すぐに実践したくなる!リンクがGoogleなどの検索エンジンのランキングにどのように影響を与えているか分かりやすく解説

リンクが検索エンジンのランキングにどのように影響を与えているかを分かりやすく解説した、すぐに実践できるリンクに関する7つのセオリーと実装のアドバイスを紹介します。

GIFアニメーションを使った解説は、SEOやGoogleってなんだか分かりにくいという人でも非常に分かりやすいと思います。

サイトのキャプチャ

7 Illustrations of How Topical Links Impact Rankings, in Theory and Practice

下記は各ポイントを意訳したものです。
※当ブログでの翻訳記事は、元サイト様に許可を得て翻訳しています。

ハブとオーソリティページ

はじめに「Hilltop アルゴリズム(Hilltopのドキュメント)」を紹介しましょう。

Googleの初期に、Larry Page氏が人気に基づいてどのようにページをランク付けすべきかを見つけ出し、「Hilltop アルゴリズム」はAuthority(権威性)に関してどのようにページをランク付けすべきか考え出され、そのページににリンクしている「Expertページ」を探しだすことで完成しました。

「Expertページ」とは、話題になっている適切な他のページに多くリンクするドキュメントのことです。もしそのページが「Expertページ」からリンクされているのであれば、そのトピックに関してAuthority(権威性)があると判断され、より高くランクされる傾向があります。

ハブとオーソリティページの概念図

上記はハブとオーソリティページの概念図で、Googleや他の検索エンジンから奨学金を受けているコーネル大学の教授: Jon Kleinberg氏は下記のように述べています。

良いハブというのは、多くの良いオーソリティを指し示すページです。良いオーソリティとは、多くの良いハブによって指し示されるページです。
PDF: Authoritative Sources in a Hyperlinked Environment

これらは、より良い検索結果を作り出す説得力のあるソリューションでした。わたし達がこれらのコンセプトが使われていることに気がつきませんでしたが、Googleは2003年に「Hilltop アルゴリズム」として獲得していました。

アンカーテキスト

リンクには、膨大な情報が含まれています。例えばリンクのテキストが「流行のお店」だったら、そのリンクされているページはお店(おそらく人気がある)についてである可能性が高いです。

これはGoogle PageRankの背後にあるアイデアになっています。正しいアンカーテキストが使われている利益のあるリンクは、そのテキストに類似したフレーズでのランク付けに影響を与えることができます。

アンカーテキストの概念図

「ここをクリック」というアンカーテキストと比べた場合に、なぜアンカーテキストに分かりやすい説明的なものを使用すべきかは下記で説明されています。
参考: opposed to generic "click here"

アンカーテキストの先にある目標ページが何についてであるか(タイトルやリンクを取り巻くテキストを含め)文脈上のヒントを提供することができます。アンカーテキストは長い間SEOでその重要性が間違いないとされていましたが、他の要素の影響は証明するのが困難でした。

トピック センシティブ ページランク

ツールバーのPageRankは動作しませんが、PageRankは確かに存在しています。

PageRankのテクノロジーは、検索インデックスを通じてあらゆる種類の異なるランキングのシグナルを配分するために使われることができます。Googleのソフトウェア・エンジニアのTaher Haveliwala氏によると、最も普通の例が人気(popularity)と信頼(trust)で、もう一つのシグナルが話題の関連性(topical relevance)です。
参考: Topic Sensitive PageRank

トピック センシティブ ページランクの概念図

このコンセプトは、トピックで孫ページを分類するときにうまく機能します。これらのページにあるリンクすべてが、少量のトピック センシティブ ページランクを与えることになるからです。

これはユーザーが実際に検索した際に、そのキーワードに関連が高いトピックとしてより高くランクされることになるでしょう。

リーズナブル サーファー

すべてのリンクが平等というわけではありません。
参考: All Links are Not Created Equal

Googleの「リーズナブル サーファー」の特許の背後にあるアイデアは、ページ上の特定のリンクが他のリンクより重要な場合に、そのリンクにウェイトを多く割り当てます。例えば、下記のようなリンクです。

  • Prominent links:
    HTMLでより重要にマークアップされているリンク
  • Topically relevant links:
    ソースドキュメントとターゲットドキュメントの両方に関連性があるリンク

逆に、それほど重要ではないリンクは、下記のようなリンクです。

  • 利用規約やフッタのリンク
  • バナー広告
  • ドキュメントと無関係なリンク

重要なリンクは「リーズナブル サーファー」によってクリックされる可能性が高いため、そのトピックに対する適切なリンクとして評価されます。

リーズナブル サーファーの概念図

ソースドキュメントと結びつけられるトピックの集まりがターゲットドキュメントと結びつけられるトピックの集まりと関係があるとき、リンクはソースドキュメントのそれがターゲットドキュメントのそれと無関係であるときより選択される可能性が高いです。
参考: United States Patent: 7716225

フレーズベースのインデックス

ビックリさせるつもりはありませんが、「フレーズベースのインデックス」はあなたの混乱させる難しいコンセプトかもしれません。

理解する上で重要なことは、フレーズベースのインデックスを付けることがサーチエンジンにとってソースとターゲットページの両方で関連したフレーズを探すことにより、どんなリンクの関連性でもスコアを可能にするということです。より関連したフレーズであるほど、それだけスコアがより高くなります。

