イラストのディレクション本がついに発売!イラストの仕事に携わる人は目を通しておいて損のない一冊 -たのしく、イラストディレクション!
Post on:2021年4月9日
イラストのディレクションって、何からどうすればいいの? そんな不安を完璧に解消してくれるイラストのディレクションを徹底解説した良書を紹介します。
こういった解説書は、初じゃないでしょうか。
イラストのディレクションを基本から、イラストレーターの見つけ方、発注方法、最初に伝えるべき内容、クライアントへの提案、スケジュールや料金、著作権や契約についてまでよく分かる一冊です。
イラストをどのように効果的にデザインで使用すればよいのか、制作の前段階から納品後までその過程がくわしく解説されています。
ディレクションというと難しく感じる人がいるかもしれませんが、本書はイラストも全ページに満載で楽しく学べます。もちろん、解説や実例も充実しており、本書自体がイラストを使用したプロジェクトの好例として満足度が高いです。イラストを通じたものづくりの素晴らしさを感じさせる書籍です。
イラストを描くイラストレーターはもちろん、アートディレクター、デザイナー、編集者など、イラストに携わる受注側も発注側もすべての人に強くお勧めします!
発売後は予約分だけで完売でしたが、ようやく落ち着いてきたようです。
また、電子版(Kindleなど)の予定はありますが時期は未定、とのことです。
版元様より許可をいただいたので、紙面のキャプチャを少しだけご紹介。
本書を手に取ったら、まず全ページをパラパラ見てみてください。たくさんのイラストが多彩なレイアウトで掲載されており、ワクワク感が溢れてきます!
では中身を見てましょう。
本書は5章構成で、第1章ではイラストのディレクションについて発注段階から納品後まで全部を学べます。イラストレーターをどこで見つけたらいいのか? クライアントへの提案は? 描いてもらう時に何をどう伝えればいいのか? 打ち合わせやフィードバックのポイント、納品前のTODO、納品後にすべきことなど、ディレクションに関することがすべて分かります。
解説のイラストだけでなく、事例としてのイラストも非常に豊富で、眺めているだけでもかなり楽しめます。
内容も非常に濃く、解説もていねいで、楽しいイラストとともに理解も深まると思います。例えば、イラストレーターを探す時には、どんな内容をどんな印象にどんな表現方法で描いてほしいか条件を定めておくと候補を絞るのが簡単になります。この前段階のイラストレーターをどこで探せばいいかは、本書をご覧ください。
ディレクションにおいて、対クライアントも非常に重要です。提案方法やプレゼン方法、メールの書き方など、実際に行う業務内容がていねいに解説されています。
そして、イラストレーターとのやり取りも重要ですよね。伝えるべき要件の項目、納品方法、スケジュール、料金・支払い、使用範囲・期間、著作権、契約書など、豊富な事例とともに解説されています。また、思っていたのと違う成果物にならないように、どういったことに気をつければよいかさまざまな事例も掲載されています。
納品までのTODOとして、イラストレーター・デザイナー・クライアントごとにやるべきこともまとめられていて便利です。納品までの工程に漏れがないか確認しておきましょう。
イラストが完成したら、それをどのようにデザインで使用するか、アレンジ方法なども豊富な事例が掲載されています。
ここまででもボリュームたっぷりですね。でも上記は第1章のみです。
第2章では、イラストを用いた成果物がどのようにつくられたのか実制作のデザインプロセスが豊富に掲載されています。
イラストが使用された実際のプロジェクト10個が4-6ページずつ紹介されており、イラストレーターの選定、クライアントへの提案、イラストのラフ、展開などが分かります。目にしたことがあるイラストもあると思います。
第3章は、事例集。イラストとデザインとコンテンツが魅力的に絡まりあった事例が、制作者のコメントとともに紹介されています。ウンナナクール、ナイキ、コンバース、ルミネをはじめ、スマホアプリなど、イラストが効果的に使用されています。
第4章は、現役で活躍されているイラストレーターやアートディレクターのインタビュー集。仕事との向き合い方、協働のあり方、イラストレーションに対する思い、仕事のきっかけなど、参考になる話がたくさんです。
最後の第5章は、イラストの権利。著作権や契約について知っておくべきことが解説されています。ケーススタディとして、実際の案件でありがちな疑問点も詳しく解説されています。
たのしく、イラストディレクション!の目次
たのしく、イラストディレクション!の目次
たのしく、イラストディレクション!の目次
イラストのディレクションを解説した書籍は、初じゃないでしょうか。
イラストもたっぷりで、解説も非常に充実しています。テクニック的な解説はありませんが、イラストの個性や魅力をどのように効果的にデザインで使用すればよいのか、前段階から納品後までその過程がくわしく解説されています。
イラストの仕事に携わる人は、目を通しておいて損のない一冊です。
献本の御礼
最後に、献本いただいたビー・エヌ・エヌの担当者さまに御礼申し上げます。
当サイトでは随時、献本を受け付けています。
お問い合わせは下記よりお願いいたします。
sponsors