Web制作に必要なマーケティング目線の考え方や制作が身につくオススメの本 -Webマーケティングの最新常識
Post on:2015年8月11日
Web制作者としてキャリアアップするにはどうしたらよいでしょうか?
デザイナーならデザイン、コーダーならCSSやアクセシビリティなど、アウトアップに繋がるスキルやセンスを磨くことは確かに大切です。しかし、なぜそれをするのか、どのような目的でどのような効果を期待しているのかをマーケティング目線で理解していないと、それはユーザーにもクライアントにも役に立たない美しいWebサイトができるだけです。
Web制作をマーケティング目線で考える手助けとなるオススメの本を紹介します。
具体的な指示がないとデザインができない、デザインに説得力がない、プレゼンでデザインの解説しかできない、クライアントと対等に打ち合わせができない、これらはマーケティング目線が欠けている状態です。Web制作に必要なマーケティングの知識を身につけることで、すべて解決できます。
Kindle版は、お値段がお得です。
本書はWeb制作者や企業のWeb担当者を対象に、Webマーケティングの基礎から最近の状況まで、戦略・分析・コンテンツ・広告・ソーシャルの5つの側面から幅広く、その概要や手法や具体的な事例を網羅的に解説したものです。
では、そんな本書の中身を紙面のキャプチャで少しだけご紹介。
1章の「戦略」ではマーケティングの基礎を踏まえ、制作者やクライアント側だけではなく、ユーザーの視点を取り入れ、どのようにUXデザインに反映させ、戦略を設計するかを学びます。
マーケティングのことを全く知らない人でも、基礎から学べるので心配ありません。
Webデザインでユーザエクスペリエンスを実現するためには、単に視覚的なデザインだけでは意味がありません。ユーザーが必要とするサイトの目的、コンテンツや機能の要件、構造や情報設計を段階的に実施することでUXを高いレベルで提供できます。
2章はマーケティングの土台となる「分析」。クライアントが持っているデータやGoogleのユニバーサルアナリティクスやキーワードプランナーなどからどのように分析を行い、役立てるかが分かります。
Webマーケティングにおいて、ランディングページは重要なポイントです。効果的なランディングページに最適化するためには、どのような準備と検証を行い、それをどのように活用するかが大切です。
ランディングページ最適化の一つに仮説立てがあります。不足していると思われるコンテンツを追加したり、不要なものを削除したり、文言を変更したり、配置位置を変更するなど、仮説を立てて実施し、検証を行います。
Webマーケティングを行う上で外せないのはSEOで、中でもキーワードの選定は非常に重要です。ユーザーが求めているキーワードを見つけ、Webサイトやコンテンツに取り入れます。
アクセス解析に、Googleが提供するユニバーサルアナリティクスを採用されているサイトも多いでしょう。
ユニバーサルアナリティクスを使いこなせていない時は、1.TOPページとその遷移先ページ、2.人気ページ上位、3.ランディングページ、4.主な流入元、5.デバイス別の使われ方の違い、の5つのデータから始めてみるとよいかもしれません。データを集計し、結果を組み合わせることで各値からいろいろなものが見えてきます。
戦略を立て、分析を行った後は、いよいよそれを形にします。コンテンツマーケティングを中心に、GoogleなどのSEO対策、レスポンシブ対応、アクセシビリティ対応など、制作のポイントを学びます。
SEOに取り組む時に大切なのは、検索する人がどんなことを知りたいと思って検索をするのか考えることです。何から取り組みをはじめ、どのように実践し、効果を確認する流れを知っておきましょう。
コンテンツの質、そしてマーケティングの成功を左右するのが、Webライティングのテクニックです。ページのタイトルや見出し、ボディコピー、リストなど、簡単なテクニックを実践するだけで大きな効果が得られます。
デザインのゴールは、情報を正しくユーザーに届けられたかが重要なファクターになります。興味、記憶、認知、印象など、ユーザーとのコミュニケーションを考えたデザインを実践すべきです。
4章ではWebマーケティングに有効な広告について、リスティング広告やアフィリエイトなどの既存の手法から、ここ1,2年注目されている広告まで、その背景や具体的な効果や問題点を学びます。
ネイティブアドとはユーザーに広告と感じさせないような形でページに掲載する広告で、去年くらいから増えてきました。
