これで自作のフォントを作成できる! Glyphs Miniの使い方を初心者向けに基本からていねいに解説した解説書 -Glyphs Mini & イラレでフォントデザイン
Post on:2023年10月27日
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オリジナルのフォントを作ってみたい! フォントの自作ってどうやればできるの? そんな人にお勧めのGlyphs MiniとAdobe Illustratorでフォントを作成する解説書を紹介します。
Glyphs Miniは低価格ながら日本語フォントにも対応しており、ひらがな・カタカナだけでなく、漢字(常用漢字・JIS第1水準・JIS第2水準)もサポートしています。
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著者は当ブログでもお馴染み、フリーのアイヌフォント「アリッコ」「マカロ」などをリリースされているAngel Vibes氏。
本書はそんな著者がフォント制作に使用しているGlyphs Miniの使い方を初心者向けに基本からていねいに解説した解説書です。Glyphs Mini単体の解説書は、国内では初だと思います。書籍は、電子版のみの販売となっています。
著者さまからビジターにメッセージをいただきました!
フォントデザインに興味はあるけれどプロセスが複雑そうなので敬遠、、、という方に、本書はオススメです。フォントの下書きから、Glyphs Miniでのデータ書き出しまでのプロセスを、本書ではしっかりまとめています。
アルファベット大文字から、まずは試してみませんか? ちょっとでも興味があるならぜひ!
新しいフォントデザイナーの爆誕を期待しています。
Angel Vibes
著者様より許可をいただいたので、紙面のキャプチャを少しだけご紹介。
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本書は5章構成で、まずは「フォントの基礎知識」から。フォントをデザインする前にこれだけは知っておきたいフォントの基礎知識を学びます。「グリフ」「字形」など聞き慣れない用語がでてくるかもしれませんが、モリサワのフォント用語集に基づいて解説されています。
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第2章は、Glyphs Miniの概要。Glyphs Miniは、Glyphsの廉価版で、日本語版もあり、日本語フォントの編集にも対応しています。価格はGlyphysが299ユーロで4万円台の後半、Glyphs MiniはApp Storeで7,000円(2023年10月現在)で購入できます。また、30日間の無料体験版もあります。
著者様はGlyphsとGlyphs Miniの両方を使用しており、簡易的に使用する際はGlyphs Miniの方が使いやすく手放せないそうです。
GlyphsとGlyphs Miniの違いは、Glyphsでは細かい設定が可能で日本語の縦書きにも対応していることです。Glyphs Miniも日本語フォント(常用漢字・JIS第1水準・JIS第2水準)を作成できますが、縦書きには非対応です。
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第3章は「フォントデザインの工程」。本書で解説するフォントデザインの流れは、Adobe Illustratorでベクター画像を作成し、Glyphs Miniに取り込んでフォントファイル化します。他にはGlyphs Mini上で画像を作成する方法もあり、これらの工程はGlyphsも基本的には同じです。
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いよいよ「実際に作ってみる」です、第4章はその前編。フォントのラフスケッチを描き、Illsutratorでトレースしてベクターデータ化します。フォントデザイン用の用紙は、サポートサイトからダウンロードできます。
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第5章は「実際に作ってみる・後編」この章が本書のメインともいえるGlyphs Miniでフォントを編集し、フォントファイル化します。
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フォントのベクターデータをGlyphs Miniに取り込み、グリフ一つひとつをデザインしていきます。グリフ設定やフォント設定や出力設定などは手順通りに進めれば迷うことなくできると思います。
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時間が一番かかるのがスペーシングとカーニングの調整かもしれません。スペーシングとカーニングはフォントを使用した時の文字と文字のアキ(空間)を調整するもので、このアキのバランスが良いとフォントの見た目も良くなります。
スペーシングとカーニングが完了したら、あとはフォントファイルを書き出して終了です。もちろん、本書では書き出しの際の設定もていねいな解説があり、これで世界で唯一のあなただけのフォントが完成です!
Glyphs Mini & イラレでフォントデザインの目次
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Glyphs Mini & イラレでフォントデザインの目次
自作フォントを作ってみたい! という人にぴったりの一冊です。始めるのに何が必要なのか、フォントをデザインする手順はどうすればよいのか、どうせ作るのならある程度本格的に作りたい、そんな要望を本書は叶えてくれます。
本書をきっかけにフリーフォントや有料フォントを作成した際には、当ブログで紹介するかもしれません。
献本の御礼
最後に、献本いただいた著者さまに御礼申し上げます。
当サイトでは随時、献本を受け付けています。
お問い合わせは下記よりお願いいたします。
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