独学の人にかなりオススメ!デザイナーが身につけておきたい知識や考え方、テクニックが詳しくわかる良書
Post on:2016年12月2日
Webデザイン・紙デザインをする上で大切なデザインのセオリーをプロの作例を見て、その考え方や知識が学べ、演習を実際につくりながらテクニックを身につけることができるオススメの本を紹介します。
デザインの基礎力をアップしたいと考えている人に、ぴったりの一冊です。
本書はデザインの構造となるレイアウトをはじめ、要素の配置、文字(欧文も和文も)、カラー、写真の使い方、線・面・空白スペースの使い方などを実際にデザインしながら、考えて、学ぶことができます。
Webや紙でよく見かけるデザインの手法がどのようになっているのかがよく分かります。
では、そんな本書の中身を紙面のキャプチャで少しだけご紹介。
デザインって何? よいデザインって何? デザインで大切なことを基礎からしっかり学ぶことができます。
明確な目的を持ち、それを誰に、どのように伝えるのか、これらをよく理解することがデザインの第一歩です。遠くから見るポスター、手元で見る雑誌、見る場所を選ばず手元に表示されるスマホ、PCで表示されるデスクトップなど、受け手がどんな状況でそのデザインに触れるのか具体的にイメージしておきましょう。
本書は大きく分けると、基礎知識編、演習編、実習編から構成されています。
基礎知識編ではデザインのさまざまな構造と効果について、知識とテクニックを学ぶことができます。
グリッド・分割と対比、グループ化、ジャンプ率、バランスとリズム、文字組み、配色、余白、どれもデザインで大切なテクニックです。実際の例を見ながら、言葉による説明で理解を深めておきたいですね。
演習編ではカード・文字・図形や配色を実際に使いながら、デザインの基本的なエレメントの使い方を学んでいきます。
例えば線を使った演習では、線でグループ化、分割、強調、方向、関連、模様といった、デザインにおいて線が果たすさまざまな役割を学びます。
空白もデザインでは、非常に重要です。
空白で視線を集めたり、視線の流れをつくったり、要素のグループ化や強調にも非常に効果的です。
デザインの要素として、文字も欠かせません。欧文・和文の書体、要素、組み方で、デザイン全体の雰囲気が大きく変わります。
Webデザインにおいてのグリッドしか学んだことがない人は、紙面における知識も身につけておくと造詣が深まり、グリッドの活用方法が広がります。
配色も重要です、色をつかった強調、要素の区別、慣例に従った色使い、奥行きをつけるグラデーションなど、情報を分かりやすく整理することができます。
最後の実践編では、デザイナーがよく依頼されるさまざまな制作物の受注から完成までの工程が解説されています。
例えばプロダクトのグラフィックデザイン、サイダーのボトルラベルではコンセプトの組み立てから、デザインのアプローチ方法、ネーミング手法、仕様策定、ロゴのデザインまで、普段目にすることができない情報まで詳しく解説されています。
グラフィックデザイン基礎講座の目次
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- デザインの要素
- デザインの前提: テーマ
- デザインの前提: ターゲット
- デザインの入れ物: サイズ
- デザインの入れ物: 媒体特性
- デザインの材料: モチーフ
- デザインの材料: 書籍・雑誌の構造
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- デザインの構造と効果
- 構造: 縦組みと横組み
- 構造: 文字揃え
- 構造: グリッドレイアウト
- 構造: 版面率
- 構造: 紙面分割と対比
- 構造: グループ化
- 効果: 文字のジャンプ率
- 効果: 写真のジャンプ率
- 効果: 余白の機能と活用
- 効果: バランスとリズム
- 効果: 書体のイメージ
- 効果: 文字組みのイメージ
- 効果: グラフやチャート
- 効果: 色のイメージ
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- 構成の演習: カードをデザインしながら学ぶ-線を使った演習
- 線を使った演習
- 面を使った演習
- ホワイトスペースの演習
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- 文字を使った演習
- 欧文を使った演習
- 和文を使った演習
- ジャンプ率の演習
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- 図形と配色の演習
- バランスとリズムの演習
- グリッドシステムの実践
- 配色の基本
- 色を使ったデザインの演習
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- デザインを実践してみよう
- 実習: パンフレット
- 実習: 地サイダーのボトルラベル
- 実習: 雑誌のレイアウト
- 実習: 書籍のカバー
- 実習: ショップツールのリニューアル
独学の人には特にオススメです。
デザイン学校やデザイン事務所でしか学べないような知識やテクニックが身につき、デザインの基礎力をアップさせることができます。
献本の御礼
最後に、献本いただいた玄光社の担当者さまに御礼申し上げます。
当サイトでは随時、献本を受け付けています。
お問い合わせは下記よりお願いいたします。
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