Adobe XDは確実に進化している!テキストには依存せず、アクセシブルなUIを構築するためのUIキット
Post on:2019年12月20日
先月のAdobe MAXを経て、Adobe XDも大きく進化しましたね。
リアルタイムの共同編集、ドキュメントの履歴、共有モードといったワークフローに役立つものをはじめ、コンポーネントのステート、ホバーのアクショントリガー、プラグインマネージャー、Sketchファイルとの互換性強化などアプリ自体の機能も進化しています。
2020年に向けてこれから増えてくるであろう、テキストには依存しないUIを構築するためのUIキットを紹介します。
「テキストには依存しないUI」とは何か?
簡単に言うと、音声UIや拡張現実(AR)のことです。
世界では20%が読み書き能力に欠け、アメリカでは43%が識字能力の低い状態です。視覚障がいは、アメリカだけでもさらに3千4百万人に関連します。そして、失読症などの読み書きに関する障がいは人口の最大15%に影響するかもしれません。こうした識字に関わる障がい者は誰もが、テキストに大きく依存するUIを利用できない可能性があります。特に、テキストが分かりやすいアイコンと共に提供されていない場合は問題です。アイコンは情報を伝えることができ、適切なコントラストとシンプルな形状であれば、視覚障がいを持つ人々にはテキストよりも識別しやすいこともあります。
Adobe XDでは、音声機能付きプロトタイプのデザインにも対応しています。
この機能を使ったのが、「Text-Free UI Kit」です。
UIキットの素材は下記ページのちょい下「Text-Free UI Kit for Adobe XD」をクリックすると、ダウンロードできます。
インクルーシブな体験を画面を越えてデザインするためのUIキット | アドビUX道場
さっそくダウンロードしてみました。
Text-Free UI Kit
UIキットの目的は、テキストフリーの体験にも使い道や意味を持つ場面があることを伝えつつ、画面を越えてデザインしたいデザイナーのための見取り図になるものを提供することです。
About
コンポーネントとアイコンのライブラリも含まれています。メニューに使えるシンボルなど、画面のデザインを始めるのに役立つ素材集です。
Components
Example 1は音声コマンドとARによる指示の組み合わせにより、ユーザが目的地への道のりを見つけることを支援するナビゲーションアプリです。
Example 1
Example 2は見慣れないものや場所を特定し、日々の暮らしの中で出会うかもしれない一般的な問題を解決するバーチャルアシスタントです。
Example 2
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