Illustratorを使ったWebサイトやPDFの制作がよく分かる!一歩踏み込んだ専門的な知識までしっかり学べる良書
Post on:2016年4月27日
Illustratorを使ったWebと印刷用途それぞれの基本操作を学び、Web制作のワークフローにおける活用術、PDF作成をはじめとする印刷を目的としたデータ作成の活用術など、Illustratorの確かなスキルが身につくオススメの本を紹介します。
Photoshopもそうですが、IllustratorもCCになり大きく変わりました。グラフィックやフォント周りだけでなく、Web系の機能も非常に充実し、Web制作でIllustratorを使用しているデザイナーも少なくないでしょう。
プロの制作現場におけるIllustratorの活用方法をしっかり学べる一冊です。その分お値段はちょい高め(涙
版元様から誌面をいくつかお借りしました。
ゆったりした紙面はオールカラーで、操作の具体的な手順が非常に分かりやすいです。
紙面のキャプチャで、中身を少しだけご紹介。
本書は5章構成で、Webデザインと印刷用途で共通するIllustratorの使い方、そしてそれぞれに特化した使い方を学ぶことが出来ます。Illustratorの初心者向けですが、Webや印刷の制作に携わっている人向けの解説書です。
1, 2章ではIllustratorの作業環境・基本操作を学びます。
ここはWebと印刷の共通章で、それぞれの制作で必要なスキルに焦点をあてて解説されています。
WebだとPhotoshopを使う人が多いと思いますが、Illustratorにすることでツール類の使い勝手も大きく異なります。
ベジェ曲線はその仕組みと基本をちゃんと理解するだけで、かなり違うと思います。
CC2015からダイナミック シンボルが利用できるようになり、シンボルの各インスタンスの外観を個別に変更することができます。
Photoshopしか使ったことがない人は、このアピアランスの便利さに驚くかもしれません。
また文字周りもIllustratorは強力な機能を備えています。
3章ではWebのコンテンツや要素を作成していきます。ロゴ、アイコン、ボタン、地図などは、ベクターの独壇場です。
4章はWebのモックアップやレイアウト、そして書き出し。
作業するデータは当然ベクターなので、特にレスポンシブ対応のサイトはPhotoshopより便利だと思います。
SVGも多く利用されるようになりました。SVGの書き出し方をはじめ、IllustratorではSVGフィルタが利用でき、SVGインタラクティビティパネルを使うとJavaScriptを使ったSVGも作成できます。
最後の5章は印刷、といってもWebで利用するPDFも含まれます。単にPDF形式で書き出すだけでなく、仕上がりを考慮したドキュメントを作成したいですね。
Web+印刷のためのIllustrator活用術
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- 新規ドキュメントの作成と作業環境の整備
- IllustratorでWebデザインを行うメリットとは?
- 新規ドキュメントの作成
- Web用に作業環境を整備する
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- Illustratorの基本オペレーション
- Illustratorのインターフェイス
- オブジェクトの塗りと線
- 描画ツール
- ペンツールの描画
- オブジェクトの編集
- パスファインダー
- レイアウト
- シンボルを活用する
- アピアランスを活用する
- レイヤーパネルを活用する
- 透明パネルを活用する
- 文字ツール
- 文字の書式
- 写真の配置
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- Web用のコンテンツをつくる
- アイコンをつくる
- イラストをつくる
- ロゴの作成
- 地図の作成
- バナーの作成
- ボタンの作成
- 素材の書き出し
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- Webサイトの作成と書き出し
- サイトの設計
- フレームのデザイン
- 素材のレイアウト
- スライスからの画像書き出し
- CSSパネルからの画像・CSS書き出し
- SVGファイルの特徴
- SVGファイルの書き出し
- Webフォントサービスの利用
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- 印刷物の作成とPDF書き出し
- プリント用のドキュメントの作成
- プリント用データを作る
- プリントする
- ネイティブファイルの印刷入稿
- PDFの書き出し
- PDFをWebサイトで公開する
使い方の説明は明確で分かりやすく、Illustratorを使い始めたばかりの人、これから使ってみようと考えている人でも大丈夫です!
献本の御礼
最後に、献本いただいたボーンデジタルの担当者さまに御礼申し上げます。
当サイトでは随時、献本を受け付けています。
お問い合わせは下記よりお願いいたします。
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