第一線で活躍するデザイナーやプログラマーが情報を発信するためにどのような工夫をしているかがよく分かる良書
Post on:2018年3月16日
クリエイターにとって情報を発信すること、アウトプットすることは非常に大切です。その可能性は、Webやソーシャルメディアを上手に活用すると無限に広がります。あなたの作品を効果的に発信するためのさまざまなノウハウを解説した良書を紹介します。
第一線で活躍するデザイナーをはじめ、イラストレーター、フォトグラファー、プログラマーがどのような工夫をしているかがよく分かる一冊です。
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本書はクリエイター達がWebやソーシャルメディアで自分の作品を効果的に発信していくための具体的なノウハウやテクニックが数多く収められています。
自分の営業活動や転職活動に役立つだけでなく、ただ眺めているだけでもクリエイター達から良い刺激がかなり得られると思います。
Kindle版は値段が少し安く、お得です。
では、そんな本書の中身を紙面のキャプチャで少しだけご紹介。
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本書はクリエイターが自分の作品や制作実績を効果的に発信するために役立つノウハウやテクニックがぎっしり詰まっています。デザイナー、イラストレーター、フォトグラファー、プログラマーをさまざまな角度から解説されています。
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基本となるのは、ポートフォリオです。
大切なことは、何のために、誰にむけて、どんなことを伝えたいのか。
ポートフォリオを見て、仕事の依頼がきたり、また転職する際やフリーランスの人にとっても強力な武器になります。
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もしあなたが雇用主の場合、何を基準に判断するでしょうか?
人柄ももちろん大切ですが、スキルや制作実績はそれ以上に大きな判断材料となります。考え抜かれたセールスポイントは、それだけで非常に価値が生まれます。
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プロとして第一線で活躍されているクリエイター達の実例も満載です。まずは、グラフィックデザイナーの佐藤 亜沙美氏(SATOSANKAI)のポートフォリオです。
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本の装丁がメインのポートフォリオで、2016年から「Quick Japan」のアートディレクターとして活躍されています。
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続いて、UIデザイナーの森本 友理氏(yuuri DESIGN)。
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WebサイトやスマホアプリのUIデザインがメインのポートフォリオで、2016年からグッドパッチのUIデザイナーとして活躍されています。
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実際にどのようにつくればよいのか、ポートフォリオの作成方法も解説されています。Web制作の経験がなくても、Tumblrなどを使用すると手軽に作成できます。
Tumblrの使用方法は非常に詳しく、マニュアル本のように充実していました。
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クリエイターが情報を発信するためのサービスはたくさんあります。Adobe Portfolio, Behance, pixiv, Wixなど、作品発表に適したWebサービスも網羅されています。
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各章末ごとに「ポートフォリオギャラリー」が掲載されており、さまざまなクリエイターの利用しているツールやポイントなどが、掲載されています。
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ジャンルも非常に幅が広く、デザイナーをはじめ、イラストレーター、フォトグラファー、プログラマー、フロントエンド開発者、マンガ家、フォント作家など多彩です。
Webポートフォリオ・デザインブックの目次
-
- Webで作品を発信する時代
- クリエイターも積極的に「売り込む」姿勢が必要
- Webポートフォリオの特徴と役割
- 誰に・何を伝えたいかで載せる作品は違う
-
- Webでポートフォリオをつくる前に
- Webポートフォリオの基本
- 転職者・フリーランスのポートフォリオ作成のポイント
- クリエイターのセルフブランディング
- SNSを使って情報を効果的に発信する
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- クリエイターのWebポートフォリオ
- 本の表も裏も中も、全方向で装丁の魅力を伝える
- 誰が見てもわかるようにデザインの課題と成果を言語化
- ビジュアルをメインで見せる直感的で伝わりやすい構成
- 写真や画像をメインに構成し、個々の作品を多角的に見せる
- プログラミングの力を最大限に活用する
- 多岐に渡る仕事一覧を、画像中心に見せていく
- 写真を被写体別に美しく見せる
- 日々の創作活動や作品をフランスから発信
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- TumblrでWebポートフォリオをつくる
- Tumblrの特徴
- Tumblrの基本機能
- Tumblrに登録しよう
- Tumblrのインターフェイス
- Tumblrに記事を投稿する
- Tumblrのテーマを選択する
- Tumblrのテーマを編集する
- テーマ選定と「カテゴリ」の考え方
- Tumblrテーマを使う① 1つずつの画像を大きく見せる
- Tumblrテーマを使う② 1ページで多くの画像を見せる
- Tumblrテーマを使う③ カテゴリ別に画像を見せる
- SNSとの連携方法
- サブブログを作成する(非公開ページの設定)
- Tumblrの投稿画像を外部サイトに表示させる
- SNSで表示されるOGPの設定方法
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- Webポートフォリオをつくるツール
- Adobe Portfolio(アドビ ポートフォリオ)
- Behance(ビハンス)
- Squarespace(スクエアスペース)
- Instagram(インスタグラム)
- pixiv(ピクシブ)
- Jimdo(ジンドゥー)
- Wix(ウィックス)
- WordPress(ワードプレス)
作品はやはり見せ方が重要ですね。例えば、同じ商品でも違うショッピングサイトで見ると印象がまったく異なることがあります。デザイナー、イラストレーター、フォトグラファー、プログラマーなど、自分と同じ職種の、また目指している人たちがどのような工夫をしているのか、かなりよい刺激が得られる一冊です。
Tumblrの使い方も詳しく説明されているのも大きなポイントです。
献本の御礼
最後に、献本いただいたMdNコーポレーションの担当者さまに御礼申し上げます。
当サイトでは随時、献本を受け付けています。
お問い合わせは下記よりお願いいたします。
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