UIに使用する色のコントラストをAIで検証、基準を満たしていないときはデザインに合った代替色を提案してくれる無料ツール

AIを使用して前景色と背景色のコントラスト、WCAG 2.1および2.2のAA/AAA基準を満たすアクセシブルな色の組み合わせをテストし、さらにその組み合わせに合った色で基準に満たした色も提案してくれる無料ツールを紹介します。

チェックしてくれるツールはこれまでにもありましたが、デザインを損なうことなく代替となる色をAIで提案してくれるツールは、これが初だと思います。

UIに使用する色のコントラストを検証、基準を満たしていないときはデザインに合った代替色を提案してくれる無料AIツール

WCAG Color Contrast Checker

WCAG Color Contrast CheckerはUIデザインで使用する色の組み合わせが、WCAG 2.1および2.2のAA/AAAに準拠しているかをすぐに確認できる無料ツールです。

AA/AAAに準拠していない場合は、AIによって準拠している色の中で組み合わせに合った色を提案してくれます。

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WCAG Color Contrast Checker

WCAG Color Contrast Checkerの主な特徴は、4つ。

  • AIによる色の組み合わせのチェック、さらに提案
    AIでコントラスト比を瞬時にチェック、5,000種類以上のアクセシブルな色の組み合わせで学習した機械学習が、デザインの美しさを損なうことなく代替色を提案します。
  • WCAG 2.1および2.2準拠
    WCAG 2.1および2.2のガイドラインに完全準拠。テキストの通常サイズと大きなサイズの両方について、AAおよびAAA規格に準拠した検証をリアルタイムに行い、合否を即座にフィードバックします。
  • アクセシビリティ
    デザインが規制基準を満たしていることを確認することで、ADA準拠リスクを軽減し、アクセシビリティ訴訟を回避できます。
  • 優れたUXとSEO
    アクセシブルなデザインは、すべてのユーザーの読みやすさを向上させ、セマンティックHTMLのベストプラクティスによって検索ランキングを向上させます。

WCAG Color Contrast Checkerの仕組みは、下記の通り。

  1. 分析:テキストと背景色が読み取られ、知覚色空間に変換。
  2. 計算:WCAGコントラスト比がリアルタイムで計算。
  3. 生成:指定された色がWCAG基準を満たさない場合、AIが代替色を提案。
  4. 検証:結果は、テキストの通常サイズと大きなサイズでAA/AAA基準の合格または不合格を表示。
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WCAG Color Contrast Checkerの仕組み

アクセシビリティにおいてコントラストは、重要です。

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コントラストが重要な理由

WebサイトやスマホアプリのUIでコントラストが低いと、視覚障害、色覚異常、加齢による視力低下のある人にとってコンテンツが読みにくくなるからです。

  • 視覚障害
    テキストと背景のコントラスト比(輝度差)は、読みやすさに直接影響します。WCAGでは、人間の目が明るさをどのように認識するかをモデル化した数式を使用しています。コントラストが低いと目に負担がかかり、視覚障害のあるユーザーは利用しにくくなります。
  • 色覚異常
    全世界で3億人以上が何らかの色覚異常を抱えています。赤緑色覚異常(第一色覚異常、第二色覚異常)がもっとも一般的です。十分なコントラストがあれば、色相に関係なくテキストと背景を区別できます。このWCAG Color Contrast Checkerで確認できます。
  • 加齢による視力低下
    コントラスト感度は加齢とともに低下します。2050年には、60歳以上の人口は20億人を超えると予測されています。WCAG AA(標準テキスト4.5:1、大文字テキスト3:1)および可能な限りAAAの基準を満たすことで、すべてのユーザーにとって読みやすい製品を提供できます。

WCAG Color Contrast Checkerの使い方は簡単、登録など面倒なことは一切不要です。

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WCAG Color Contrast Checker

右パネルの「Set Your Colors」で背景色を「Background Color」に、テキスト色を「Text Color」に設定するだけです。ためしに、当ブログの背景色とテキスト色を入力してみました。

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当ブログの背景色とテキスト色を入力

通常サイズも大きなサイズもWCAG AAをクリアしています。と、コントラスト比を確認して色を決めたので、そうならないと困ります。

次は準拠していない組み合わせ、テキスト色を変更して不合格になる色に変更してみました。

不合格になる色に変更

不合格になる色に変更

右上のパネルでAIによるWCAGをクリアする色がいくつか提案されます。

AIが提案した色の組み合わせ

AIが提案した色の組み合わせ

色の組み合わせが、Webページでどのように見えるのかプレビュー機能も備わっています。ヘッダ・フッタ・ボタン・ナビゲーション・見出し・テキストなど、基本的な要素やコンポーネントがあるので、よく分かると思います。

コントラストのプレビュー機能

コントラストのプレビュー機能

Figma用のプラグインも用意されており、Figma上で直接コントラストを確認することもできます。

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A11y - Smart Color Contrast Checker -Figma

その他のツールとして、アクセシビリティ基準を維持しながら、調和のとれた色合いを作成できるジェネレーターも利用できます。こちらも無料です。

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Tint and Shades Generator

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