Chrome 127で新しく追加された3つのCSSの機能、使用するフォントに関係なく読みやすくするなど
Post on:2024年7月29日
Chrome 127で追加された、CSSの新しい機能3つを紹介します。
今回のアップデートでは、使用するフォントに関係なく読みやすさを確保したり、生成コンテンツ内の代替テキスト、iframeでのビュー遷移のサポートなど、Web制作者は要チェックです!
New in Chrome 127
Chrome 127 beta
下記は各ポイントを意訳したものです。
※元サイト様のライセンスに基づいて翻訳しています。基づいてというのは、貢献部分に関して同ライセンスも含みます。
はじめに
7/24にリリースされたChrome 127で3つのCSSの新しい機能が追加されました。対象となるChrome 127は、Android、ChromeOS、Linux、macOS、Windowsに適用されます。
以下、その3つの新しいCSSの機能を紹介します。
font-size-adjustプロパティ
第一選択のフォントファミリが使用できず、フォールバックのフォントが使用され、そのアスペクト値が異なる場合、文字の読みやすさが低下する可能性があります。
CSSのfont-size-adjust
プロパティを使用すると、フォールバックのフォントサイズを調整して、アスペクト値(小文字の高さをフォントサイズで割った値)の一貫性を保つことができます。これにより使用するフォントに関係なく、テキストが同じように表示されます。
font-size-adjust
プロパティは、Safari 17, Firefox 118からすでにサポートされており(CanIUse)、Chrome 127ではフォントメトリックと値を渡す2つの値の構文がサポートされます。
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.text{ font-size-adjust: ex-height 0.5; } |
ex-height
はデフォルト値で小文字xの高さ、他にもcap-height
, ch-width
, ic-width
, ic-height
が設定できます。
さらに詳しくは、下記をご覧ください。
生成コンテンツ内の複数引数の代替テキスト
CSSのcontent
プロパティを使用すると、下記のようにアクセシビリティ用の代替テキストを設定できます。
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.has-before-content::before { content: url("cat.jpg") / "かわいいネコ"; } |
上記のCSSでは、代替テキストが単一の文字列で記述されていますが、これはChromeはすでにサポートしています。Chrome 127では代替テキストに任意の数の要素を設定できるようになり、文字列に加えてattr()
関数も設定できます。
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.has-before-content::before { content: url("cat.jpg") / "かわいい " attr(data-animal); } |
さらに詳しくは、下記をご覧ください。
iframeでのビュー遷移のサポート
View Transitions APIはChrome 111でサポートされた新機能ですが、Chrome 127以降ではメインフレームと同じオリジンのiframe
で同じドキュメントの同時ビュー遷移が利用できるようになります。
これまではメインフレームが同時に遷移を実行している場合、同じオリジンのiframe
でdocument.startViewTransition
でビュー遷移を実行することはできませんでした。iframe
の遷移は自動的にスキップされていました。しかし、Chrome 127以降は遷移が実行されます。
iframe
での同じオリジンのクロスドキュメントのナビゲーションでのビュー遷移もサポートされます。
View Transitions APIがどういうものなのかは、下記をご覧ください。
パネルが伸び縮みしながら配置が入れ替わるお弁当箱みたいなUI、View Transitions APIでCSSアニメーションが進化する
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