Creative Marketの新しいライセンス形態、変更されたフォントのライセンスを解説
Post on:2019年7月19日
フォントをはじめ、さまざまなデザイン素材を販売しているCreative Marketで、フォントの新しいライセンス形態が適用されるようになりました。
以前購入されたものはその時点のライセンスが適用され、今後はこの新しいライセンスが適用されるので、注意が必要です。簡単に言うと、デザイン用・Webフォント用・ゲーム用・E-PUB用、それぞれ異なるライセンスを購入する必要があります。
Font Licenses -Creative Market
新しいライセンスは、下記の4つです。
MyFontsなども個別の形式を取っており、これから増えるでしょうね。
新しくなったフォントのライセンス
それぞれのライセンスを簡単に説明します。
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- Desktop License
- WebサイトとWebアプリ、ゲームや紙デザインにラスタライズ形式でのみフォントを利用できます。個人でも商用でも利用できます。
- フォントファイルの埋め込みには利用できません。
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- Webfont License
- WebサイトとWebアプリに埋め込みフォントを利用できます。
- デスクトップ用として利用できません。また、ゲームやE-PUBにも利用できません。
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- App License
- ゲームにフォントを埋め込むことはできますが、抽出することはできません。
- WebアプリとWebサイト、紙デザインなど、デスクトップ用としてフォントを利用できません。E-PUBにも利用できません。
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- E-pub License
- E-PUBにフォントを埋め込むことはできますが、抽出することはできません。
- WebアプリとWebサイト、紙デザインなど、デスクトップ用としてフォントを利用できません。ゲームにも利用できません。
フォントの使用形態に合わせたライセンスになりました。
そして、気になるのが価格です。
Hello Pretty! Casual Brush Font
すでに、この新しいライセンス形態は適用されています。ほとんどのフォントで、デスクトップ用がもっとも安く、ゲーム用がもっとも高額になっています。
私が以前購入した時はStandard Licenseで20ドルだったので、デスクトップ用であれば、値下げと言えるかもしれません。
FAQに気になるポイントがあったので、いくつか紹介します。
- フォントをロゴに使用できますか?
- ロゴの主要な要素でない限り、ロゴの一部としてフォントを使用することができます。ただし、商標登録する場合は、資産の権利を放棄する必要があり、フォント自体に権利を行使することはできません。
- チームの複数のメンバーがデスクトップフォントを使用できますか?
- 使用する人数分のライセンスが必要です。
- Webfontライセンスでフォントを使用する方法を教えてください。
- CSSファイルの中で@font-faceセレクタと一緒にライセンスされたwebfontを使うことだけができます。
- Webfontフォルダに含まれているTTFまたはOTFフォントを使って、デスクトップ上でデザインすることはできますか?
- いいえ、できません。Webフォント以外の他の使用を禁止しています。
- 有料広告をデザインするためのライセンスはどれですか?
- デスクトップライセンスです。
- 購入したフォントはどこに保存できますか?
- 個人サーバー、プライベートクラウドストレージサービス、クラウドベースのデザインアプリ、ライセンシーによって完全に所有および管理されているデジタルアセットマネージャーにのみアップロードできます。
参考までに、過去に購入したライセンスについても言及されています。
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- 2015年12月9日より前
- 購入されたすべてのフォントは、SimpleLicenseです。
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- 2015年12月9日以降および2016年2月22日より前
- 購入されたすべてのフォントは、Standard License V1です。
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- 2016年2月22日以降および今回のライセンスのリリースより前
- 購入されたすべてのフォントは、Standard Licenseです。
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- 今回のライセンスのリリース以降
- 購入されたフォントは、Desktop、Webfont、App、E-pubのいずれかまたは複数のライセンスで利用できます。
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