2分で分かる!Sketchのさらに便利になった新機能を徹底解説
Post on:2015年11月5日
今年からSketchを使用するようになったのですが、使えば使うほど便利だなぁ、と実感する毎日です。そんなSketchは先日3.4にバージョンアップし、デザインのワークフローを改善する新しい機能がたくさん追加されました。
さらに便利になったSketchの新機能の使い方を分かりやすいアニメーションGIF付きで紹介します。
Visualize Sketch 3.4 New Features
Sketch 3.4の公式アナウンスは、下記ページを参考にしてください。
下記は各ポイントを意訳したものです。
※当ブログでの翻訳記事は、元サイト様に許可を得て翻訳しています。
- 1. アートボードをローカルネットワークで共有
- 2. コピーペーストの強化
- 3. 自動保存をオフにした方がいいのはどんな時?
- 4. Material Designのアイコン作成
- 5. ビットマップ画像をクイックマスク
- 6. グループ内要素の距離を測定
- 7. 表示・非表示アイコンのロック
- 8. 市松模様のパターン
- 9. 画像の置き換え
- 10. プラグインの管理
- 11. ズーム・選択ズーム機能
1. アートボードをローカルネットワークで共有
Sketchのアートボードをブラウザ経由のローカルネットワークで共有できるようになりました。有料アプリ「Sketch Mirror」を使っているユーザーには新しくないかもしれませんが、これですべてのユーザーがデフォルトで利用できるようになりました。
使い方は、ツールバーの「Share」ボタンをクリックし、「Enable Local Sharing」をオンにすると、すぐにアートボードがデフォルトのブラウザで表示されます。表示されているURLを伝えると、ローカルネットワーク上で共有することが可能です。別の人のPCでも、スマホやタブレット上でもプレビューすることができます。
ローカルシェアリングの切り換え
ローカルシェアリングをどこでも機能させる方法は、下記ページを参考にしてください。
2. コピーペーストの強化
Sketchでのコピーペーストが強化されました。
上のアニメーションGIFを見てみてください。左の3つのシェイプを選択し、コピーし、右のもう一つのアートボードのマスクを選択します。「Command + Shift + V」でマスクしたシェイプ上にペーストできます。コピーした要素はすべて、元のポジションと同じに配置されます。
前のバージョンではペースト時の位置は同じではなく、上左になってしまいます。
上のアニメーションGIFでもう一つ気がついたことはありませんか? アートボードでレイヤーを選択した時に、レイヤーが全て見えるように展開されています。もう一つのアートボードを選択した時には、レイヤー表示が折り畳まれます。これは地味ながらも非常に有用です。アートボードを選択する度に、レイヤーを展開したり、折り畳む必要がなくなります。
もしレイヤーの折り畳みを手作業で行いたいのであれば、アートボードやレイヤーの名前の左にあるアローをクリックします。
もう一つのUIに関する新しいビジュアルの合図は、マスキングインディケーターです。下方向を指すアイコンに変わりました。Photoshopと似た感じですね。
3. 自動保存をオフにした方がいいのはどんな時?
「Auto-Save(自動保存)」は、「Preferencess」の「General」タブで、機能をオフにすることができるようになりました。
Sketchの開発チームはユーザーからの意見を取り入れ、自動保存を設定するトグルを実装しました。チェックをはずすことで、自動保存の機能をオフにできます。
デザイナーの場合
デザイナーの立場から見ると、自動保存は非常に有用です。Sketchがクラッシュしても、作業したドキュメントの被害は最小限で抑えられます。
デベロッパーの場合
しかしデベロッパーの立場から見ると、自動保存無しの方が有用な場合があります。共同作業をする時、Dropboxを使用してSketchのファイルを共有することが多いでしょう。デベロッパーがSketchファイルを開き、自動保存してしまうと、その間にデザイナーが作業したものが失われてしまうことがあります。
ファイルを見るデベロッパーは、自動保存をオフにした方がよいです。そうすればファイルはデザイナーが最後に保存されたバージョンを維持します。
自動保存がオンのままだと、デザイナーの作業を台無しにしてしまうかもしれません。
自動保存のオン・オフの使い分け方
Sketchファイルを共同で作業する時は、下記の設定がよいでしょう。
- デザイナー
- 自動保存をオン
- デベロッパー
- 自動保存をオフ
4. Material Designのアイコン作成
Material Designのアイコンは、「File:: New From Template」から「Android Icon Design」を選択すると、新しいアートボードに作成されます。Android用のアイコンを作成する時は、テンプレートから手作業でインポートする必要なく、簡単になりました。
テンプレートの選択
5. ビットマップ画像をクイックマスク
ツールバーの「Mask」をクリックすると、選択したビットマップ画像にクイックマスクを作成することができます。上のアニメーションのようにクリックするだけで、シェイプではないピクセルベースの画像にクイックマスクを本当に素早く作成します。
6. グループ内要素の距離を測定
要素間の距離を簡単に測定できるのは、Sketchの最も便利な機能の一つです。要素を選択し、「Option」キーを押しながら測定したい要素にカーソルを載せます。
今回のバージョンアップでこの機能が更に強化されました。
「Option + Command」キーを押しながら、要素をカーソルでフォーカスするだけで、グループレイヤーにある要素を自身を含めて測定できるようになりました。
また、「Option」キーによる測定もレイヤーリスト上の操作で行うことができます。
レイヤーリスト上で要素間の距離を測定
7. 表示・非表示アイコンのロック
レイヤーリスト上の表示・非表示アイコンを「Option」キーでロックの有無を切り換えることができます。
8. 市松模様のパターン
エクスポートのプレビューでは、透明な箇所は市松模様のパターンが使用されています。この特長は非常に有用で、ホワイトや明るいオブジェクトでも分かるようになりました。
9. 画像の置き換え
画像を右クリックし、コンテクストメニューから「Replace Image…」を選択すると、画像を簡単に置き換えることができます。
10. プラグインの管理
「Preferences」にプラグインを管理するためのパネルができました。
これはインストールしたプラグインを管理するもので、停止と利用を切り換えることができます。また、下にある「Get Plugins...」をクリックすると、下記ページで新しいプラグインを探すこともできます。
Sketchのプラグイン ディレクトリ: Sketch Plugins
11. ズーム・選択ズーム機能
「Z」キーを押しながらドラッグすると、ドキュメントを素早くズームすることができます。ドラッグの量が少ないほど拡大され、多いほど少なく拡大されます。
上のアニメーションのように「Z」キーを押しながら選択範囲を設定することで、その選択範囲をズームすることもできます。
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