. アーカイブにカテゴリを使う
アーカイブが多いようであれば、ユーザーが興味を持っているコンテンツに容易にアクセスできるカテゴリを使用してください。アーカイブが少なくても、カテゴリは有用です。
ただし、あまりにも多くのカテゴリがあると、逆にユーザーを混乱させてしまうので注意してください。
Simon Collison _ Colly _ Exhaustive Archives
Simon Collisonでは、年代とカテゴリでアーカイブをチェックすることができます。
個人のブログではよく機能するけどトピックベースのウェブサイトでは効果的ではない「日付ベース」、多様なコンテンツや非常に多いアーカイブをもつブログでは「タグベース」での提供がよく機能するでしょう。
5. アーカイブでは全部を見せない
1ページまるごとをアーカイブにする際は、そのページに記事の内容全部を掲載しないでください。それはスペースをとり、ナビゲートすることがいっそう難しくなります。
Veerle's blogはリニューアルされたポートフォリオサイトで、アーカイブには1ページを使用し、イラストと記事の抜粋だけを見せています。抜粋は二つのカラムに配置されており、日付で分類されています。タイトルだけ、あるいはタイトルと短い抜粋を表示するのは、ページを美しく見せ、整理されておりざっと読むことをずっと容易にしています。
6. アーカイブの表示オプション
アーカイブページで抜粋を見せている場合、その抜粋をみるためのスクロールに代わり、素早くタイトルを把握するためのオプションをユーザーに提供することが有用かもしれません。シンプルな切り替え機能で十分です。しかしながら、クッキーでユーザーの選択したオプションを保存する機能は検討してみてください。
Search - MIX Online
※キャプチャはタイトル表示時
VisitMixでは二つの表示オプションを提供しています。デフォルトは抜粋が見えるようになっており、右上のアイコンで表示が切り替わります。残念なことに、この表示状態は保存されません。タイトルだけの表示をあなたが望む場合は、常にアイコンをクリックする必要があります。
7. アーカイブを分ける
誰もあなたのアーカイブの全部が一つのリストに含まれなければいけない、とは言いません。特にアーカイブがサイドバーにあるなら、人気の記事や最近の記事などでそれを壊してしまうことを考えてみてください。
これらのリストは、従来のアーカイブではみつけることができない面白い適切なコンテンツをユーザーが見つけることを助けます。これらをあなたがどのように組み立てるかによって、あなたのウェブサイトにいっそうビジュアル的な価値を加えることができます。
トラフィックを得ないかもしれないあなたのアーカイブに埋もれている記事にランダムやフィーチャーポストがユーザーを引きつけます。
アーカイブの重要性
すべてのウェブサイトが専用のアーカイブを必要とするわけではありません。若干のデザイナーがその代わりに、カテゴリベースのナビゲーションを選択します。それ以外の人たちは「過去記事(Old Posts)」というリンク以外のアーカイブのナビゲーションを持ちません。
あなたのウェブサイトにユーザーにとって有用な過去の記事があるなら、アーカイブは貴重です。時系列の構造を持つブログの場合、それ以上のアーカイブのリストを必要としないのであれば忘れることができます。
もっと古い記事に簡単にアクセスできるカテゴリベースやタグベースでアーカイブを提供することもできます。これらいずれかが特定のコンテンツを探しているユーザーのためにいっそう有用であるかもしれません。
アーカイブは明示的に検索しないユーザーに対して、コンテンツを見つけだすための面白い効率的な方法を提供することができます。あなたのウェブサイトにアーカイブを入れないことを決める前に、慎重に検討してください。
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