フレーズベースのインデックスの概念図

最も適切なリンクに基づいてドキュメントをランク付けすることに加えて、フレーズベースのインデックスを付けることはサーチエンジンがそれほど適切ではないリンクに対しても冷静に判断するということです。

  1. スパムとオフトピックのリンクを軽視
    オフトピックとは関係が無いトピックのことで、例えばクッキーレシピのページからギャンブルのサイトに貼られたスパムリンクは、非常に少ないながらも関連性に基づいたスコアを得るでしょう。
  2. Google Bombing
    Google Bombing(爆撃)はページ自身に無関係なアンカーテキストのリンクを大量に持たせることで、ある特定のフレーズでそのページのランクをアップさせようとするものです。フレーズベースのインデックスを付けることは、ページで実際のテキストに対して関連性のあるリンクを得ることで、Google Bombingを止めることができます。

もちろん、このような無関係なリンクは割り引いて考える必要があります。

ローカル インナー コネクティビティ

「ローカル インナー コネクティビティ」は、それぞれのページがすべての他のページにどれぐらいリンクされるか考慮することに基づいて、検索結果の順番を変える再ランキングのコンセプトを示します。

簡単に言うと、ランクが高いページから多くリンクされているページの方がより少ないページより重要ということです。

ローカル インナー コネクティビティの概念図

上の図は、3つのページからリンクされているページの方が、1つからリンクされているページよりランクが高くなっています。

このことはあなたが必要としているリンクの使い方についてヒントになるでしょう。あなたのターゲットとなるキーワードで既に高くランクされているページが重要です。

ゴールデン クエスチョン

もしこれまでのコンセプトが複雑だと思うなら、良いニュースがあります。あなたがあなたのページでリンクを構築しようとするとき、実際にこれまでのコンセプトを理解しなくても大丈夫です。

リンクが話題になってあなたのサイトに関係があるかどうか理解するためには、あなた自身にリンク構築の「ゴールデン クエスチョン」をしてください。
「このリンクは、私のサイトに関心のあるビジターを連れてきますか?」

ゴールデン クエスチョンの概念図

この質問の結果は、Googleのエンジニアがリンクを評価するときに決定されます。あなたは実際のアルゴリズムを理解しないでも、良い結果に到達することができます。

あなたがコントロールするサイト間のリンク

あなたが知っておくべき重要なことの一つがこれです。
Googleの特許や技術のほとんどすべてで、あなたのサイトと関係のないサイトからの公平なリンクだけを数え、サイトと前から存在している関係を通してお互いと関係があるページ間のリンクを割り引きます。

これが意味することは、内部リンクやあなたが所有するサイト間でのリンクはそれほど貴重ではないということです。言い換えると、提携していないサイトからのリンクははるかに多くの価値があります。

話題のリンクの影響をリサーチ

わたし達は、特に話題のアンカーテキストについてより高い順位にある特定のリンクの特徴を関連づけることが可能です。

下の図は我々のサーチエンジンのランキング要因からの結果のサンプルで、リンクの特徴がGoogleのより高いランクに結びつけられることが分かります。その相互関係は確かに因果関係ではないかもしれませんが、ヒントになることは覚えておいてください。

リンクの特徴とランキングの関係

参考: Search Engine Ranking Factors

このグラフで興味深い点は、部分的と正確に一致しているアンカーテキストのリンクがより高いランキングに関係しており、それらはどちらも1ページにリンクしているユニークなサイトの全体的な数より勝っています。
このことは、話題になっている適切なリンクを含めた多種多様なリンクタイプを持っていることが最も良いという考えを支持するものです。

SEOに効果的なリンクを構築するための実践的なアドバイス

SEOに効果的なリンクを構築する時は、下記のアドバイスを考慮してください。

  1. 実施する: 効果的なリンクのために、リンク先が分かる説明的なアンカーテキストを使用してください。このことは内部リンク、他のサイトからの外部リンク、無関係外部サイトからのリンクにも適用されます。
  2. 避ける: 一般的、もしくは説明的ではないアンカーテキストは避けてください。
  3. 実施する: 有名で話題になっているサイトとの関係を求めてください。特にあなたのターゲットとなるキーワードでランキングされているサイト、多くのオーソリティサイトにリンクする「Expertページ」は重要です。
  4. 避ける: リンクの最適化はほどほどにすべきです。特に、正確に一致するアンカーテキストとキーワードの繰り返しは避けたほうがよいでしょう。
  5. 実施する: 適切なページからのリンクを目指してください。ターゲットとなるトピックに関連のあるページのタイトルや内容、関連したフレーズなどが含まれます。
  6. 実施する: 人々がクリックする可能性が高いと思われるリンクを目指してください。理想的なリンクは話題性があり、目立つ位置に置かれるものです。
  7. 避ける: 不自然なリンクの構造は避けてください。不自然な種類のリンクは下記を参考にしてください。
    参考: What is an Unnatural Link?

最終的にリンクで大切なことは、高品質で話題になっている適切なコンテンツからのリンクを得ることです。

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