新人Webディレクターあさみの奮闘記があるあるすぎてて参考になる!チームの運営・進行に悩むディレクターにオススメの本
Post on:2015年5月8日
終業間近になると緊急修正が入る! やることは増えるけどリソースが足りない! 作業ルールのドキュメントを作りたいけどどこから手をつければいいの! といったWeb制作の現場の「あるある」の悩みを実際のさまざまな取り組みを参考にしながら、今考えるべき課題を抽出し、その解決策のノウハウが分かるオススメの本を紹介します。
本書は、Web制作会社のディレクター・プロデューサー、企業のWeb担当者など、Webチームの運営・進行を担う人だけでなく、チームのメンバーも目を通してほしいです。
制作に携わるすべての人が幸せになるための一冊です。
高いパフォーマンスを発揮できるチームを作ることで、信頼のおける高品質なWebサイトを制作し運営することができるといっても過言ではないでしょう。
Kindle版は少しだけお値段がお安めです。
本書は、4章構成。
中身を紙面のキャプチャで見てみましょう。
1章では、あなた自身のWeb制作や運用の現状を把握し、問題点や課題を明確にします。5つの簡易テストがあるので、簡単にチェックできます。
簡易テストはこんな感じのリスト形式。
項目ごとに、満足=2点、普通=1点、不満足=0点で点数をつけ、採点を行います。
チェックリストは多岐に渡り、品質管理チェック、運営の体制、情報の可視化、業務フロー、運用ツールで評価を行い、現状はどうなのか? 何が強みで何が弱点なのか? 自分のチームの問題点や課題を把握できます。
業界の現状を把握することも大切です。
2014年の暮れに行われた「企業のWebサイトの取り組みに関するアンケート」をベースに、各企業がどのような取り組みを行い、どのような方向性で動いているのか、制作や運用の課題について理解しておきましょう。
2章では、架空のWeb制作会社の新人ディレクター:あさみの奮闘記。
現場の課題をどのように解決していくのか、ストーリー形式で学べます。
あさみの取り組む現場の課題は、あるあるだらけw
終業間近に発生する『至急修正』! あるあるですね。なぜこの時間に発生するのか? どうしてミスが減らないのか? 現状を分析し、どのように取り組むと効果がでるのか現場改善に取り組んでみましょう。
他にもあるあるがたくさん。記事を投稿する際には、フローや文言などルール化しておくことが大切です。
コメントの対応も頭を悩ます問題ですね。
3章は、ルールのドキュメント化。チームのメンバー全員が同じルールの下で作業をするというのは非常に大切です。一般的な企業サイトを例に、必要になるさまざまなルールドキュメントの紹介です。
デザインやコーディングなどの制作用ドキュメントをはじめ、品質管理、コンテンツ管理、ライティング品質、ユーザビリティ・アクセシビリティなど、さまざまなガイドラインがあります。
ルールをドキュメント化するだけでなく、それをどのように使うか。運用のプロセスも非常に重要です。
最後の4章では、企業担当者目線でのWeb運用。もっとよいチームにするための目標や成果など、これから目指していくべきポイントが分かります。
制作会社サイドも何が求められているのか、目を通しておくべきでしょう。
Web制作・運用現場のための 「課題解決」の教科書の目次
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- 現状把握編
- あなたのチームは大丈夫?「Web運用簡易テスト」でチェックしよう!
- 急激に変化するインターネット産業とWeb制作現場への影響
- やることは増えるが人がいない? Web制作・運用現場の課題
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- 解決策編
- それ本当に見えている?制作現場での「見える化の方法」
- ミスが1/3に減少!「ミス撲滅のための現場改善」
- みんながスムーズに作業を「生産管理」の考え方
- 1人も辞めさせない「チーム運営」Q&A
- Webサイトとは大違い?「ソーシャルメディア運用のはじめ方」
- 英語ができればグローバルサイトも運用できる?
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- ルール編
- Webサイトの品質管理に使うルールドキュメント
- Webサイトを効率よく運用するためのルールドキュメント
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- 成果編
- 目標と成果の管理(もっとサイトをよくするために)
- Web運用のPDCAについて
- Web制作会社との付き合い方
Web制作の現場で、自分もチームもクライアントもみんなが幸せになれるようにと考えている人に絶対オススメの本です。
献本の御礼
最後に、献本いただいたマイナビの担当者さまに御礼申し上げます。
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