Web制作者は要チェック! Chrome 122で新しく追加された3つのCSSの機能
Post on:2024年2月27日
Chrome 122に追加された、CSSの新しい機能3つを紹介します。
今回のアップデートは新しいプロパティを使えるようになったではなく、既存のものの仕様が変更されたという感じです。ここで紹介する機能はデフォルトで、有効になっています。
Chrome 122 beta
New in Chrome 122
下記は各ポイントを意訳したものです。
※元サイト様のライセンスに基づいて翻訳しています。基づいてというのは、貢献部分に関して同ライセンスも含みます。
- はじめに
- サポートされていない機能を含む@containerクエリは一致しない
- CSSの::backdrop擬似要素は初期値を継承します
- CSSの@importのsupport()条件をサポートします
はじめに
2/21にリリースされたChrome 122で3つのCSSの新しい機能が追加されました。対象となるChrome 122は、Android、ChromeOS、Linux、macOS、Windowsに適用されます。
以下、その3つの新しいCSSの機能を紹介します。
サポートされていない機能を含む@containerクエリは一致しない
サポートされていないクエリを含む@container
セレクタは、コンテナを選択しません。つまり、コンテナは決して一致しません。
たとえば、下記のようにwidth
クエリにマッチするサイズコンテナがあったとしても、unknown
のように未知のクエリがあると、どのコンテナとも一致しません。
1 |
@container (width > 0px) or (unknown) {} |
これは前方互換性の問題を避けるための仕様への最近の変更です。
@container
について詳しくは、下記をご覧ください。
CSS コンテナクエリ(@container)の基礎知識と便利な使い方を解説
CSSの::backdrop擬似要素は初期値を継承します
これまで、::backdrop
疑似要素は、初期値を継承していました。つまり、::backdrop
ルーツで直接設定しない限り、::backdrop
はカスタムプロパティの値を使用できませんでした。
この仕様が変更され、::backdrop
疑似要素は元の要素から継承されるようになりました。この変更により、Chromeは新しい仕様に一致するようになります。
CSSの@importのsupport()条件をサポートします
CSSの@import
は、supports()
条件を受け入れるようになります。supports()
条件が一致しない場合は、インポートは取得されません。
1 |
@import "scroll-driven-animations.css" supports(animation-timeline: auto); |
supports()
内に記述する機能クエリは、@supports
で使用されるクエリと同じです。
@supports
について詳しくは、下記をご覧ください。
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