プレゼンの面白さとはどこにあるかが分かるオススメの本 -ノンデザイナーズ・プレゼンテーションブック
Post on:2015年10月5日
数多くのノンデザイナーに、そしてプロのデザイナーに大きな影響を与えた「ノンデザイナーズ・デザインブック」の著者Robin Williamsの「ノンデザイナーズ・プレゼンテーションブック」の翻訳書がようやく発売されました!
プレゼンをこれからする人、プレゼンが苦手な人、あなたのプレゼンをコンテンツとデザインの側面からガラリと変えるオススメの本です。
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著者のRobin Williams氏からのメッセージ。
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こちらこそ、ありがとうございます!
Kindle版はお値段がほんのちょっと安めです。
そんな本書の中身を紙面のキャプチャで少しだけご紹介。
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本書で取り上げられている「プレゼンテーション」とは一般的なプレゼンに限らず、ユーザーに情報を提示し、説明し、伝えるデザインについてを学ぶことができます。Webデザインにもかなり役立ちます。
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前書「ノンデザイナーズ・デザインブック」を今から勧めるには、ちょっと古いのが難点でした。しかし、本書「プレゼンテーションブック」は装丁も内容も新しく、翻訳にあたり趣旨はそのままで2015年7月現在の情報で掲載されています。
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内容を見ていきましょう。
1章ではまずはデザインを始める前に、プレゼンテーションとはどういうものかを学んでいきます。なぜうまく伝わらないのか、なぜ途中で離脱してしまうのか、言葉にしてみることではっきりと見えるようになります。
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良いプレゼンテーションをつくるには、情報を整理することが最も重要な基礎です。次々に生まれてくるアイデアも生かし方を間違えてしまうと意味がありません。
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2章からはいよいよ、デザインの具体的なテクニックです。コンテンツの最適化では、コンセプトを考えるための4つの原則、明快さ・関連性・アニメーション・プロットについて学びます。
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3章のビジュアルを考えるためのデザインでは、コントラスト・反復・整列・近接を使い、プレゼンテーションのデザインに適用していきます。
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コントラストで目立たせるということは単に大きくすることではなく、特徴が際立っているものが目立ちます。
参考: ページのレイアウトに役立つ20のデザインテクニック -コントラストの使い方
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そして、「原則の、さらにその先へ」と進みます。
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最後の4章では、プレゼンテーションデザインに関する考察の仕上げです。テキストを読みやすくするための調整方法など、デザインの最終チェックや誤解されがちなルールが正しく紐解かれています。
例えば、箇条書きは2, 3語には「たわごと」で、文字数にかかわらす簡潔・明快にするのが大切です。また、PowerPointを使ってはいけないは「くだらない」で、PowerPointが問題ではなく、PowerPointを効果的に使えていないのが問題である、と。
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この章では、ほかにもコラムやクイズなど、楽しめながら学べる内容となっています。最後の最後にはチェックリストがあります。
ノンデザイナーズ・プレゼンテーションブックの目次
-
- デザインをする前に
- 何から始める?
- 内容を整理する
-
- コンテンツを最適化する
- 明快さ
- 関連性
- アニメーション
- プロット
-
- スライドをデザインする
- コントラスト
- 反復
- 整列
- 近接
- すべてを取り入れる
-
- 原則の、さらにその先へ
- ソフトウェアを知る
- プリントアウト資料
- 従うべきでないルール
- あなたの目に、耳を傾ける
本書は単なる見た目の美しいデザインのための本ではなく、明快に伝わるデザインを目指すものです。スライドや図などの実例も多く掲載されており、説明も非常に具体的なので、読み終えた後にさっそく活用できる一冊だと思います。
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