5章はWebマーケティングに欠かせないソーシャルメディア。どのように活用したらよいかを具体的な事例を参考に、拡散マーケティングについて学びます。
付録には「Webマーケティング用語集」があり、分からない用語やあやあふな用語がでてきても、混乱しないように一度目を通しておくとよいでしょう。
1語で意思疎通ができると、社内でもクライアントともコミュニケーションがより捗りますね。
Webマーケティングの最新常識の目次
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- 戦略
- マーケティングの基礎から知るWeb マーケティング戦略
- Webマーケティング戦略で活用できる理論・法則
- Webマーケティングの変遷とトレンド
- ユーザーの経験にアプローチするUXデザイン
- 顧客の視点を得られるカスタマージャーニーマップ
- 消費者の行動にアプローチするインバウンドマーケティング
- 020とオムニチャネル
- 一貫性を持ったコンセプトが必要となるWebブランディング
- コミュニケーションをデザインするトリプルメディア戦略
- 戦略設計のチェックポイント
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- 分析
- データから新たな発見を導き出すデータマイニング
- 顧客分析で「顧客視点」の施策を導く
- データを分析して売り上げに貢献するデータサイエンティスト
- DMPは魔法の箱なのか?
- 莫大なデータをマーケティングに活かすビッグデータ
- 生の声に耳を傾けるソーシャルリスニング
- 人間による分析を行うユーザーテスト
- ユーザーのニーズをつかむランディングページ最適化
- 効果的なキーワードはキーワードプランナーで探す
- Webサイトを正しく認識するSearch Console
- ユーザーの動きを分析するユニバーサルアナリティクス
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- コンテンツ
- 本質から理解するコンテンツマーケティング
- コンテンツマーケティングのコンテンツ別対策方法
- 「物語」を買うストーリーマーケティング
- 初めてSEOに取り組む際の注意点
- Webライティングを速攻で上達させるポイント
- 消えていくSEO手法とこれからのSEO手法
- Googleによるペナルティの対応法
- マルチデバイスに対応するレスポンシブWebデザイン
- 読んでもらえるメールマガジン
- ターゲットを惹き付けるコミュニケーションデザイン
- Webマーケティングにおけるインフォグラフィック
- Webアクセシビリティの重要性
- プレスリリースを最も効果的に活用する方法
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- 広告
- リスティング広告を活用したサイト集客方法
- Webサイトに最適な広告を掲載できるAdSense
- アフィリエイト広告で成功するポイント
- ディスプレイネットワークを活用したサイト集客方法
- 広告がコンテンツ化されたネイティブアド
- なぜ動画マーケティングが求められているのか?
- つながりの中で表示されるソーシャル広告
- ターゲットを厳選して届けるFacebook広告
- アプリにおけるプロモーション
- アプリ内のページに誘導するディープリンク
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- ソーシャル
- 生活者目線の運用が重要なFacebook
- 即時性&伝播力をビジネスに活かしたいTwitter
- 画像や動画で自社ブランドを構築するInstagram
- 圧倒的なアクティブユーザー数とリーチ力が魅力のLINE
- 感情を動かして拡散させるバズ(バイラル)マーケティング
ユーザーやクライアントに響く成果物でないと、ただの自己満足になってしまうかもしれません。
キャリアアップしたいと思っているWeb制作者は、ぜひ本書を手にとって読んでみてください。
献本の御礼
最後に、献本いただいたMdNコーポレーションの担当者さまに御礼申し上げます。
当サイトでは随時、献本を受け付けています。
お問い合わせは下記よりお願いいたします。
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