ついに初の解説書! フォント制作の王道ソフト「Glyphs(グリフス)」執筆陣も非常に豪華で、フォントの作り方がよく分かります -Glyphsではじめるフォント制作
Post on:2022年11月18日
待ち望んでいた人も多いと思います!
フォント制作の王道ソフト「Glyphs(グリフス)」初の解説書がついに発売!!
執筆陣も非常に豪華、Glyphs日本語版を監修した書体デザイナーの大曲 都市氏、GlyphsのTipsを公開している照山 裕爾氏、Glyphs用のテンプレートを多数公開している丸山 邦朋氏、アドビの書体デザイナーである吉田 大成氏、ベジェ曲線の基本から実際のフォント制作の入門までカバーした解説書です。
「Glyphs(グリフス)」が気になっていたけど、どこから手をつけてよいのかさっぱりだったという人にお勧めの解説書です。Glyphsのダウンロード・インストールから、購入方法、インターフェイス・基本操作、ベジェ曲線のさまざまなパス操作、記号フォント・欧文フォント・和文フォントの作り方まで詳しくていねいに解説されています。
Glyphsの練習用ファイルや完成ファイルをサポートサイトからダウンロードできるので、安心して始められます。
本書は先日、発売されたばかり。
Kindle版も同時発売されています!
私はKindle派ですが、本書は圧倒的に書籍版をお勧めします。
ソフトの解説本は見ながら操作することが多いので、書籍版が楽ですね。B5判なので、ちょうどよい大きさです。電子版の場合、iPadサイズで1ページ表示じゃないと厳しいと思います。
版元様より許可をいただいたので、紙面のキャプチャを少しだけご紹介。
「Glyphs(グリフス)」は、欧文フォント・和文フォント・記号フォントを制作できるmacOS用のソフトウェアです。買い切り型の有料ソフトですが、30日間の無料体験も可能です。また、機能が制限されたMini版も購入できます。
最初の難関が英語サイトかもしれません。本書ではダウンロードとインストールの手順、無料体験版の手順、ライセンスの購入・登録方法もステップごとに詳しく解説されています。支払いは各種クレカ、PayPalに対応しています。
本書は6章構成で、第1章ではダウンロードからGlyphsの基本操作まで学びます。インターフェイスは日本語をサポートしていますが、似たようなソフトがないので、最初は戸惑うかもしれませんが、本書があれば大丈夫です。
第2章では、Glyphsファイルを準備して、さっそくフォントを作成します。練習用のファイルがサポートサイトからダウンロードできるので、安心ですね。
ここまでは割と簡単に進められると思います。そして第3章の「パスを描く」です。フォントの字形は、アウトラインとなるパスを操作して作成します。
照山 裕爾氏によるGlyphsでのさまざまなパス操作が基本から応用まで網羅されており、今はIllustratorでパスを描いているけどGlyphsで描けるようになりたい人にたくさんの学びがあると思います。欧文や記号のさまざまな字形に使用されるパスが練習できます。もちろん、練習用ファイルは全部ダウンロードできます。
Glyphsにおけるレイヤーやコンポーネントについても詳しく解説されています。
第4章は、「記号フォントを作る」
簡単な記号文字を図形ツールやパスで作成し、Glyphsでフォントを作成する一連の作業を学びます。
いよいよ第5章では、「欧文フォントを作る」
ここでは手描きしたフォント画像を元に、欧文書体を作成します。画像をGlyphsに下絵として読み込み、図形ツールやパスで字形を作成します。
最後の第6章は、「和文フォントを作る」
基本的な手順は、欧文フォントと同じです。
ただし、和文と欧文では違う点がたくさんあります。欧文では大文字・小文字ですが、和文では「つ」「っ」のように促音があります。基本となる字形をコンポーネント化し、変形パネルで縮小化したり、個別にサイズ調整をおこないます。
縦組みが必要になるのも和文の特徴です。Glyphsは縦書きもサポートしているので、和文フォントのファイルを作成できます。
Glyphsではじめるフォント制作の目次
Glyphsではじめるフォント制作の目次
Glyphsは以前から興味があって、ダウンロードしても使い方が分からなかったら無駄になるなと思っていたのですが、本書のおかげで面白そうだなと思いました。しばらくはフォントを制作する時間がないのですが、円安がおさまってきたら手をだしてみようかな。
献本の御礼
最後に、献本いただいたビー・エヌ・エヌの担当者さまに御礼申し上げます。
当サイトでは随時、献本を受け付けています。
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