Cursorをこれから使用する人にお勧めの解説書、コードやテキストを書くときの効率アップにつながる方法を詳しく解説 -Cursor完全入門
Post on:2025年3月19日
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AIコードエディタのCursorってどうなの? エディタはテキスト編集にしか使わないけど役立つの? HTMLやCSSにもAIが役立つの? アプリ開発もAIでできるの? Gitとかは大丈夫?
そんな疑問を解決してくれるCursorの入門書を紹介します。入門書とは言っても内容はかなり濃く、非常に役立ちます。
本書は本日3/19が、発売日!

表紙に既視感を覚えた人は、大正解!
本書は「Visual Studio Code完全入門」(紹介記事)「Docker&仮想サーバー完全入門」(紹介記事)「Notionプロジェクト完全入門」(紹介記事)のシリーズ最新刊、第4弾となる「Cursor完全入門」です。
ちなみに、表紙のイラストは「VS Code完全入門」と同一人物で、すこし成長した姿がイメージされています。以前はVS Codeを使用していたけど、最近はCursorを使用しています、という感じでしょうか。
Kindle版も発売されています!
書籍版かKindle版のどちらにするか悩む必要はありません。なんと、Amazonで書籍版を購入すると、特典で電子版(PDF)もついてきます!
版元様より許可をいただいたので、紙面のキャプチャを少しだけご紹介。

Cursorは、Anysphereが開発・提供しているAIコードエディタです。対応OSはWindows 10/11, macOS, Linux、最大の特徴はAIを活用してエディタでの作業を効率化できることです。
Visual Studio Codeをフォークして開発されており、エディタの基本機能やUIはほぼ同じ。もちろん、機能拡張もVS Codeのものが使用でき、Cursorのインストール時には使用しているVS Codeの機能拡張を引き継げるので移行も簡単です。

Cursorが提供する主なAI機能は、自然言語によるコード生成、Tabキーによるコード補完、自動リファクタリング、エラーの検出と修正、ドキュメントの自動生成などがあります。
AI機能はプランによって異なり、2025年3月現在、Hobby(無料)Pro(20ドル/月)Business(40ドル/1ユーザー/月)があります。本書ではProプランを使ってCursorの使い方が解説されており、Hobbyプランでも回数制限はありますがAI機能を利用できます。また、アカウント作成時にはProプランを2週間トライアルで利用できます。詳しくはCursorの料金プランをご覧ください。

本書の構成は全6章で、Cursorの導入から基本操作、テキスト編集、Web制作での使い方、簡単なアプリの開発、Gitの利用まで詳しくていねいに解説されています。
第1章はCursorの導入で、インストール手順、アカウント作成、初期設定、画面構成などがコンパクトにまとめられています。Cursor自体はUIを日本語に変更できますが、インストール時は英語です。VS Codeの機能拡張の移行なども英語で表示されるので、ご注意ください。

第2章はCursorの基本操作で、テキスト編集、Markdown編集、ワークスペース、検索・置換など必要な操作を学びます。基本的な操作はVS Codeを踏襲しているので、何の違和感もなく使用できると思います。
エディタをテキスト編集にしか使わないという人にもAIの恩恵はたくさんあります。Tabキーによるオートコンプリート機能やCtrl+Kによるプロンプトなど、便利な機能が揃っています。翻訳はもちろん、文章の校正や要約、文体の変換なども簡単に行えます。また、AIを使って文章の構成を考えたり、テキストを入力中にそれに続くテキストを生成したりなど、テキスト編集にもAIは役立ちます。
※上記は「翻訳はもちろん、」と書いた後は、CursorのAIによる自動生成です。

第3章は設定とカスタマイズ。VS Codeと同じく「設定」からフォントや行番号の表示方法や保存方法やテーマなどを設定できます。また、VS Codeと同じくsetting.jsonもあり、高度な設定はこのファイルからできます。
この章はVS Codeを使ったことがある人なら、特に問題なく進めると思います。

第4章はいよいよCursorによるWeb制作時の使い方です。
Tabキーによるコード補完やCtrl+KなどCursorのみのAI機能もあり、<html>
と書いただけで、head
やtitle
などそれに続くコードの候補が表示されます。テキストを表示していれば、h1
やp
で囲ってくれます。もちろん、閉じタグなどの補完も完璧です。
また、VS Codeの機能拡張がCursorで使用できるのも大きな利点です。

AIをWeb制作やプログラミングで使うコツは、一気に完成形を作ろうとしないことです。まずは、AIにたたき台をつくってもらいます。ここではプロンプトに「ポートフォリオを作成してください。構成要素は(以下、略)」と入力すると、左ページのようにAIがHTMLとCSSでポートフォリオページを作成してくれます。

たたき台として生成したコードは、AIで少しずつ修正を加えながら、完成形に近づけていきます。たとえば、Ctrl+Kを使用するとAIでコードを編集・作成できます。また、コンテンツを追加したいときは、Tabキーを使用するとAIで次の編集内容を予測しコードを生成します。

生成したWebページのデザインや内容の改善点、コーディングポリシーに沿っているかなどもCursorのAI機能に指摘してもらうこともできます。
ちなみに先日紹介したピクセルアイコンのサイトは、コーディングの経験がないデザイナーの人が、CursorのAIを使用してTailwind CSSで実装したそうです。

ほかにも、HTMLやCSS編集に役立つ機能、コードの整形、CSSとHTMLの行き来、コード入力に役立つ機能など、VS Codeで便利だった機能拡張はCursorでも利用できます。

第5章はAIチャットボットのアプリをCursorのAIを使用して作成します。AIを使用すると、必要なライブラリやインストール方法、さらにはデバッグまでCursorのAIがしてくれます。また、分からないソースコードなどはAIが解説してくれます。

最後の第6章はCursorからGitを使う方法。ローカルリポジトリの作成、コミット、プッシュ、プル、ブランチの作成・切り替え、コンフリクトの解決など、大半の操作はCursorから行えます。
Cursor完全入門の目次

Cursor完全入門の目次

Cursor完全入門の目次

Cursor完全入門の目次

Cursor完全入門の目次
私はCursorを使用してまだ日が浅いですが、もう生成AIなしのエディタには戻れないかもしれません。それほど完成度が高く、また利便性も非常に高いエディタです。また、VS Codeを使用している人なら移行はインストール時に設定や機能拡張を取り込んでくれるので、非常に簡単です。もちろん、移行せずにゼロから環境を作るのも本書があれば簡単です。
AIコードエディタの選択肢としてClineやWindsurf EditorやTabnineやZencoderなどもありますが、まずはCursorを使用してみることをお勧めします。
献本の御礼
最後に、献本いただいたインプレスの担当者さまに御礼申し上げます。
当サイトでは随時、献本を受け付けています。
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